体験ルポ 国会議員に立候補する (文春新書) | |
若林亜紀 | |
文藝春秋 |
¥860+税 文藝春秋(文春新書) 2011/3/20発行
ISBN978-4-16-660801-0
若林亜紀を初めて読んだ。
………なんていうか、落選してよかった、って感じ。
落選してこれなんだから、当選してたらどれだけ…。
選挙に関しての当事者の体験記、選挙実態の告発、なんていうからいったいどんな内容かとおもえば、具体的な選挙運動に関しては「選挙用品ドットコム」のPRみたいなもんじゃん。事前準備がどうの、告知期間がどうの、というくだりは、はっきり言って本人が甘かった、これに尽きる。
> 浅尾議員は、仕立てのよいコートをはおり、ルイ・ヴィトンのかばんをもって立った。浅尾議員のお父さんは外交官で大使までつとめたという。(41頁)
コートとかカバンとか、それって議員になにか関係あるのか。ミーハー。
> 私が中心になって党のマニフェストの本をつくる。[…]出版社さえ見つかれば、あとは編集者がやってくれるはず……だった。(73頁)
ふーん。それまでの本も、編集者まかせだったのね。
めちゃくちゃ甘い。
人柄が出ますね、こういう本って。
まあ、こんだけストレートに出しちゃうガードの甘さが、素直と受け取る人もいるのかもしれないけど、政治家に必要な特性ではないよな、それって。