読書とかいろいろ日記

読書日記を中心に、日々のあれこれを綴ります。

『深海8000mに挑んだ町工場』 山岡淳一郎

2014年12月28日 | 読書日記
深海8000mに挑んだ町工場 無人探査機「江戸っ子1号」プロジェクト
山岡淳一郎
かんき出版

¥1,400+税 かんき出版 2014/9/1発行
ISBN98-4-7612-7028-5

町工場モノって好き。
小さな工場に職人気質のオヤジさん。手仕事でミクロン単位の精度を出して……。みたいな。
日本の技術者ってすごいんだぜ。って夢が見たいのかもね。

つー訳で読んでみた本ですが、ちょっと違うな。
タイトルはそういう町工場エールなんだけど、読んでみるとそう素直には受け取れない。
むしろ大企業はさすが大企業だけのことはあるな、と。
キーパーソン桂川、ソニー河上の工程管理、ソニー有志の無報酬の協力。
中心になったのは町工場というには規模の大きいところだし。
それに外注先である糸井の活躍も重要。

……町工場ってすごいし、底力もあるんだけど、なるほど、町工場は町工場であって、技術はあっても自らそれを発揮するのは不得手なのね。なんだかんだ言って、指示待ちなんだ。
……と、思ってしまいましたです。

すごいと思ったのは信用金庫の力、だな。
東京東信用金庫。地域に密着。

 

ところで、根本的なところで疑問なのが、切り離された錘って、放置でいいの?
つか放置以外ないわけだけど、それは自然環境に影響を与えないのか?
たぶん錘の材料は鉄だろうから、悪影響はないと思うよ? でも自然には存在しなかったはずの鉄の塊が突然落ちてくるんだよ、なにかしらの影響はあるんじゃあ……。


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