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『国会議員に立候補する』 若林亜紀

2011年06月09日 | 読書日記
体験ルポ 国会議員に立候補する (文春新書)
若林亜紀
文藝春秋

¥860+税 文藝春秋(文春新書) 2011/3/20発行
ISBN978-4-16-660801-0

若林亜紀を初めて読んだ。
………なんていうか、落選してよかった、って感じ。
落選してこれなんだから、当選してたらどれだけ…。


選挙に関しての当事者の体験記、選挙実態の告発、なんていうからいったいどんな内容かとおもえば、具体的な選挙運動に関しては「選挙用品ドットコム」のPRみたいなもんじゃん。事前準備がどうの、告知期間がどうの、というくだりは、はっきり言って本人が甘かった、これに尽きる。



> 浅尾議員は、仕立てのよいコートをはおり、ルイ・ヴィトンのかばんをもって立った。浅尾議員のお父さんは外交官で大使までつとめたという。(41頁)

コートとかカバンとか、それって議員になにか関係あるのか。ミーハー。


> 私が中心になって党のマニフェストの本をつくる。[…]出版社さえ見つかれば、あとは編集者がやってくれるはず……だった。(73頁)

ふーん。それまでの本も、編集者まかせだったのね。
めちゃくちゃ甘い。


人柄が出ますね、こういう本って。
まあ、こんだけストレートに出しちゃうガードの甘さが、素直と受け取る人もいるのかもしれないけど、政治家に必要な特性ではないよな、それって。

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