Kumitsu式太極拳《室町武術文化を繋ぐ会》

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丹田で感じられない事由

2019年02月05日 20時23分58秒 | 太極拳
新・基本アレンジクラス1.の丹田の感覚を自分のものにする

という重要なワークがあります。

その内容は今回は触れずに、一般的なことに焦点をあてて見ます。

まず男性は、素直な(少年のような真っ白な心を持っている方)以外は私の経験上ですが

丹田で感じる、氣を感覚することはちよっと女性より難しいです。

それは、男性は、どちらかというと分析的になりがちで

丹田の感覚をとらせて同じように感覚できる瞬間(一瞬から先生が感覚を消すまでの時間)をつくってあげても

男性が頭の中で考えているほんの一瞬のうちに感覚でつかむべき情報が消えてしまうからです。

消えてしまうというのは、さまざまあります。

次に、日本人、われわれの問題です。

私もでしたが、日本人は自分自身で判断を下すことが特に苦手です。

ですから、丹田という(感覚器官)それ自体を感じとることが他人と共有できないのです(未体験のひとという意味ですよ)

そもそも、丹田の感覚がどれがよい感覚なのか

どういう感覚が正解なのか、

ごくごく自然の感知をすればいいのがわかっていないのです。

感覚器官というのは、もともと曖昧です。

どうしてかというと、丹田感覚というおなかの感覚は自分のなかにしか判断基準がないからです。

その感覚をこれだよと、教えてくれる先生が極少数(おそらく一握りしかおられないため)なため

なかなか自信をもって「これです」と感覚を言語化できないというのが実情です。

一緒に感覚してくれた先生が「これですよね、お互い感じているのは!!」と

いってくれたりしない限り、

自分の外にその感覚の客観的なものを確認しない限りけっしてわからない。

その感覚が丹田感覚です。


・人間の感覚はつねに指向性がある

 相手をきちんと見ましょう!

私はよくいいます。でも最初のレッスンではほぼ全員が、見ていません。

というか見えていません。

日常生活で、そういうように相手を"構えてみる"ということを行っていないからですね。

音でもたぶん同じですよ。

音(音楽と考えてもいいです)をどうやって生活の中で聞いていますか?

これは2とおりしかないんです。

単純に言えばですが

一つはBGMとして音を聞いている。

もうひとつが、「聞くぞ!!」ってしっかり構えて聞く場合。

この2つなんですよ。

音の垂れ流しを日本の社会ではやっています。だからほとんどの人は音を聞くという

ことを教育されずにやって来ましたので

音をきくという、音にきちんと向き合う訓練をしていないのです。

感覚もこれと同じです。

丹田、丹田、下っ腹とか言いながら

言葉でしか表現されずにいままできたことが丹田で感覚ができない大きな原因なんですよ。

音と向き合う、ステレオシステムの前に座って、音に集中する。

それと同じなんです。

これが私が教えている、新・基本アレンジクラス1.というレッスンです。






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