『結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか?』 板越ジョージ
¥1,000+税 ディスカヴァー21(ディスカヴァー携書) 2013/4/15発行
ISBN978-4-7993-1318-3
この手の新書を発行の2年半も後に読んでも意味ないよなー。
内容は、周知の、コンテンツは良くてもマーケティングがダメ、って話。
それは尤もだと思うけど、USAの土俵に乗って同じルールで勝負してたら自分に都合よくルールを捻じ曲げるのがお得意のUSAに負けるのはわかりきってる。イマ日本のアニメ・マンガが独自の魅力を放ってるのは、閉鎖社会で独自の進歩を遂げたからであって、グローバル社会で競争した結果ではない。……むりに世界の市場を相手にしなくてもいいんじゃないかな。日本だけで完結してる愚を詰ってるけど、日本だけで十分利益が出てるならそれでいいじゃん。地産地消で無問題よ~。
それはそれとして、目を引いたのがディズニー問題。
NHKの紅白にミッキーマウスが出演したことに驚愕する筆者。うんうん。驚愕っていうか、NHKがなにを考えてるのか、って疑問だよね。ここまで商業主義に堕ちたかっていうガッカリ感というか。
> アメリカ資本主義の権化としてしばしば批判的な見方もされるディズニーが紅白の舞台に出ていることに強烈な違和感をもちました。(96頁)
> 紅白歌合戦で華やかに歌われたのは「ミッキーマウス・マーチ」。私はこの曲を聴くとスタンリー・キューブリック監督の「フルメタルジャケット」という映画を思い出さずにいられません。[…]身の毛もよだつ思いで聞きました。(98-99頁)
世界アメリカ化計画の先鋒を担うディズニーをヨイショしてていいのか、って問題ですね。
NHK、ひいてはNHKを指導せんとする日本政府首脳陣は自ら米国に洗脳されたがっている……ってことだよね。安保法案も、日本アメリカ属国化法案なわけで。
ルールを守る側よりも、ルールを作る側に立たなければ勝ちはない。
今の日本は米国のルールに必死に追従してる。……ダメだな。