モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

事例Ⅲのダイアログ(続編)

「事例Ⅲダイアログ」の最後に「疑問」を投げかけてみたのですが戦友のT.Sさんから以下のような見解をいただきました
参考までにアップしておきます。
【事例Ⅲダイアログ】については「記事カテゴリ」の「中小企業診断士」の中に保存してあります
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kurogenkokuさんからの宿題への私見です。

与件文に、【受注から生産までの流れ】と書いてありましたので、まずは素直に「受注後の流れ」を整理してみました。
①生産会議:「生産計画」の更新 ~新規受注品の生産計画への追加~
②資材調達部:発注が必要な部品・材料の、組立工程のスケジュールなどを考慮して、リードタイムをパソコン上で計算
③資材調達部:購入部品・材料の発注
④資材調達部:加工部品の内外作の決定
⑤資材調達部:外注加工品と購入部品・材料の受け入れ・検品
⑥部品加工課:社内加工部品の加工
⑦組  立  課:装置の組立・配線・調整・最終検査

ですが、外注加工品は、資材調達部が外注先に発注・受入し、組立課に引き渡すため、

①生産会議:「生産計画」の更新 ~新規受注品の生産計画への追加~
②資材調達部:発注が必要な部品・材料の、組立工程のスケジュールなどを考慮して、リードタイムをパソコン上で計算
③資材調達部:購入部品・材料の発注
④資材調達部:加工部品の内外作の決定
⑤資材調達部:購入部品・材料の受入・検品                        
⑥部品加工課:社内加工部品の加工
      ⑥-1資材調達部:加工部品の外注先への引渡し
      ⑥-2外  注  先:加工部品の加工
       ⑥-3資材調達部:加工部品の運搬・受入・検品
⑦組  立  課:装置の組立・配線・調整・最終検査

となると思います。(フローチャートの方が分かりやすいですね)


そこで考えたことは、「組立工程のスケジュールなど」には、「外注先への部品の引渡し・加工終了後の運搬期間」が含まれているか、がポイントとなるのではないでしょうか?
*資材調達部と組立課との社内加工用部品の引渡し時間は、同一工場内にあるため「0」とみなしています。

④の「加工部品の内外作決定」が、②の「リードタイム計算」の後に来ているため、「外注先への部品の引渡し・加工終了後の運搬期間」
「組立工程のスケジュールなど」に含まれておらず、あくまでも「全て社内」で行った場合のリードタイム計算になっているもの、と考えるのが妥当と思われますが、いかがでしょうか?

理由としては、
(1)「加工部品の内外作の決定にあたっては、社内の稼働率が優先され、社内の工程に空きがあれば社内加工に振り向けられる。」との記述から、C社社員は社内加工を優先する意識が強いため。

(2)組立課では、「外注加工品の納期遅れが原因で、「生産計画」どおりに組立作業が開始できない場合がある。」と、与件では書かれていますが、社内加工部品については、「作業遅れ」が明記されていないからです。
(外注加工品の納期遅れは、外注管理の不備によるものも当然あります)


「組立工程のスケジュールなど」には、「外注先への部品の引渡し・加工終了後の運搬期間」が含まれていない、との見方が妥当と思われ、外注管理の不備の是正だけでは、外注加工品の納期遅れは防止できないのではないでしょうか?


やはり「第4問」の「発注方法の改善策」で、「加工期間に余裕を持たせるため受注時に内示発注を行い」との提案、が適当だと思います。

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T.Sさん貴重なコメントありがとうございました。私が復帰しましたら、是非ダイアログ続けていきましょう!!


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