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『世界がキューバの高学力に注目するわけ』 吉田太郎

2009年01月26日 | 読書日記
世界がキューバの高学力に注目するわけ』 吉田太郎
¥2,400+税 築地書館 2008/10/20発行
ISBN978-4-8067-1374-6

……………パラダイスだ。
この本に書かれていることが本当に本当ならば、キューバとはなんとすばらしい国だろう。
日本では失われた、いや世界中のどこの国でも失われた「理想」というものが、この国には残っているのかもしれない。
どこまで本当なんだろう。それを検証する方法はあるのだろうか。
教育の必要性を国民の誰もが理解し、能力と希望に見合った教育を受ける。
国に奉仕し、平和を守るために努力すると高らかに語る子どもたちは、洗脳されたロボットなのか、夢と希望を抱えた健全な国民なのか。
いつかこの制度が行き詰まる日が来るだろうか? あるいは米国からの干渉などの理由で? それともこれが世界標準となる日がもしかしてやってくるなら。
夢を見ることはできるだろうか。
絶望しか残っていないこの国が、期待とか未来への夢とかを失くしてしまったこの国が、私がいま住むこの国が、いつか変わる日が来るかもしれないと。
世界は変わるのだと思ってもいいのだろうか。
私たちは変えることができるだろうか。適切な機会と正しい指導があれば。
私たちがいちばんに為さねばならぬことは、正しい指導者を選ぶことだ。



「教育されることが自由になることだ」とホセ・マルティは言った。
独裁政治を敷くつもりなら、国民は愚かな方が操りやすい。
為政者がどこまで意識しているかは知らず、日本を含めた多くの国が、わざと教育を圧しているかに見える。
キューバの小学校のサマーキャンプを視察した米国のスタッフは、涙を流した。
「私たちが教師になったときに夢見ていたことをここではやっています。でも、米国の学校ではそれが実現できないのです(214頁)」キューバでならできることが、日本でもアメリカでもできない。為政者の目指す方向が国民を向いていないから。

> 「家」「家族」「キス」「太陽」「月」これが、まず学ぶ単語だという。(274頁)

Una casa.Una familia.Un beso.El sol.La luna.
…定冠詞がわからんな。

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