花と写真に興味、わからない!教えて!

花の楽しみ方。きれいな花、珍しい花、名前がわからない花など、
また、あなたが感じる感性、写す表現の写真基礎知識。

「ムクゲ」夏の木の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(夏)

「ムクゲ」
北海道南部~沖縄まで!ほぼ日本全国で見られる木の花!夏の花の種類は豊富!



ムクゲの花の色は、白、ピンク、赤などで、花径6~10cm位の
5弁花が咲き、花の形は一重、半八重、八重があります。
初夏から秋までと、観賞期間がとても長く、花つきも良好で、
今までに数多くの園芸品種が生まれています。

ムクゲの栽培の歴史が古く、数多くの園芸品種が生まれたが、
古くからのものは、名前が付けられていない品種が多数あり、
すべてを把握するのが難しいです。
また、海外で育成された品種も、多く導入されていて、
海外も加えると、実に多彩な数になります。

和歌山県や山口県には、野生のムクゲがあったそうです。
また、茎の皮からは繊維をとり、製紙原料にもなります。
ムクゲは木の皮が強く、江戸時代は紙に漉(す)いた「大和木経」
(やまともくきょう)文政年間。コウゾの紙よりは美しいと。

万葉集の山上憶良(やまのうえのおくら)の、
七草のひとつとして、登場する朝貌(アサガオ)が、
ムクゲとする見解は、江戸時代からありますが
「野に咲きたる花を詠める」と
山上憶良が言ってるから、栽培種ではないそうです。

初期のいけ花では、ムクゲは嫌われていて、
仙伝抄(せんでんしょう)(1536)には
「禁花の事、むくげ」と書かれていたり、
替花伝秘書(かわりはなでんひしょ)(1661)にも
「きらい物の事」に木槿と出てきます。立華正道集
(りっかせいどうしゅう)(1684)では
「祝儀に嫌(きらふ)べき物の事」と「水際につかふ草木の事」
の両方に、ムクゲの名があり、以後、立花(りっか)、茶花に、
広く使われるようになってきました。



次々と大きな花を咲かせるムクゲは、盛夏を彩る代表的な
花木といえます。花は朝に咲いて、
翌日の夕には萎む一日花です。
次から次ぎへと咲き、花がらは、自然と落ちるので、
常に新しい花が咲いて、美しい花が、夏から秋に絶え間なく、
北海道南部~沖縄まで、ほぼ日本全国で見られます。

ムクゲの花は一日花と言いますが、
開花して2~3日咲き続けたり、
2週間位、咲き続けたりするものもあるようです。
また、ムクゲはアオイ科の植物で、同じ仲間には、フヨウ、
アメリカフヨウ、ハイビスカスなどが、知られています。

中国原産でシリア、インドなど、東南アジアまで
自生していて、高さ2~3mになる低木です。
日本には平安時代以前に入ってきて、庭木や生け垣として、
栽培されてきて、江戸時代に多くの品種が改良され、
基本の一重のほかに、半八重や八重の品種が出来ました。
現在は、欧米でも夏咲きの花木として、親しまれています。

ムクゲの品種は、江戸時代に分かれ花壇地錦抄
(かだんちきんしょう)(1695)は、八重咲き、
色の濃淡を含めて、12の品種をあげています。
その一つ「そこあか」は、千利休(せんのりきゅう)の孫の
千宗旦(そうたん)の名をとどめ、白色で中心部が、
赤いソウタンムクゲになっています。

花の名前ムクゲを漢字で書くと木槿です。中国名の木槿
(もくきん)から来ています。古代の中国でムクゲは、
舜(しゅん)とよばれ、朝開き、夕に萎む花の短さから、
瞬時の花として見られたようです。

時経(じきょう)には、女性の顔を「舜華」と例えた記述が
あります。白楽天も、一日花を「槿花(きんか)一日自為栄」
と歌っています。
ムクゲは、木槿の転訛(てんか)とされ、なまった言葉です。

ハス(蓮)の花は、蜂の巣のような果実をつけ、
ハチスと呼ばれ、時代が進むにつれ「ハス」に名前が、
変わってしまいました。
ムクゲの別名が、ハチスと呼ばれています。花の咲き方が、
ハスに似ているからハチスです。
また、ムクゲの別名が、キハチスとも呼ばれています。
ハスは水上植物ですが、ムクゲは木なので、木の蜂巣から、
キハチスと呼ばれたそうです。

ムクゲの繁殖は、実生(みしょう)、挿木、株分けによって増やします。

     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  アオイ科

  • 原産 中国

  • 花期 7~10月

 



いかがでしたか?

ムクゲの花は、敗戦後の花のない時代に、
住宅街の道に1本あり、名前も知りませんが、子供たちが、
どこから覚えてきたのか、花を手で揉むと石鹸になります。
遊びの少ない時代、面白くて、真似して石鹸を作って、
遊んでいました。今では、見ることがない世界です。

今は、埼玉県秩父市内に、「ムクゲ自然公園」があります。
ムクゲ自然公園に植えられた、10万本ものムクゲの木は、
色とりどりの花で、山の斜面を覆います。
ハスの花から連想させた、ムクゲの花の種類を、
楽しみに出かけて見ては、いかがでしょうか。

夏の暑い盛りに、一服の清涼感が味わえると思います。

追伸:写真をサイズ加工して、アップが間に合いません。
膨大な写真の中にあると思いますが、
順次、探してアップして、更新していく予定です。
またマックで適正でも、ウインドウズでは明るく
なりすぎです。良い経験をしています。



「アグロステンマ」夏の園芸種の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(夏)
「アグロステンマ」昭和記念公園で一面に咲くアグロステンマは圧倒される園芸種の花!夏の花の種類は豊富!



アグロステンマが、一面に咲いてる姿は、目につきます。
風になびきながら、柔らかい美しいピンクの、
可憐な花が魅力的です。

全体として見ると、野に咲くやさしい、雰囲気があります。
花は、ピンクの花びらに、縦に筋がはっきりと入って、
ひと目で、アグロステンマとわかります。

アグロステンマが、どこでも見られるかは、わかりません。
数年前に、昭和記念公園で、初めて咲いてる姿を見ました。
それまでは、存在すら知りませんでした。

一輪でも花だけ見てると、きれいですが、茎が倒れそうな感じです。
群生は一面ですから、見ごたえがあります。
まるでコスモス畑を見てるような感じです。
初夏にかけて咲き誇ります。一度訪ねてみてはいかがですか。
きっと満足する、世界に出会うと思います。



アグロステンマは、地中海沿岸から西アジアに、
3種が分布している一年草です。
ヨーロッパでは、麦畑の雑草として知られるほど、
丈夫な性質なので、原産地以外にも、分布を広げています。
雑草として扱いですから、園芸種としては、
ほとんど栽培されていません。

日本には1877年に入ってきました。日本で最初、
切り花として普及しましたが、性質が丈夫でよく発芽するので、
その後、花壇などにも、利用されるようになったそうです。

秋にタネをまいて、翌年の初夏に花を楽しみ、花が咲いた後は、
枯れてしまいます。こぼれタネからも、発芽します。
季節がずれても、秋に花が咲くことがあります。
性質が丈夫で日本各地で、野生化してるそうですが、
まだ見たことがありません。

アグロステンマの名前は、畑を意味する「アグロ」と、
王冠を意味する「ステンマ」を連続させて、「畑に美しく咲く」
という意味だそうです。雑草が畑の王様とは、美しい表現ですね。
日本なら、なんの花でしょう。ペンペン草では、丈が短いし、
ムラサキハナナというところでしょうか。

ピンクの品種が一般的に、よく見られる品種の「ギタゴ」です。
園芸的に育てられている、アグロステンマ・ギタゴで、
「ワイルドフラワーミックス」などの名前で、
数種のタネを混ぜて、販売もされているそうです。

白い花を咲かせるものもあります。あまり見かけませんが、
白花の代表的品種が、「オーシャンパール」です。

園芸品種に、花の直径が、5~8cmになる大輪の「ミラス」
があります。野生種とは趣が違いますが、園芸店で
探して見てください。ミラスの原種が発見された
トルコの町の名に由来しています。

草丈を伸ばして生長する、強健な性質のワイルドフラワー
アグロステンマは、可憐な花です。


     
  • 別名 

  • 特色 種子が有毒

  • 科  ナデシコ科

  • 原産 地中海沿岸

  • 花期 5~7月

 



いかがでしたか?
花の楽しみ方は色々ありますね。
珍しい花の名前がわからないと、探しようがありません。
珍しい花は情報がないと、わかりにくいです。

アグロステンマは、コスモスのような感じで、
風になびいてきれいです。
こぼれタネから、毎年、芽を出してきますが、
タネには、サポニン配糖体が、含まれていて有毒です。

ヨーロッパでは、畑に生える雑草と言われていますが、
見たことがありません。それより麦畑にはアイスランドポピーが、
ところどこに一輪、二輪と咲いて、緑の麦畑に似合います。

「昭和記念公園」の「みんなの原っぱ」を目指して歩くと、
目の前に、一面ピンク色のアグロステンマが、
繰り広げられて、心ウキウキの状態になります。



「ヘリコニア」夏の山野草の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(夏)
「ヘリコニア」ギリシア神話で芸術と学問を司どる女神ムーサ!英名でMuseでMusicの語源の山野草の花!夏の花の種類は豊富!



ヘリコニアは南国の花。南国というと、ハワイが浮かび上がり、
ハワイが原産地と思ってしまいますが、中南米や西インド諸島。
ハワイでは観賞用に、20種以上のヘリコニアが栽培されいて、
そのうち3種は野生化し、それでハワイと思ってしまいます。

ヘリコニアは、熱帯アメリカや南太平洋諸島に、100種類以上が
分布し、野生種同士の自然交配で、雑種も多く正確な数は、
わからないようです。また品種改良された園芸品種も出回っています。

平らな葉っぱの葉身(ようしん)と鞘(さや)状の葉鞘(ようしょう)
との間に長い柄をもつタイプと、ごく短い柄がある無柄のタイプ
とに大別され、葉っぱは、バナナやバショウか、ショウガに
似ているのがあり、花に見える包が美しく色づいて、長期間観賞
できる種類が多く、切り花としても人気があります。

日本では、ほとんど温室しか見られません。インパクトがあり、
夏を感じさせる、鮮やかな花ですから、一目見たら忘れられない、
花と思います。以前はバショウ科でしたが、現在は、独立した
オウムバナ科に、分類することが多いです。
ハワイへ出かけたら、ファーマーズ・マーケットでヘリコニアが、
売られています。気に入ったヘリコニアを1~2本買って、
滞在中にホテルの部屋に、飾ってみてはいかがでしょうか。
きっと思い出に残る、旅になると思います。



ヘリコニアの名前は、ギリシア神話で芸術と学問を司(つかさ)
どる女神ムーサが、住んでいたと言うギリシア南部にある、
ヘリコン山に由来します。ムーサは英名でMuse(ミューズ)
と言い、Music(音楽)Museum(博物館、美術館)の語源です。

ヘリコニアは、長い軸をもった、大きな葉っぱを左右交互に出し、
バナナの葉っぱに似ています。軸の付け根は筒状に重なり合って、
偽茎(ぎけい)と呼ばれ、地中には地下茎があり、根茎(こんけい)
と呼ばれます。偽茎から花茎を長く伸ばして、その先端に、
赤、黄色、オレンジ、グリーンに彩られた、派手な花穂を付け、
上に向かって伸びるものと、垂れ下がるものがあります。

派手に彩られた花を包んでいる部分が、苞(ほう)と言います。
実を結ぶ花は、その内部に付き、苞は種類によって形も様々です。
英名は、lobster claw(ザリガニのはさみ)と表現しています。

ヘリコニアの種類は、沢山ありますが、主な種類は、
「ヘリコニア・プシッタコルム」
原産地は西インド諸島~南アメリカに分布し、オレンジ色の、
花を咲かせる小型種です。英語名はParrot’s beak heliconia。
「オウムのくちばし」という意味。
「ヘリコニア・ロストラタ」
原産地はアルゼンチンやペルーなどの南アメリカに分布する大型種で、
ハワイで最初に移入されたヘリコニア。
花茎は下に垂し、左右交互に、15個前後の派手な色彩の
ロブスターのはさみに似た苞を付けます。英名はhanging lobster claw
(ぶらさがったロブスターのはさみ)と呼ばれ、rostrataは、
(くちばしがある)という意味。
「ヘリコニア・ビハイ」
原産地はカリブ海地域~南アメリカ。ハワイでは1940年代より、
観葉植物として栽培され、オアフ島では1941年には、
栽培され、マウイ島のハーナ・ハイウェイ沿いには、野生化し、
苞は赤みを帯びたオレンジ色で、苞の縁(ふち)が緑色です。
大きさや花序の色が、異なる様々なバリエーションがあります。
「ヘリコニア・ラティスパタ」
原産地はメキシコ、中央アメリカ、南アメリカ。ハワイでは、
1940年代より、観葉植物として栽培され、花序の色が異なる、
いくつかの品種があります。マウイ島とハワイ島では野生化し、
苞は黄色がかったオレンジ色や赤色です。
「ヘリコニア・メタリカ」
原産地はニカラグア~南アメリカの北西部にかけて。
ハワイでは、1930年代より観葉植物として栽培され、
オアフ島のマーノア・バレーでは野生化し、苞は赤色と緑色です。
「ヘリコニア・カリバエア」
プエルトリコ原産。山岳地域の川沿いなどに生育し、
花は12月から7月に咲き、品種改良が進んでいない。
根茎をもつ中~大型で、大きなものは高さ約6mになります。
「ヘリコニア・ワグエリアナ」
南アメリカに分布し、日当たりの良い水辺などに自生し、
花茎は葉鞘に隠れて見えません。
「ヘリコニア・ストリクタ」
熱帯アメリカに分布し、花は周年。
「ヘリコニア・マリアエ」
原産地はグアテマラ、コロンビア。他のヘリコニアとは花色が違う。
などがあり、花と名前が覚えられません。


ヘリコニア・カリバエア(黄花)  ヘリコニア・カリバエア(赤花)
     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  オウムバナ科

  • 原産 中南米 西インド諸島

  • 花期 7~8月 周年

 


パロット ピーク ヘリコニア

いかがでしたか?

ヘリコニアは、日本の各地の温室で見られますが、
なんと言ってもハワイです。澄んだ空気と青い空と蒼い海。
ハワイはプルメリアやハイビスカスなどの、レイに迎えられますが、
もうひとつの楽しみは、南国のインパクトの強いヘリコニアを、
自然の中で見る楽しみです。

ハワイのウィンドワード(windward)は、北東方向からの貿易風
(トレード・ウインド)が吹き、島中央の山や丘陵地帯に、
せき止められて、海からの湿気を含んだ雲が、発生します。
凄いのはオアフ島の、コオラウ山脈の東側のウインドワードです。
ヌアヌ・パリ展望台からは、強風にさらされます。
立っているのも、やっとという場所です。50年位前に初めて、
その後レンタカーで。最初の印象より、違っていました。

典型的なウインドワードの気候は、ハワイ島のヒロ、
マウイ島のハイクー(Haʻikū)、ナーヒク(Nāhiku)、
ハーナ(Hāna)、カウアイ島のハナレイなどが、
ヘリコニアの世界的な産地になっています。

ハワイに出かけるチャンスがあったら、
ぜひ、1ヶ所でも訪ねて楽しんでください。





「カラー」夏の園芸種の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(夏)
「カラー」ワイシャツや修道女の襟のカラーが語源の園芸種の花!夏の花の種類は豊富!



カラーには、2つのタイプがあり、湿地型と畑地型です。
湿地型は江戸時代に、オランダから入って来て、
オランダカイウの名前で、古くから作られています。
白いモダンな花は、切り花として人気があります。
球根は作らず、生育過程で葉っぱの付け根に、花芽を作ります。

畑地型は大正時代に入ってきて、球根を作り、球根内に
花芽を作ります。欧米などで沢山の品種改良された、
長い期間、花を観賞できる園芸種が出回っています。

地中海型気候の地域で品種改良されため、日本で栽培する場合、
夏の高温多湿な気候では、注意が必要です。
伸びた茎の先に花が付きますが、仏炎苞(ぶつえんほう)で、
花は仏炎苞の中の棒状の部分に、細かい花が沢山つきます。
仏炎苞の苞と呼ばれる部分が、葉っぱが変化したものです。

カラーの仏炎苞に似ている花は、スパティフィラム、アンスリウム、
ミズバショウ、 クワズイモ、コンニャク、ウラシマソウ、
マムシグサ、ザゼンソウなどがあります。



カラーの仲間は、南アフリカに8種類ほどの原種が自生し、
この中の1種、白い花を咲かせる原種のエチオピカが、
一般的で川や池などの水湿地を好み、アフリカ各地をはじめ、
世界の温暖な水辺に野生化し、群生している所もあります。
エチオピアの国花にもなり、リリー・オブ・ザ・ナイルとも、
呼ばれています。

カラーという名前は、ギリシャ語のカロス(美しいの意)
に由来しますが、尼僧の白い衿や、ワイシャツの襟に似てるから、
名前が付いたそうです。

学名でカラーといった場合は、北海道などの水辺に自生している
ヒメカイウを指します。湿地型の栽培種のエチオピカは、
変種のチルドシアナ(四季咲きカイウ)や、品種改良された
カラーが主流です。

畑地型は、レーマニーやエリオッティアナから、
改良された園芸品種が多数あり、花色も非常に豊富です。
カラーの仲間は、オランダカイウ、モモイロカイウなど
「カイウ」とつきますが、漢字では「海芋」と書きます。
海芋とは、海を渡って来たサトイモの意味です。

園芸品種で、4種類が栽培されています。
「オランダカイウ」
湿地を好み、球根は持たず、大きな地下茎を持ちます。
苞は白色で、花は芳香を放ちます。日本には1843年に
入ってきました。多くの園芸品種があります。
「シロホシカイウ」
苞は乳白色でやや細長く、根元に赤い斑点が入ります。
日本へは明治初期に入ってきました。球根があります。
「キバナカイウ」
苞は内側が鮮やかな黄色で、外側が緑がかった黄色。
日本には大正初期入ってきました。球根があります。
「モモイロカイウ」
苞は淡い桃色~紅紫色です。日本には大正初期に入ってきました。
球根があります。
     
  • 別名 オランダカイウ

  • 特色 

  • 科  サトイモ科

  • 原産 南アフリカ

  • 花期 6~8月

 



いかがでしたか?

カラーとミズバショウは同じサトイモ科だが、花はぜんぜん違う。
白い苞(花を守ってる部分)は同じように見えるが、形が違う。
園芸種のカラーが出てきたのは、1970年代にボツボツ。

ミズバショウは、1950年代から人気の花。
人気といっても、見られる場所が限られてた。
その後、湿原の管理がよくなって、今では、どこでも見られる。

カラーも、最初は白ばかりだったが、ピンクや黄色が、
出てきたのは1990年代。こんな色もあるのかと、
驚いた事がある。イメージとしては白だったから、
なんか違う花だという感じです。

植物を育てるのは、簡単なようで難しいです。
手入れが行き届かないと、雑草に負けます。
また気温に適さない場合も、枯れてしまいます。
面倒を見てやらないと、ダメですね。

カラーも、茎の長さと花のバランスが、整うように育てるのが、
園芸店で黄色とピンクをかって植えましたが、大きくなりません。
土が悪いのでしょう。今は放りっぱなしで、生きてるかどうか。


「ネムノキ」夏の木の花!どんな花にも名前がある!

2017年11月19日 | 花の種類(夏)
「ネムノキ」夫婦円満の象徴の木の花!夏の花の種類は豊富!



ネムノキを漢字で書くと合歓の木。ネムは合歓でゴウカン。
同じ発音のゴウカンは強姦。
合歓(ゴウカン)は男女が共寝して、喜びを共にする。
強姦(ゴウカン)は性的暴行、無理やり嫌がる女性に暴力。
同じ発音のゴウカンは、行動が同じでも、意味が違ってる。

ネムノキの葉っぱが夕方に、合わさって閉じてしまう様を、
人間が眠る、共寝する合歓を例えたものだそうです。
また中国で、夫婦円満の象徴とされ、付けられたようです。

ネムノキの花と同じように、南米原産の真っ赤な、
オオベニゴウガンがあります。ゴウガンは合歓で、ネムノキです。
ベニゴウガン属の植物は、中南米を主に200種ほどありますが、
オオベニゴウガンが、最も多く栽培されているようです。
アジアの熱帯を歩いていると、公園や庭などでよく見かけます。


オオベニゴウガン

ネムノキは、夕方になると、葉っぱが合わさって閉じてしまう。
なぜ閉じてしまうのでしょう。
ネムノキが葉を閉じて、蛾(ガ)などの産卵を防いでいる、
特別な防御システムが、葉の裏面にあるのではないでしょうか。

ネムノキは、東南アジアや東アジアに分布し、
日本は東北地方以南に生育する、落葉の高木です。
ネムノキの花は、長く伸びた糸状の雄しべが、花に見えます。
見えにくいですが小さな花が、10~20個集まっています。

淡紅色の糸のような部分は、花びらではなく、雄しべです。
小さな花から沢山の雄しべが出て、雄しべが集まって、
ひとつの形になり、花のように見えますが、花びらはありません。

ネムノキは、独特の花の形で、マメ科の花とは見えません。
マメ科の蝶形の花と違う印象です。ネムノキの花は、
花びらが発達せず、雄しべが花を構成して、
フサアカシアやオジギソウなどと似ています。

花の後に、莢(さや)が出来ます。莢の中身を見れば、
マメ科植物だとわかります。
     
  • 別名 

  • 特色 

  • 科  マメ科

  • 原産 東アジア

  • 花期 7~8月

 




ギンネム

いかがでしたか?

子供の頃、オジギソウの葉っぱを手でさわると、
葉っぱが閉じてしまいます。
面白くて、不思議とも思わず、遊んでいたのを思い出します。

ネムノキは、オジギソウの葉っぱと同じです。
大人になっても、ネムノキがオジギソウだと思っていました。

ネムノキは、葉っぱを開閉する植物の典型です。
ネムノキやオジギソウの、葉っぱの開閉運動は、
葉っぱを閉じて、動物に食べられらないようにするそうです。
植物の自然界の形態は、様々ですが不思議です。

ネムノキと言えば、ねむの木学園を創設した、
宮城マリ子を思い出します。