『女王の肖像 切手蒐集の秘かな愉しみ』 四方田犬彦
¥2,500+税 工作舎 2019.10.30発行
ISBN978-4-87502-513-9
めっちゃおもしろかった!
2020年5月19日に読んだ、『紙幣は語る』(中野京子・著)に一部通ずるところがある、ここでも存在感発揮しまくるヴィクトリア女王ww。
それにしても読んでもワクワクするこの楽しさは、四方田の文章力だけでは説明できない。いや、もちろん文章もすてきなんだけど。
それはやっぱり私のコレクター魂を刺激するからだろうか。紙幣をコレクションする人もそりゃいるだろうけど、切手のほうがより深度が深いというか。実際、足を踏み入れたら底なし沼って感じするよね。
> 切手を集めるということは、夢想を蒐集することでもある。紙幣とは冷酷な現実だが、切手はあてどなき夢である。(37頁)