カリフォルニア・ダウン
San Andreas
2015年 米 114分
見ながら、「きっと(自称)映画評論家には悪評(というか低評価)なんだろうなぁ」と思ってました。
【あらすじ】主人公はレスキュー隊の隊長。最初は崖から落ちた車の中の女性を助けるところから始まる。彼には悲しい出来事があった。そのため奥さんは離婚して新しい人と暮らすことになる。そんな中、地下で異常が起こっていた。地震学者は磁気パルスの上昇具合を調べることで地震予知ができるのではと研究を重ねていた。そしてその兆候が。調べに行った先で実際に地震が起こる。説は立証されたが、助手を失ってしまう。さらに、磁気パルスの異常は続き、これはひょっとして巨大地震が群発するのでは? 不幸にもそれは現実となる・・。
アメリカお決まりの「愛していながら(私から見ると)相手のことを深く考えずに別れる」シチュエーション。そしてパニック状態を助け合うことでお互いの絆を取り戻していくと言う水戸黄門のごとき黄金のワンパターン。エンディングが分かっているだけに安心してみられる展開で、別に私は嫌いじゃない。
見所はとんでもないCG。一昔前なら絶対作れなかった映像の数々で、大音響の映画館で見られたらさぞやすごいんだろうなって思いました。
それを単純に楽しめばいいんだけど、「いくら巨大群発地震とはいえ、地震多発地帯の建物ならしっかりした耐震・免震構造で建てられているだろうに、こうももろく壊れるのだろうか?」と思っちゃいました。
アメリカでホームステイしたこともあるけど、少なくとも一般の家は(結構な高給取りの家でも)日本に比べてかなりちゃち。高層ビルはその範疇ではないにしろ、ここまで酷く壊れるの? M9以上の巨大地震設定だから?? K国の会社が建てた?(笑)んだろうか。
とまぁそんな考えが時々かすめるもので、上述の「映画評論家には悪評(というか低評価)」と思ったわけです。
さて、私の感想ですが、単純に家族の絆や壮大なCGを楽しめばいい。2時間弱の娯楽の価値がある。特に主人公が魅力的。私、この人好きなんだよね。最後の娘さんのシーンも嬉しいし、エンディングの歌も良い。子どもの頃に聞いたママス&パパスの夢のカリフォルニアですよ(オリジナルではなく、別の人が歌っている)。あれって、カリフォルニアでは定番の曲なのかなぁ。
津波のシーンは実際に体験した人にはつらいだろう。あれから時間がたったとしても、当時を知る人は見たくないだろうと思う。どうか気をつけてご鑑賞ください。
おまけ:カリフォルニア・ダウンより原題のサン・アンドレアスの方が良いと思う。私の専門がこのあたりだからなぁ。