モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

中小企業金融円滑化法の期限の最終延長と今後の対策

kurogenkokuです。
今年度いろいろやらなければならないことがありますが、その中で特に力を入れなければならないのが中小企業金融円滑化法終了に向けた準備だと思っています。
*中小企業金融円滑化法は2013年3月末まで再延長(最終延長)されました。

ところで金融庁ホームページには中小企業金融円滑化法の期限の最終延長についてこんなことが書いてあります。
⇒資料の表現を多少変えてあります。


【これまでの問題点】
①金融機関の金融円滑化への対応状況は、貸付条件の変更等の実行率が9割を超える水準となっているなど、基本的にはその取組みは定着してきていると考えられる。
②一方で、貸付条件の再変更等が増加している、貸付条件の変更等を受けながら経営改善計画が策定されない中小企業者も存在しているなどの問題を指摘する声もある。
③金融規律の確保(健全性の確保・モラルハザード防止)のための施策を講じる一方、金融機関によるコンサルティング機能の一層の発揮を促すとともに、中小企業者等の真の意味での経営改善につながる支援を強力に推し進めていく(「出口戦略」)必要がある。

【具体的な対応】
Ⅰ.金融の円滑化
①金融機関によるコンサルティング機能の一層の発揮
② 新規融資の促進を図るための、資本性借入金等の活用及び動産担保融資(ABL)等の開発・普及等
③金融機関の事務負担の軽減を図るための開示・報告資料の更なる簡素化等
Ⅱ.金融規律の確保
① 実現可能性の高い抜本的な経営再建計画の策定・進捗状況の適切なフォローアップ
② 対象企業の実態に応じた適切な債務者区分・引当ての実施
③金融機能強化法の活用
Ⅲ.中小企業等に対する支援措置
①企業診断、最適な解決策の提示・支援を図るためのコンサルティング機能の発揮等、地域密着型金融の深化の徹底
②中小企業再生支援協議会との連携強化
③産業復興機構、東日本大震災事業者再生支援機構等との連携強化
④事業再生支援を図るための、様々な制度・仕組みの活用



支援の現場にいてkurogenkokuなりに大きな問題と捉えているのが「貸付条件の変更等を受けながら経営改善計画が策定されない中小企業者も存在している」事実です。それでもいまは金融機関が柔軟に返済猶予してくださいますが、法律終了後はそうはいきません。一行ならまだしも複数行から融資を受けている場合はなおさらです(すべての金融機関の同意が必要です)。

その対策として、中小企業の自助努力で解決できる手段は「実現可能性の高い抜本的な経営再建計画の策定・進捗状況の適切なフォローアップ」でしかないと思っています。
⇒「実現性の高い」がポイントです。ただ作っただけではダメです。


口を酸っぱくして「事業計画の必要性」を説き続けています。
でもなかなか伝わらないんですよね、これが。。。
自分が会社のオーナーなら必死にやるんですけど。

とりあえずやる気がある企業がいれば心中するつもりで支援します。

今年はこのエントリーばっかりだなぁ。。。

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コメント一覧

kurogenkoku
マモさま
http://blue.ap.teacup.com/motokuni/
おつかれさまです。
カメルーンでも経営計画の重要性を吹き込んでくださいね。
マモ
カメルーンからこんにちは!
こちらでも、今日、診断と事業計画書の話をします。うまく活用していけるよう頑張ります。
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