embrace:everything

他愛ない日常に
流れゆくものすべてを
あるがままに。

J:JUSTICE -THE HYDE-

2012-02-11 00:35:13 | hyde:HYDE
※ご注意

・主観的内容です。
・宗教観・戦争観を含みます。

おkならどうぞ↓

















短い章ではあるけど、わたし的にこの本の中でとても印象深いところ。

正義って何やろう。
正しさって?


初めて「正しさ」に揺らぎを感じたのはいつやったやろう。
多分、小学校中学年ぐらいかな?

子供の頃って、親って絶対の存在で、善悪も親が教えてくれて、
だから、親は正しいって思ってるよね。
うちの母は厳しい人やから、善悪についてもかなり教育された。
それこそわたしも過去に喫煙しとったけど、ポイ捨てせんかった(笑)
携帯灰皿めっちゃ持ってた(笑)デザインかわいいやつとか。

そやけど、小学校中学年ぐらいの時、
その母親が、特定の宗教の人を差別するようなことを言うのに気づいて。
田舎の昔人間で、そういう風土の中で育ったんやろうから、
そういう考え方が身について、離れへんかったんやろうな、
って今は客観的に思えるけど。
そん時は、ちょうど学校の道徳の時間に、
人を差別してはいけません、
ていうことを教えられてるとこやって。

もしかして、
自分の親が正しくないこともあるのかもしれない

と思った時、大げさやけど、足元の地面が実は底なしの真っ暗闇でした、
っていうぐらいの衝撃は受けた。子どもながらに。


それからは、正しさとか、正義というものに、懐疑心を持つようになって。
HYDEさんも言うてた、戦争にしても。
悪者を、正義の味方がやっつける、世界はそういう単純なもんじゃない。
そういうことに気付いてしまってからは、
世界とは、
なんて悲しい場所なんやろうって思うようになって。


日本人は、諸外国に比べ、多分宗教に対する信仰心の強い人の割合って、
少ない国やと思う。
そやから、HYDEさんの言う宗教観は、わたしらの持ってるものと、
近いなって思う。そういう人が多いと思う。
それがいいとか悪いとかじゃなくて、
彼が言うように、信仰に救われてる人もとてもたくさんおって、
宗教そのもので、悪いことをしようなんて、
昔、その宗教をつくった人かって、思ってたわけじゃなかったやろうに。

なぜ、こうなってしまうん?
って。


世界から争いがなくなる日がくればいいのに
って、中学生ぐらいまで思ってたかな…
高校生になったころには、
そんな日は、きっとこないって、
あきらめてしまったように思う。
宗教だけじゃなくて、
経済とか、国家の思惑とか、もう色んな原因で、争いって起こるんでしょう。
そういうもんを、なくすことなんて、人間にはできひんやろうなって。


でも、
『MISSION』をきいたときに、
わたしは泣いてしまった。
この人は、こういうことを言えるんやなって。
日本語詞の、反戦の歌も、ズシっと重く響くことはあったんやけど、
あのメロディに乗せて、
英語詞で、
『No walls - embrace a world as one
 Where music will guide us guitars instead of guns』
っていうことばをきいたときに。

このことばが、どこまでも遠く響いていってくれるといい
って、心から思った。
USJの、星空の下で、アカペラでみんなが合唱した、あの声が、
どこまでも遠く。


あきらめてしまったら、
思考が停止するもんやんね。
どうせ、どうすることもできひんのでしょ
って思ってた。
でも、結果どうすることもできひんのかも知れんけど、
ほんまにどうにかできひんのやろか?
って、思うようになって。

今、自分は社会人大学生で、戦争について考える機会があって。
PKO…Peace Keeping Operation、平和維持活動のことやけど、
それについて、どう考えるか、っていう内容のレポート作るときに、
あっ、
って思った。
『MISSION』の詞を思い出して。


平和っていうのは、どういう状態のことをいうの?
戦争が起きないっていうのは平和やんね。
じゃあ、戦争が起きないように、「反乱因子を戦力で抑圧する」の?
それって、戦争やん。

大きい戦争にならんように小さい戦争すんの?
それって、ほんまに、「平和を維持」してんの???

そういうことを考えだしたら、
なんかもう、今のやり方じゃあかんでしょ、って思うよね。
じゃあ、今のやり方じゃあかんのやったら、
なんか、やり方ないの?
ほんまに、ないの??


きっとね、ただ戦争しないようにしましょうよって言うだけじゃなくて、
戦争をしなくてすむような、しくみ…システムのことね、
そういうのをつくることができたら、
完全にはなくならんくても、すごく減るんじゃないかとか思うのね。
たとえば国家間の経済格差を軽減するためのしくみとか。
たとえば異宗教や異文化に対する容認…これは教育によるものになると思うけど、
そういう、しくみをつくることができたら、
戦争、減らんかなあって。

理想を言うてることは分かってるんやけど、
たとえ理想でも、
考えんかったら近づかへんなあって思った。


彼の詞がなかったら、わたしはきっとそういうことすら考えへんかった。
そういうものが彼の夢なら、
わたしはそれが叶うといいって思うし、
そう思ったことがきっかけで、
自分もほんまに、そうなってくれたらいいって思うようになって。


この章を読んで、
自分がそう思うようになったってこと、書いとこうって思った。
同じように…または全然ちがう風に、
考えてる人が一人でもいてくれたらいいって思う。
なにも考えへんのじゃなくて。
考えるだけでも、なんか、変えられるかも知れへんって思うから。 


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