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企業経営理論(マネジメント理論 part6)

今回から【マネジメント理論】のうち最後の【リーダーシップ理論】に入ります。


【リーダーシップ理論】
リーダーシップとは「目標達成に向けて人々に影響を与える個人の力」です。
ここでは「オハイオ研究」「ミシガン研究」「マネジリアルグリッド」「PM理論」「フィードラーの理論」をとりあげます。


【オハイオ研究】
オハイオ研究によれば、リーダー行動には「構造の設定」と「配慮」の2つがあるとしました。
(構造の設定)
課題を与え、集団活動を方向づけるリーダシップです。
(配慮)
組織構成員の対人関係の満足度を高めようとするリーダシップです。

「構造の設定」の度合いを高くすれば、「配慮」も高くする必要があるとされています。


【ミシガン研究】
リカートを中心に行われ、上述の「構造の設定」を生産志向、「配慮」を従業員志向と解釈することで、生産性の高い組織と低い組織について影響を与えるリーダーシップの特性について分析しました。

(リカートのシステム4)
リカートは管理システムを業績の低い順から高い順に、下記のように分類しています。
①独善的専制型
②温情的専制型
③相談型
④参加型

そして管理者はこの④参加型の管理システムを目指して、リーダーシップを発揮すべきとしています。

(連結ピン)
リカートは全体的な組織は各集団が別の集団と重なり合うことによって成立するとしています。
ここでその重なり部分において影響をもつ人を「連結ピン」と呼びました。


【マネジリアルグリッド】
ブレークとムートンが考案した理論で、横軸に「業績への関心」、縦軸に「人間への関心」をとり管理スタイルを類型化しました。

(9・1型)
業績に関する関心が高く、人間に関する関心が低いリーダーシップです。
機械的に目標を与えてしまう点が特徴としてあげられます。         
長期的な成果が期待できないといわれています。
(1・9型)
業績に関する関心が低く、人間に関する関心が高いリーダーシップです。
部下を助ける管理行動が特徴ですが、人間関係が円満になる反面、成果は期待できません。
(1・1型)             
業績に関する関心が低く、人間に関する関心も低いリーダーシップです。
何事にも無関心で、管理者として最低レベルです。
(5・5型)
業績に関する関心も人間に関する関心も中程度のリーダーシップです。
よってすべてにおいて中間的な常識人間がとるリーダーシップです。
(9・9型)
業績に関する関心も人間に関する関心も高いリーダーシップです。
部下の自己実現と組織の目的を一致させる理想的な管理行動といえます。


次回もリーダーシップ理論について取り上げます。

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