ぐうたらの嵐

ぐうたら子(50代)のマンガ絵日記

猫の事(5)

2018-06-19 | ペット

死んでしまった ネコの話です。

悲しい話が 苦手な方は ここで、ご遠慮下さいニャ。




にほんブログ村 すみません、嵐の話は ありません。


4月1日(日)


ワタシ達 家族が、各々、忙しい この日も、雅クンはちゃんと、生きていてくれた。

4人が 留守の時間は ちょうど、長女子が家に居れた。

ワタシは 雅クンをよろしく!と、言って、家を出た。




家族のグループラインに 「雅クンが自分でベットに上がった」と、連絡が入った。

雅クンの「普通」を、
家族が喜んだ。



でも、その日も、雅クンは、相変わらず、水一滴、口にしなかった。

ゴハンにも、見向きもしなかった。




ダンナちゃんが、もう、病院行っても治らんのか?

と、聞いてくるので、喧嘩になった。

お金もかかるし、もう、歳もいってるし、もう、弱ってるし・・・

確かに 点滴をしてもらえば、水分や栄養が補給できるので 

雅クンはもう少し、生きる事が出来るとは思うけど、

それは 根本的な治療ではないので、何かわからない病気が 治るわけじゃない。




何より もう、雅クンは 水すら、飲んでくれない。




生き物が ご飯を食べない、食べられない、水も飲めない と、言う事は

もう、死ぬと言う事なのだと、思う。


雅クンも、本能で わかっているんだと、思う。







風呂の前や、部屋の隅の 冷たい床の上で

雅クンは 時折、顔を上げて、壁にアゴを持たせかけるようにして、うずくまっていた。

息が苦しいのかもしれなかった。





横にならないのは なったら 何かが辛いんだと、思う。

しんどいのに、その体を横たえる事も出来ない雅クンは、

今、すごく、すごく 辛い状況にあると思う。






それでも、独りで じっと、静かに耐えている 雅クンを見ていると

ワタシには、雅クンが 頑張って、死のうとしてるように見えた。





スマホで ググったら、最期の時は 一緒にいてあげましょう。

とか、書いてあった。

でも、雅クンは 冷暗所を求めて うずくまるので、

ずっと、側で見ているのは難しかった。



この夜、ワタシは 廊下に置きっぱなしだった ウェットフードの箱を

2階の押入れに 押し込んだ。

見ると、ため息が出て、無性に悲しくなるから。




これを注文した時は こんな日が来るなんて想像していなかった。

もちろん、届いた日にも。


わかっていたら ドライフードに混ぜて 1日1袋、なんてケチケチせずに、

全部、美味しいウェットフードを あげたのに。




これからも、ずっと、食べ続けると、思っていた。








雅クンが調子悪くなる前、ワタシは、パートや、用事が立て込んで、ちょっと 忙しかった。



雅クンが 調子悪くなってからは、

ワタシは、昼も夜も、四六時中、雅クンの事を考えていた。

家にいる時は、15分置きぐらいには 雅クンの様子を見ていた。

用事は ちっとも、進まなかった。

夜中も、何度も 起きて、雅クンを 見た。

その時、雅クンが 一体、どうなるのかと 想像すると、とても、怖かった。


今日は 用事が2つ重なって、朝から夕方まで 出たり、入ったりしていた。

ワタシは、疲れていた。

明日は パートもあった。


ワタシは その夜、
2階で、一人で寝る事にした。






悲しみや不安や 疲れで やけくそになった ワタシは(お酒も呑んでたけど(^_^;))

「もう、起きたら、死んでても、いいわ!」

と、言うぐらいの、やけくそな気持ちで その夜、一人で 床に就いた。




ワタシは 家族やワタシが 各々、忙しかった今日まで、

生きててくれただけで、充分だと思った。


               <続く>

  いつもありがとうございます。
人気ブログランキング   地震、早く終息しますように。 

コメント
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