『図書館 この素晴らしき世界』 藤野幸雄
¥2,000+税 勉誠出版 2008/12/26発行
ISBN978-4-585-07123-5
なにしろタイトルが素晴らしいので、読まなくてはと思っていた一冊。
ん~、読んでみたら欧米中心の図書館史がメインで、ちょっと期待したのと違ったなあ。
> 19世紀までは、図書館員が手分けすればすべての本を読みつくしうるとの「信念」がまだ残っていた。しかし、現代における情報の洪水は、個人の努力で処理できるものではなくなっている。(71頁)
それは絶対に無理だ。ひとつの図書館のひとつの棚ですら、難しい。そのうえ日々とてつもない数の新刊が出ているのだから。ああ、私はこれからの人生でどれだけの本が読めるのだろう。
> それにつけても、わが国では若者向けの本があまりに少ないのもまた事実であり、これまで、受験への対処が優先され、若者の読み物などは出版されてこなかった。(129頁)
…若者ってのをいったい何歳くらいと想定しているか知らんが、ことさらに「若者向け」を標榜せずともおもしろい本があれば本好きの嗅覚はそれを見つけ出すことだろう。若者向けなどとわざわざ銘打つ場合、それは往々にして子供だましである。小学生であれば児童図書はじゅうぶんにあふれているし、中学生ともなれば一般大人向け図書を問題なく読みすすめる筈だ。
この先生、他のページで「漢字が多すぎる」とも書いている。いったいぜんたい普段どんな本を読んでいるのでしょう。学術書ばかりなのでしょうか。世間には中高生レベル向けの軽い本であふれているのをご存じないのでしょうか。そこらのオトナと中高生とどれだけレベルが違うというのか。
しかし図書館が素晴らしいという点において諸手をあげて賛成である。
¥2,000+税 勉誠出版 2008/12/26発行
ISBN978-4-585-07123-5
なにしろタイトルが素晴らしいので、読まなくてはと思っていた一冊。
ん~、読んでみたら欧米中心の図書館史がメインで、ちょっと期待したのと違ったなあ。
> 19世紀までは、図書館員が手分けすればすべての本を読みつくしうるとの「信念」がまだ残っていた。しかし、現代における情報の洪水は、個人の努力で処理できるものではなくなっている。(71頁)
それは絶対に無理だ。ひとつの図書館のひとつの棚ですら、難しい。そのうえ日々とてつもない数の新刊が出ているのだから。ああ、私はこれからの人生でどれだけの本が読めるのだろう。
> それにつけても、わが国では若者向けの本があまりに少ないのもまた事実であり、これまで、受験への対処が優先され、若者の読み物などは出版されてこなかった。(129頁)
…若者ってのをいったい何歳くらいと想定しているか知らんが、ことさらに「若者向け」を標榜せずともおもしろい本があれば本好きの嗅覚はそれを見つけ出すことだろう。若者向けなどとわざわざ銘打つ場合、それは往々にして子供だましである。小学生であれば児童図書はじゅうぶんにあふれているし、中学生ともなれば一般大人向け図書を問題なく読みすすめる筈だ。
この先生、他のページで「漢字が多すぎる」とも書いている。いったいぜんたい普段どんな本を読んでいるのでしょう。学術書ばかりなのでしょうか。世間には中高生レベル向けの軽い本であふれているのをご存じないのでしょうか。そこらのオトナと中高生とどれだけレベルが違うというのか。
しかし図書館が素晴らしいという点において諸手をあげて賛成である。