![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/24/c23326bf53a7714d62e42376a771decc.jpg)
本日はさくら学院卒業生、黒澤美澪奈の主演(座長)公演であります舞台「ミレニアム桃太郎」の千秋楽公演へ、池袋の東京芸術劇場まで。
その「ミレニアム桃太郎」の公式ツイッターなどで呟かれる話からはどういう話のどういう舞台なのか全くわからないまま臨んだのですが、昔話の「桃太郎」を軸にSF要素、宗教感などを盛り込んだ現代劇といった感じ。
3月のトークイベント以来5ヶ月ぶりに目にする美澪奈(6月に見た舞台で関係者席にいたのを一応見たけどね)、少しほっそりとして精悍な顔つき。1年前の「秋桜学園」に比べてより自然で、場面によっては自然と涙を流す術すら身に付けた演技。歌は上手いわ、殺陣やダンスはキレッキレだわ、となんかもう最高じゃないですか、という仕上がり。そんな彼女を上手2列目(舞台から2mくらい)というポジションで食い入るように堪能(なんかやたらこっちの目の前に来て演技するシーンが多かった)。舞台中央で他の演者が何かやってるようなシーンでもひたすら目の前の美澪奈を見つめていた私(笑)。
話のほうはほんわかコミカルに展開していく前中盤に油断していたら終盤で突然超ハード展開に突入してビックリ。鬼と化した3匹の家来を自ら切り捨てるわラスボスとの決戦では自らに刃を突き立てて自死するわと。
てかストーリーのほうは正直なんだか雑やなーという感じで、現代劇のはずなのに途中出てくる街の人(というか村人?)は昔話風の風貌だったり、主人公の桃太郎の親友でありながら内心妬みと羨望を抱えていた少女、空蝉の描写が消化不良気味だったり(パンフに刀を持っている写真が多数掲載されていたからてっきり「夢幻戦士ヴァリス」みたいな展開でも待ってるのかと思ったら何も盛り上がることの無いまま退場)、鬼となぜ戦うのかといったあたりも今一つ明瞭で無かったり、ラスボスとの対決中に唐突に母親(弁財天)が乱入してきて「は?」って感じだったり、超ハードな終盤の戦いが明けたと思ったら倉本校長がギターを抱えて歌を歌い出したり(何故お前がここで歌う?)、「え、なに?」といったもやもやが全体に。
でもまあそんな話の事なんてどうでもいいんだ。成長著しい最高の状態の美澪奈をおよそ2時間ひたすら見つめ続けることが出来た、こんなファンタスティックな出来事ってあるかい?(洋楽雑誌風)
果たして劇は終わりカーテンコール。昨年の「秋桜」でもそうだったようにここでもうっすらと涙を浮かべる美澪奈。座長公演、千秋楽ということで挨拶。今年の1月のさくら学院公開授業「剣舞の授業」で初めて殺陣を経験してここにたどり着いたことへの関係者各位への謝辞(ほんと良い子ですよね)。不意に花束を渡されて涙腺決壊。「秋桜」の千秋楽でも思ったけど、こういった場に立ち会えることってホントいいなあって。
そして幾度と無く(って5回くらいかな)繰り返されたカーテンコールで駆けだしてきては「ありがとうございました!!」と元気いっぱいに深々と頭を下げ、舞台袖(私の目の前)で涙と笑顔で目いっぱい両手を振って去っていくということを繰り返して、終演。もうこっちは多幸感でいっぱいですよ、な状態で、いま目の前で起きていたことを反芻しつつ会場を後にしたのでありました。
あとなんか神谷先生がやたら「初演」「初演」と言っていたので、そう遠くないうちに再演があるの…か、も?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます