モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

自己資本比率の厳密論


風邪が流行っているかもです。皆さんもご注意ください。


どうもkurogenkokuです。


先日、ある方とメールをしていて、自己資本比率の話になりました。自己資本比率の計算式って「自己資本/総資産×100」としか説明がないので、あまり気にせず「純資産/総資産×100」でやってしまうよねって話です。
ところが「株主資本」「自己資本」「純資産」の関係を「厳密論」で考えると、以下のようになります。


「株主資本」=「資本金」+「資本剰余金」+「利益剰余金」-「自己株式」
「自己資本」=「株主資本」+「評価・換算差額等(その他の包括利益累計額)」
「純資産」 =「自己資本」+「新株予約権」+「非支配株主持分(連結のみ)」


つまり、正確に自己資本比率を求めるためには「純資産」-「新株予約権」-「非支配株主持分(連結のみ)」で「自己資本」を求めてから計算しないといけないのではないか。。。



たとえば、今年度の診断士2次試験の事例Ⅳ。
4ページの財務指標(貸借対照表)の純資産の部に「その他純資産」があります。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2021/d2ji2021.pdf

第1問設問1のうち、課題を示す指標は「自己資本比率」だと勝手に思っているのですが、その他純資産の中身に「新株発行権」が含まれているかどうかで、答えが変わってしまうのです。まあ特段の指示がないので「純資産=自己資本」と考えるのが定石でしょうが。


ちょっとした考え事でした。

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