『恋糸ほぐし 花簪職人四季覚』 田牧大和
¥1,500+税 実業之日本社 2016/11/20発行
ISBN978-4-408-53696-5
花簪職人の忠吉。
花簪の師匠が急死し、兄弟子が一人娘の婿に入って跡を継ぎ、折り合いの悪かった忠吉は暇を出された。長屋の店賃を溜め込んで、ついに住み処もなくした忠吉は、幼い頃に世話になっていた寺に帰ることに。そこでは寺男の仕事をし、和尚の食事の支度をし、寺に相談に来る人の話を聞く。
それから、「さき」と名乗る子供の世話。
相談に乗って、花簪をあげて、アドバイスして、めでたしめでたし。の連作かと思ったら、田牧大和がそんな単純な話のわけないわよね。
さきの抱えた秘密、忠吉の困った性格、和尚と住職のやさしさが、うまく絡み合って話が進む。やっぱうまいわねー。
https://www.felissimo.co.jp/couturier/tsumami/
つまみ細工って流行ってんの?