読書とかいろいろ日記

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『怖くて飲めない!』 レイ・モイニハン+アラン・カッセルズ

2008年09月14日 | 読書日記
怖くて飲めない! 薬を売るために病気はつくられる』 レイ・モイニハン+アラン・カッセルズ共著(古川奈々子・訳)
¥760+税 ヴィレッジブックス 2008/1/20発行
ISBN978-4-7897-3246-8

うわー。怖ー。
そーいえば最近、ネットのアンケートサイトでよく生理痛についての質問とかがあったりするけど、あれも薬を売るためなんだよな。
血圧もコレステロールも、単独ではリスクのひとつに過ぎず、それだけを薬で下げても意味がない。それよりも食生活や運動や喫煙習慣などを改めるほうが重要。
注意欠陥障害も社会不安障害も、どこから病気でどこまで正常かの線引きなんてできない。落ち着きがない、上がり症、そんなのも全部病気だといっていたら世の中すべての人が病人だ。それこそが製薬会社の思う壺なのだけど。
いろんな要因があるのにそれを無視して症状だけを薬で抑える。それでは本当の意味での解決にならない。治療にならない。しかも本当に薬で抑えられているかどうかのチェックも不充分。ましてや副作用の恐れも大きく…。
本当に病気で苦しんでいる人にとっては新薬の恩恵は大きい。しかし必要もないのに不安だけを煽り立てられ薬漬けにさせられるのは危険だ。

ブッシュが大統領になったとき、すぐさまFDA(食品医薬品局)の顧問に任命した男は、かつて製薬会社側の法律顧問として働いていた。彼が着任すると、製薬会社への警告状は彼のオフィスを通さねばならないという規則ができた。迅速な発送は滞り、警告状が会社に届いたときにはキャンペーンが終了していたこともあった。

国民の健康も、国民からの血税も、自分が肥え太るための利用されるべきもののひとつに過ぎない。そう考える人びとが権力を握っている限り、この傾向は変わらない。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
薬嫌い (mimosa)
2008-09-16 22:37:17
子どもの頃からの薬嫌いです。苦くて飲めないで泣いたりしていました。いまだに薬嫌いです。虫除けのキンカンやムヒを使うだけ。ほとんど薬は飲みません。飲みたいのはワイン、ビール、コーヒーなど。
 ところでsivaさん、川上健一の本、けっこうあるのですね。近くの市立図書館には4冊だけでした。
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飲まずに済むならそれに越したことはありません。 (siva)
2008-09-17 21:13:45
必要な薬まで飲まないで病気を悪化させてはまずいけれども、飲まなくても問題ないなら飲まないほうがいいですよね。
私は薬に対する抵抗がぜんぜんなくて、平気で飲んじゃえるんだけど。そして効き目もとてもいい。たぶんプラシボ(偽薬)でも効いちゃうと思う(笑)。うーん、むしろ薬好きなのかもしれないなあ。ていうか、薬を信じてるんだと思う。
薬は人を助けるためのものだもん。それなのに、役に立たないばかりか副作用ばかりが大きい薬が存在するなんて許せない! 薬の風上にも置けない! ← 怒り方間違ってる…。

川上健一の本、けっこうあり過ぎてちょっとガックリしてます。当たりハズレが大きいんだもん~。
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