『ホロヴィッツ 20世紀最大のピアニストの生涯と全録音』 中川右介、石井義興
¥2,500+税 アルファベータブックス 2018/4/10発行
ISBN978-4-86598-053-0
うわー、おもしろかったー。
ピアニストという人種はどいつもこいつも一筋縄ではいかんねえ。
ホロヴィッツとラフマニノフがそんなに仲良かったとは知らなんだ。
しばらくBGMはホロヴィッツだ。
> ホロヴィッツは弾いた。嵐のように弾いた。怒涛のように弾いた。音の洪水だった。オーケストラは一心不乱にホロヴィッツについていった。聴衆は呼吸もできないほどあっけに取られ、その音楽に聴き入った。
終わると、狂乱が待っていた。(33頁)
> ホロヴィッツの録音には、セッション録音とライヴ録音があり、さらにライヴを編集したものもある。それらを区別せず、ひたすら演奏録音順に聴いてみたい、そう思って、この本を作ってみた。それで何が分かったか——ホロヴィッツはどの時代、どの年齢でも、「ありのホロヴィッツ」であった。(265頁 あとがき)