サイズ12はでぶじゃない (創元推理文庫) | |
メグ・キャボット(中村有希・訳) | |
東京創元社 |
¥1,200+税 東京創元社(創元推理文庫) 2010/6/30発行
ISBN978-4-488-23202-3
ニューヨーク大の学生寮で副寮母をしているヘザー・ウェルズ28歳。元ポップ歌手で、ティーンのアイドル。「どこかで会ったっけ?」「あなたの顔、見覚えあるんだけど」
服のサイズは12(日本では15号くらい)。サイズ12はでぶじゃない。だってアメリカ女性の平均サイズなんだから。『ピープル』の記事で読んだから間違いない。
フィッシャー寮で働き始めて三ヶ月。あと三ヶ月、計六ヶ月の仮採用期間が終わって本採用になれば、ニューヨーク大の講義を受けることができる。学位をとって、デキる女になるのが目標だ。だって、クーパーはそんな女が趣味だから。
クーパーは、元彼のジョーダンのお兄さん。私立探偵。ヘザーはクーパーの家に居候している。
ある日、エレベーターシャフトから女子学生が転落死する。エレベーターサーフィンをしていたらしい。おとなしい女の子がそんなことするわけない! ヘザーは主張するが、警察は事故で片付ける。ところが一週間後、ふたたび女子学生が…。
ヘザー・ウェルズ、前向き!
ちょっとばかり妄想気味だけど、女の子は夢を見るものなの。と、ちゃんとわかってるところがマル。
実現できるかどうかはさておき、自分の夢は自分で叶えようとする、その姿勢がすごく前向き。好感度高し。