平成29年6月25日(日) 曇り
のち 雨

夢を見た。
ここは・・・どこ?
ぼくは・・・何?
たぶん・・・日常じゃない?
薄暗い、
電気はついているし窓から光が差し込んでいるけど明るくない。
人の口の動きや行動は見えるが、表情が黒くてわからない。
人の声は聞こえるが頭の中で反響するばかりで雑音にしか聞こえない。
心が病むとこんな風に見えてしまうものなのか。
僕は日常の中にいて、周りは白黒の世界のように感じていた。
理解できない、混乱する。だれも話しかけないで。だれもこちらを見ないで。
顔を上げる勇気がない、人の顔が見れない、何も聞かれたくない、何も話したくない、誰かと関わりたくない。
身体に力が入らない、自分じゃないみたい。
・・・弱り切っている。
自分で自分を支えられない。
「もうダメ、限界だ。いっそのこと楽になってしまおうか。」
働きすぎて過労から心を病み、自殺する人がいる。
労災認定され報道されると問題が明るみになるのだ。
「悪いことしてないのに、親に謝って命を絶つくらいだったら仕事辞めるとか逃げちゃえばいいのに・・・。」
僕もそう思っていたが、今ならその人たちの気持ちが分かる。逃げられないのだ。
「いなくなっちゃうの?」
女の子が見上げて僕に問いかける。誰かわからないけど、その子はいつも僕の近くにいる感じがする。
「そうだね、ゴメンね。」
なぜか僕は彼女に謝った。自分がとろうとしている行動は彼女に悪いことをしているような気がしたからだ。
「どうして?」
「自分で解決しないと迷惑かけちゃうしさ、出来ませんとかもうダメだとか言えないんだよね。
休日も頑張って仕事片付けて、出来る人間のフリしてたんだ。
だけど仕事が溢れ出しちゃって、もう生活している時間じゃ足りない。
人に手伝ってもらう訳にもいかないし・・・。
もう、立派な自分じゃいられない。」
僕は誰にも言ったことのない自分の気持ちを、なぜかこの小さな女の子に素直に話した。
張りつめていた何かが切れたのか、こみあげる物で言葉がつまった。
「ふーん、我慢できなくなっちゃったんだ~。もう少し頑張れないの?」
「もう、キツくて辛いんだ。耐えられないよ。」
彼女は沈黙した。そして僕はやはりこんな事言うべきじゃなかったと後悔した。
僕は人が不快になることを言ってはいけないのだ。他人に提案されたことを断ってはいけないのだ。
彼女は困って、きっと怒っているに違いない。僕は小さな子供に申し訳ない事をしたと女の子に背を向け黙っていた。
「ち〜が〜う〜だ〜ろー
違うだろー!」
ドスの効いた大きな声に僕はドキっとした。
振り返ると、女の子ではなくオニババがそこにいた。
「違うだろ!」
すごい迫力で言葉を僕に浴びせてくるので、僕はひるんで何もできなかった。
「このハゲー!」
僕ら世代の男の子が一番気にするシャレにならないストレートな言葉も飛んでくるが、事実なので何も言い訳ができないでいると、
「お前が私の心を叩いてる!」
僕が身に覚えのないことを怒っているようで、ボコボコ叩いてくる。
「叩くのはちょっと・・・・。」
「叩くとなんだ!」
「痛いです。」
「違うだろー!」
当たり前のことを答えているのに、さらに凄い剣幕で彼女は僕を痛め続けた。僕はだんだん意識が遠のいていくのが分かった。
いったい彼女は何を怒っているのか?いったい僕をどうしたいのか?分からない。
僕はこのオニババに叩かれ続け死ぬのか?そしてその死の先に何かがあるとでもいうのか?
もうダメだと感じたその時、最後に残すために僕の口から出てきたのは
「気持ちいい。」
という言葉だった。最後の最後に何を言っているんだと自分の不思議さにがっかりしてあの世に向かおうと思ったその瞬間、
パリーン
という音とともにオニババに亀裂が入り、中から光が溢れ出した。そして光に包まれて中から姿を現したのは、
女王様
だった。
「どうされたい?」
女王様が僕に問いかけた。
「叩かれたいです。」
僕は答えた。痛いのはイヤだという考えはもうない。
「他にどうされたい?」
「踏まれたいです。」
「何で?」
「硬いヒールで」
不思議だ。なぜか答えがスイスイ出てくるのだ。しかもアブノーマルな答えが。
ふざけた返答に怒った女王様がまたオニババに変身して、僕をボコボコにしないか心配になった。
「私はあなたの守り神『怒絵夢大御神』である。」
女王様、いや、怒絵夢大御神様が話し始めた。
「あなたは一生懸命仕事をするあまり、心神喪失状態になっていた。」
「怒られないように、間違わないように、相手に失礼のないように、信用が得られるように、
立派なビジネスマンがありたい姿だと一生懸命に頑張っていたのです。」
「怒られずに、叩かれずに、相手に認められる強い優秀な人間もいます。」
「でもあなたはそうじゃない。間違っても、怒られても、堪えない。それでも相手に臆せず明るく接することができる特殊な能力があるのです。」
「痛みを歓びに変える、誰にもない能力があなたにはあることを忘れてはいけません。」
その一言ごとに僕の周りが明るくなっていくのが、確かに感じられた。
「あなたが人並みに正しいことをしよう、正しく答えようとする姿を見ると、私の心が叩かれるように痛かったのです。ビジネスライクになるあまり、相手の意志を忖度するあまり、無謬性を追求するあまり、あなたらしくない言葉が出てくるのは違うと思うのです。」
「あなたは根っからのドMなのです。それがあなたのあるべき姿なのです。」
「いつも通り失敗しなさい。いつも通り叱られなさい。いつも通り叩かれなさい。」
「ブログもサボってますね?とっとと投稿しなさい。」
というと、もう一叩きされ、
「気持ちいい。」
というと、眩しさを増した神様の光が僕を包んで、それまで痛めつけられたところが次々と回復していった。その後眩しさがなくなると神様はいなくなっていた。
周りは明るく、今ならなんでもはっきり見える。
僕は守られている。僕は一人じゃない。
身体もとても軽くなった。
目を覚ますと、外は明るくなりかけていた。まだ寝てからそんなに時間はたっていなかった。
「さあ、今日もサクランボもぎに出かけよう。仕事もテキトーに頑張ろう、ほどほどに。」
眠い目をこすりながら、腹這いになって四足で体を持ち上げる。今日も早起きだ。

久々の日記です。
休日出勤で頑張る自分にご褒美をと、外食してきました。
山形駅前は観光客で混んでいるといけないので、西口の方を歩いて店を探しました。
そんなに目立たないラーメン屋さんに入り、愛想のいい店員さんにみそラーメンを注文すると、
「手打ち麺でいいですか?」
と聞かれます。
思わず
「はい」
と答えてしまいましたが、なぜそんなことを聞かれるのかが謎でした。メニューの裏を見るとここは手打ち麺の店で、手打ち麺が合わない人のために普通の中華麺も用意してあるようです。
手打ち麺のみそラーメン

手打ち麺がすごく柔らかく、ツルツルしておいしいラーメンでした。
スープは、濃さを抑えたすっきりした味でした。ヘルシー志向でしょうか。
自分好みの固めの麺ではありませんでしたが、満足満足。












夢を見た。
ここは・・・どこ?
ぼくは・・・何?
たぶん・・・日常じゃない?
薄暗い、
電気はついているし窓から光が差し込んでいるけど明るくない。
人の口の動きや行動は見えるが、表情が黒くてわからない。
人の声は聞こえるが頭の中で反響するばかりで雑音にしか聞こえない。
心が病むとこんな風に見えてしまうものなのか。
僕は日常の中にいて、周りは白黒の世界のように感じていた。
理解できない、混乱する。だれも話しかけないで。だれもこちらを見ないで。
顔を上げる勇気がない、人の顔が見れない、何も聞かれたくない、何も話したくない、誰かと関わりたくない。
身体に力が入らない、自分じゃないみたい。
・・・弱り切っている。
自分で自分を支えられない。
「もうダメ、限界だ。いっそのこと楽になってしまおうか。」
働きすぎて過労から心を病み、自殺する人がいる。
労災認定され報道されると問題が明るみになるのだ。
「悪いことしてないのに、親に謝って命を絶つくらいだったら仕事辞めるとか逃げちゃえばいいのに・・・。」
僕もそう思っていたが、今ならその人たちの気持ちが分かる。逃げられないのだ。
「いなくなっちゃうの?」
女の子が見上げて僕に問いかける。誰かわからないけど、その子はいつも僕の近くにいる感じがする。
「そうだね、ゴメンね。」
なぜか僕は彼女に謝った。自分がとろうとしている行動は彼女に悪いことをしているような気がしたからだ。
「どうして?」
「自分で解決しないと迷惑かけちゃうしさ、出来ませんとかもうダメだとか言えないんだよね。
休日も頑張って仕事片付けて、出来る人間のフリしてたんだ。
だけど仕事が溢れ出しちゃって、もう生活している時間じゃ足りない。
人に手伝ってもらう訳にもいかないし・・・。
もう、立派な自分じゃいられない。」
僕は誰にも言ったことのない自分の気持ちを、なぜかこの小さな女の子に素直に話した。
張りつめていた何かが切れたのか、こみあげる物で言葉がつまった。
「ふーん、我慢できなくなっちゃったんだ~。もう少し頑張れないの?」
「もう、キツくて辛いんだ。耐えられないよ。」
彼女は沈黙した。そして僕はやはりこんな事言うべきじゃなかったと後悔した。
僕は人が不快になることを言ってはいけないのだ。他人に提案されたことを断ってはいけないのだ。
彼女は困って、きっと怒っているに違いない。僕は小さな子供に申し訳ない事をしたと女の子に背を向け黙っていた。
「ち〜が〜う〜だ〜ろー
違うだろー!」
ドスの効いた大きな声に僕はドキっとした。
振り返ると、女の子ではなくオニババがそこにいた。
「違うだろ!」
すごい迫力で言葉を僕に浴びせてくるので、僕はひるんで何もできなかった。
「このハゲー!」
僕ら世代の男の子が一番気にするシャレにならないストレートな言葉も飛んでくるが、事実なので何も言い訳ができないでいると、
「お前が私の心を叩いてる!」
僕が身に覚えのないことを怒っているようで、ボコボコ叩いてくる。
「叩くのはちょっと・・・・。」
「叩くとなんだ!」
「痛いです。」
「違うだろー!」
当たり前のことを答えているのに、さらに凄い剣幕で彼女は僕を痛め続けた。僕はだんだん意識が遠のいていくのが分かった。
いったい彼女は何を怒っているのか?いったい僕をどうしたいのか?分からない。
僕はこのオニババに叩かれ続け死ぬのか?そしてその死の先に何かがあるとでもいうのか?
もうダメだと感じたその時、最後に残すために僕の口から出てきたのは
「気持ちいい。」
という言葉だった。最後の最後に何を言っているんだと自分の不思議さにがっかりしてあの世に向かおうと思ったその瞬間、
パリーン
という音とともにオニババに亀裂が入り、中から光が溢れ出した。そして光に包まれて中から姿を現したのは、
女王様
だった。
「どうされたい?」
女王様が僕に問いかけた。
「叩かれたいです。」
僕は答えた。痛いのはイヤだという考えはもうない。
「他にどうされたい?」
「踏まれたいです。」
「何で?」
「硬いヒールで」
不思議だ。なぜか答えがスイスイ出てくるのだ。しかもアブノーマルな答えが。
ふざけた返答に怒った女王様がまたオニババに変身して、僕をボコボコにしないか心配になった。
「私はあなたの守り神『怒絵夢大御神』である。」
女王様、いや、怒絵夢大御神様が話し始めた。
「あなたは一生懸命仕事をするあまり、心神喪失状態になっていた。」
「怒られないように、間違わないように、相手に失礼のないように、信用が得られるように、
立派なビジネスマンがありたい姿だと一生懸命に頑張っていたのです。」
「怒られずに、叩かれずに、相手に認められる強い優秀な人間もいます。」
「でもあなたはそうじゃない。間違っても、怒られても、堪えない。それでも相手に臆せず明るく接することができる特殊な能力があるのです。」
「痛みを歓びに変える、誰にもない能力があなたにはあることを忘れてはいけません。」
その一言ごとに僕の周りが明るくなっていくのが、確かに感じられた。
「あなたが人並みに正しいことをしよう、正しく答えようとする姿を見ると、私の心が叩かれるように痛かったのです。ビジネスライクになるあまり、相手の意志を忖度するあまり、無謬性を追求するあまり、あなたらしくない言葉が出てくるのは違うと思うのです。」
「あなたは根っからのドMなのです。それがあなたのあるべき姿なのです。」
「いつも通り失敗しなさい。いつも通り叱られなさい。いつも通り叩かれなさい。」
「ブログもサボってますね?とっとと投稿しなさい。」
というと、もう一叩きされ、
「気持ちいい。」
というと、眩しさを増した神様の光が僕を包んで、それまで痛めつけられたところが次々と回復していった。その後眩しさがなくなると神様はいなくなっていた。
周りは明るく、今ならなんでもはっきり見える。
僕は守られている。僕は一人じゃない。
身体もとても軽くなった。
目を覚ますと、外は明るくなりかけていた。まだ寝てからそんなに時間はたっていなかった。
「さあ、今日もサクランボもぎに出かけよう。仕事もテキトーに頑張ろう、ほどほどに。」
眠い目をこすりながら、腹這いになって四足で体を持ち上げる。今日も早起きだ。










久々の日記です。
休日出勤で頑張る自分にご褒美をと、外食してきました。
山形駅前は観光客で混んでいるといけないので、西口の方を歩いて店を探しました。
そんなに目立たないラーメン屋さんに入り、愛想のいい店員さんにみそラーメンを注文すると、
「手打ち麺でいいですか?」
と聞かれます。
思わず
「はい」
と答えてしまいましたが、なぜそんなことを聞かれるのかが謎でした。メニューの裏を見るとここは手打ち麺の店で、手打ち麺が合わない人のために普通の中華麺も用意してあるようです。
手打ち麺のみそラーメン

手打ち麺がすごく柔らかく、ツルツルしておいしいラーメンでした。
スープは、濃さを抑えたすっきりした味でした。ヘルシー志向でしょうか。
自分好みの固めの麺ではありませんでしたが、満足満足。
お忙しいと思ってましたが
ずいぶんお疲れのようで
人間は、本当に追いつめられると
辞めることも逃げ出すことも出来なく
なるそうです。
心が疲れても体が疲れても
身体のバランスは、崩れてしまいます。
私は、数ヶ月眠れない日々があり
不眠症の人の気持ちがわかる気がしました。
ラーメン食べて少しお元気になられて
良かったです。
(ラーメンは、元気をくれます。)
ミューさんもずっと更新されてないんですよ!
今年、初めての夏、ちーちゃんは大丈夫ですか?
はぁー、はぁーしてませんか?
お久しぶりです。コメントありがとうございます😊
今年もこの時期なかなか忙しく、更新が滞っておりました
前半部分は物語のつもりですので、忙しさで私の身に何か起こっていると思われてしまったらごめんなさい
暑くなってきて、チイちゃんもビローンと伸びております。危うい暑さなのでノアさんもご自愛くださいね。