先日、中学2年の先生から講話の依頼がありました。
子どもたちの自主性がないことを心配されてのことでした。
そこで、先生たちと相談をして、
1.自分で考えて自分から進んで行動できるようになる。
2.行動することで、いろいろな気持ちを味わい、
自分の心を広げられるようにしていく。
ことを目標に、2週にわたって心の環境教育を行うことにしました。
1週目は私が心理教育を行い、それを受けて
2週目は、担任の先生が子どもたちと今できる事、やるべき事について考えて行くことにしました。
1週目で、
初めに25歳前後の実在する二人の若者の生き方を子どもたちに話しました。
一人は夢を追う青年、一人はニートです。
二人の若者は、ごく普通に中学生活を過ごしてきていました。
今の子どもたちは、イメージすることがあまり得意ではないので、
できるだけ具体的な例をあげた方が考えやすいようです。
質問紙に沿って、自分の感じたこと、10年後自分はどうなっていたいかを考えます。
その後、青年期の心の動きについて、
また、失敗したときのイヤな思い
(するかもしれないと思うだけでわいてくるイヤな思い)について、
イヤな思いを回避するためにゲームなどをしてしまうこと、
イヤな思いに負けずに行動することで心が強くなっていくことなどをお話ししました。
また、自分の感情やその時の行動などを振り返りました。
1週間経って、前回の講話の内容と子どもたちが書いた記録を基に、
担任の先生が、10年後の自分のために今できることとして、
「残りの2年生の生活で実際に行動すること」、
「3年生になってから行動すること」など考える時間をつくってくれました。
気がつけばあっという間に時間は過ぎていってしまいます。
今は、ゲームやスマホ、ユーチューブなど
ストレスを回避したり、時間をつぶす道具が子どもたちの周りにはたくさんあります。
一時一時をどのように過ごすか、流されることなく
自分で決めていける子どもたちになって欲しいな~と思います。