embrace:everything

他愛ない日常に
流れゆくものすべてを
あるがままに。

B:BIRTH -THE HYDE-

2012-02-03 15:19:36 | hyde:HYDE
※ご注意

・主観的内容です。個人的憶測が含まれています。
・記事を要約して表現した部分があります。

おkならどうぞ↓















この章の最後に、この本が出る前にHYDEさんの言葉として出ていた、

「何かのタイミングで証そうかと思っていたんだ、
 夢のない世界だからね。」

の一文がある。

わたしは多分この意味を一生考えるんやろうと思う。
例えば『forbidden lover』の歌詞を、
発売以来今も考えてるみたいに。

ただ、この章は、その意味に少しのヒントを与えてくれてるように思う。
それは後に置いといて。



彼の誕生日を祝うことについて、ファンがネット上で言い合いになってて、
それが心苦しくて、黙ってたことを言おうと思った、というのを読んで、
あー
と思った。
納得と、感嘆が混ざった感情。

「見てるんや」
ていうのと、
「それをスルーすることはできひん人なんや」
ていうのと。

あと、
「最初にプロフィールを公にしなかった理由」にも、
あー、って。


そしてこの章には、
わたしがこの本を読み進めていく上で、
その端々で感じた彼の考え方みたいなもんが現れてるなと思った。
彼の、ネット社会に対する見方、考え方と、
L'Arc~en~Cielに対する、
単なる『愛着』じゃない、
もっと深くて、厳しくて、真摯な思い。


ネット社会が、
噂や憶測をどんどん広めていってしまうことで、
自分たちの意図したこと、意図しなかったことが、
違った風に流れていってしまうことへの危惧というか。

「夢のない世界」。
夢を夢のままで終わらせてくれない、ネット社会。
そういうことなんかなあと。

自分の言葉でないものが、さも事実であるみたいに、
流れていってしまうくらいなら、
自分の言葉で言うたら、どうなるんやろう。

もしかしたら、そんな風に思って、この本を出そうと思ったんじゃないか、
とか、考えた。


「ミステリアスな存在にはなれなかった」L'Arc~en~Ciel。
最初に憧れてたものとは違う方向に行ってしまったけど、
それを、冷静に受け止めてるんやな、とも思った。


それから、これはほんまに個人的な憶測やけど、
「何かのタイミング」は、
デビュー20周年ってだけではないんちゃうかなって。
最初に、HYDEさんが自叙伝を出すって聞いたときに、
あ、
と思った。

彼はファンと、
彼がなにものか分かりはじめた、彼の大切な人のために、
この本を出そうと思ったんじゃないか、と。

「hyde」と、「私生活における彼自身」を、
「identify」しようとしたんじゃないか、と思った。

ファンにも、
大切な人にも、
「黙っていること」が、
意味を持たなく…むしろ「隠してる」と捉えられるくらいなら、
ちゃんと自分の言葉で、形にしようと。


そこに、愛を感じた。


受け入れるということ。
変化を。事実を。
この本を通して横たわる、そういう彼の姿勢が、ここにある気がした。

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