令和元年5月30日 晴れ
繁忙期の為下書きのまま放置されていた日記をやっと仕上げました。
~~ 野良仕事の前の一服時の会話 ~~
「こさくっどぎよ~、カラスのやろがらおらの頭さぶつかてがっじぇよ~、3回ばすやらっじゃんだじぇ~。ごしぇっぱらやげったらよ~、こぬやろ!てごしゃいでやたんだ。あみすかげでへめでよ~せぎさへっじぇけらんなね!」
「ほだごどすんな!おらえんどごの電信柱さ巣こへだはげてみっだまんま電話してとってもらたらよ~、おべっだんだっけな。うづのはいりぐづのまえさフンすこだまおどさっじぇよ、すしゃますしたけず。絶対仕返しされっからかむなな!」
畑に向かって自慢の愛車をこいでいたところ、神社手前のビニールハウスに後ろから飛んできたカラスが2羽止まって、上から「アホー、アホー」とけたたましく鳴いておりました。
何を騒いでいるんだろうと思いながら上が開けた場所に出ると、ワークマンで買ったばかりの帽子からガスッと頭に何かを感じます。撫でられたような上から軽く抑えられるような不思議な感じでした。
???
頭の上を手で触っても何もないし不思議な気持ちです。自転車はかなりの前傾で乗っているので、早起きでだるいし頭を上げるのもおっくうなので気にしている余裕はありませんでした。さらに自転車をこいでいると、その10秒後くらいにまたガスッと感じ、頭を上げるとカラスが前方で輪を書くように旋回して遠く離れて行っています。
まさか?と思いながらさらに自転車をこいでいると、キュッキュッキュッという羽ばたく音が後ろからかすかに聞こえたと思ったらまたガスッっといってカラスが前方に飛んで行きました。やっと奴らの仕業だと理解しました。どうやら後ろからおらをめがけて飛んで来て脚を当てて(もしくは帽子を取ろうとしていた?)すぐに遠くに飛んで行っているようです。明らかにおらを狙っています。
また右前の方でクルーっと回って飛んでいるので今度は自転車を止めて、
「くぬあるるろぉー!」
(4時すぎに起きたばかりで口が回らないのと大声が思ったように出ないためどもってしまった)
と奴に向かって叫びます。周りの畑で作業している人たちの視線がこちらを向きます。あまりに頭にきたので今度来たらたたき落としてやろうと考えていましたが、目が合っているうちはやってこないようです。
向こうは速いスピードで空の高さまで使っておらに向かってくるのに対して、こちらには何の手の打ちようもありません。しかも見ていない時に後ろから一瞬打撃を与えてすぐに遠くまで飛んで行かれてはお手上げです。はらわたが煮えくりかえっていますが、せいぜい石でも投げてやるぐらいしか反撃のしようがありませんし当たる見込みもありません。この無力感と悔しさは久々でした。
昔モハメド・アリというボクシングの選手が使ったヒットアンドアウエーという戦法があります。その華麗な動きと速い攻撃は「蝶のように舞い、蜂のように刺す」といわれ、ボクシングファンを魅了しました。
今のおらの状況は、カラスがモハメド・アリでおらがやられ役の相手のようなものです。「カラスのように舞い、カラスのように刺す」という言葉が頭の中に浮かびました。今回はおらの完敗です。
その後も怒りが収まらず、冒頭のような会話となったわけです。あまりに悔しいので、野良仕事中も鉄砲ぶつとか鷹を連れてくるとかそんな仕返しばかり考えておりました。
他にも神社のカラスの巣に何かあったのかとか、ハウスにビニールがどんどん貼られていいて面白くないのかとか、おらに危害を加えようとするその意図を推察しましたがもちろん奴らの気持ちなどは分かるはずもありません。その間も神社の方では奴らが鳴き声をあげています。(ムカつく~)
畑を後にし、また神社の所を通って家に帰るわけですが、もう一度奴らのいるところを通らなければなりません。しかし遠くから神社の方を見たら、90才になるであろうスゲさんが自転車でヨロヨロと通過していますが何事もないようです。周りの畑ではビニール張りをしている人たちも何人か稼いでいますがそちらにも何もないようです。奴らの気が収まったんだろうかと思い、神社の脇を通過すると、道路の上に掛かる木の枝にまた奴の姿を発見しました。おらが通過したら後ろを飛んでついてきます。家の間の道を直角に曲がると奴も直角に曲がって飛んでいます。住宅に挟まれた道を走っているため多角的な攻撃は苦手なはずです、もう一度直角に曲がるとまた同じように曲がってついてきました。これは間違いなくおらを追っていると確信したため、自転車を止めて後ろを見るとカラスは電信柱の上に止まりました。
そこから10秒くらいのにらみ合いの末、相手が目をそらしたためまた出発したらもう追いかけては来ませんでした。
家に帰ってから朝食を食べている間、妻に怒りの話を聞かせ続けるおらでした。(--〆)
殺傷だの車が突っ込んだだの物騒なニュースが連日流れる中、山形の片田舎の一角ではこんなほのぼのした事件が起きておりました。
繁忙期の為下書きのまま放置されていた日記をやっと仕上げました。
~~ 野良仕事の前の一服時の会話 ~~
「こさくっどぎよ~、カラスのやろがらおらの頭さぶつかてがっじぇよ~、3回ばすやらっじゃんだじぇ~。ごしぇっぱらやげったらよ~、こぬやろ!てごしゃいでやたんだ。あみすかげでへめでよ~せぎさへっじぇけらんなね!」
「ほだごどすんな!おらえんどごの電信柱さ巣こへだはげてみっだまんま電話してとってもらたらよ~、おべっだんだっけな。うづのはいりぐづのまえさフンすこだまおどさっじぇよ、すしゃますしたけず。絶対仕返しされっからかむなな!」
畑に向かって自慢の愛車をこいでいたところ、神社手前のビニールハウスに後ろから飛んできたカラスが2羽止まって、上から「アホー、アホー」とけたたましく鳴いておりました。
何を騒いでいるんだろうと思いながら上が開けた場所に出ると、ワークマンで買ったばかりの帽子からガスッと頭に何かを感じます。撫でられたような上から軽く抑えられるような不思議な感じでした。
???
頭の上を手で触っても何もないし不思議な気持ちです。自転車はかなりの前傾で乗っているので、早起きでだるいし頭を上げるのもおっくうなので気にしている余裕はありませんでした。さらに自転車をこいでいると、その10秒後くらいにまたガスッと感じ、頭を上げるとカラスが前方で輪を書くように旋回して遠く離れて行っています。
まさか?と思いながらさらに自転車をこいでいると、キュッキュッキュッという羽ばたく音が後ろからかすかに聞こえたと思ったらまたガスッっといってカラスが前方に飛んで行きました。やっと奴らの仕業だと理解しました。どうやら後ろからおらをめがけて飛んで来て脚を当てて(もしくは帽子を取ろうとしていた?)すぐに遠くに飛んで行っているようです。明らかにおらを狙っています。
また右前の方でクルーっと回って飛んでいるので今度は自転車を止めて、
「くぬあるるろぉー!」
(4時すぎに起きたばかりで口が回らないのと大声が思ったように出ないためどもってしまった)
と奴に向かって叫びます。周りの畑で作業している人たちの視線がこちらを向きます。あまりに頭にきたので今度来たらたたき落としてやろうと考えていましたが、目が合っているうちはやってこないようです。
向こうは速いスピードで空の高さまで使っておらに向かってくるのに対して、こちらには何の手の打ちようもありません。しかも見ていない時に後ろから一瞬打撃を与えてすぐに遠くまで飛んで行かれてはお手上げです。はらわたが煮えくりかえっていますが、せいぜい石でも投げてやるぐらいしか反撃のしようがありませんし当たる見込みもありません。この無力感と悔しさは久々でした。
昔モハメド・アリというボクシングの選手が使ったヒットアンドアウエーという戦法があります。その華麗な動きと速い攻撃は「蝶のように舞い、蜂のように刺す」といわれ、ボクシングファンを魅了しました。
今のおらの状況は、カラスがモハメド・アリでおらがやられ役の相手のようなものです。「カラスのように舞い、カラスのように刺す」という言葉が頭の中に浮かびました。今回はおらの完敗です。
その後も怒りが収まらず、冒頭のような会話となったわけです。あまりに悔しいので、野良仕事中も鉄砲ぶつとか鷹を連れてくるとかそんな仕返しばかり考えておりました。
他にも神社のカラスの巣に何かあったのかとか、ハウスにビニールがどんどん貼られていいて面白くないのかとか、おらに危害を加えようとするその意図を推察しましたがもちろん奴らの気持ちなどは分かるはずもありません。その間も神社の方では奴らが鳴き声をあげています。(ムカつく~)
畑を後にし、また神社の所を通って家に帰るわけですが、もう一度奴らのいるところを通らなければなりません。しかし遠くから神社の方を見たら、90才になるであろうスゲさんが自転車でヨロヨロと通過していますが何事もないようです。周りの畑ではビニール張りをしている人たちも何人か稼いでいますがそちらにも何もないようです。奴らの気が収まったんだろうかと思い、神社の脇を通過すると、道路の上に掛かる木の枝にまた奴の姿を発見しました。おらが通過したら後ろを飛んでついてきます。家の間の道を直角に曲がると奴も直角に曲がって飛んでいます。住宅に挟まれた道を走っているため多角的な攻撃は苦手なはずです、もう一度直角に曲がるとまた同じように曲がってついてきました。これは間違いなくおらを追っていると確信したため、自転車を止めて後ろを見るとカラスは電信柱の上に止まりました。
そこから10秒くらいのにらみ合いの末、相手が目をそらしたためまた出発したらもう追いかけては来ませんでした。
家に帰ってから朝食を食べている間、妻に怒りの話を聞かせ続けるおらでした。(--〆)
殺傷だの車が突っ込んだだの物騒なニュースが連日流れる中、山形の片田舎の一角ではこんなほのぼのした事件が起きておりました。
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