兵庫県精神障害者連絡会・代表のブログ

1995年に設立された兵庫県精神障害者連絡会の設立時メンバーであり,20年間代表を務めているメンバーのブログです

米国が80億ドルの武器売却を提案する中、イスラエルがガザ地区で70人のパレスチナ人を殺害

2025-01-05 | 日記

ライブ:米国が80億ドルの武器売却を提案する中、イスラエルがガザ地区で70人のパレスチナ人を殺害

アルジャジーラライブ
リンダル・ロウランズ、ザヒナ・ラシード
公開日 2025年1月5日
イスラエル軍は土曜日にガザ地区全域で30件の攻撃を行い、少なくとも70人のパレスチナ人を殺害したと、医療関係者や救助隊員が伝えている。犠牲者の中には多くの子供も含まれている。
  • ジョー・バイデン米大統領は退任を2週間後に控え、ガザ地区での死者数の増加に対する広範な批判を無視して、80億ドルのイスラエルへの武器売却を提案した。
  • イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、ガザ地区で拘束されている人々の解放をめぐり、カタールでハマスとの間接交渉が再開されたことを認めた。
  • ヒズボラのナイル・カッセル議長は、レバノンに展開する国連平和維持軍(UNIFIL)がイスラエルの行動が停戦を「危険にさらしている」と非難する中、レバノンの武装集団は先月合意された停戦協定をイスラエルが繰り返し違反していることへの対応準備ができていると述べた。
  • イスラエルのガザ地区に対する戦争により、2023年10月7日以降、少なくとも45,658人のパレスチナ人が死亡し、108,583人が負傷した。 ハマスが主導した攻撃により、イスラエル国内では少なくとも1,139人が死亡し、200人以上が捕虜となった。

ひょうせいれん機関紙「フレンズ№157」

2025-01-04 | 日記

KSKP

 フレンズ

 

編集人:兵庫県精神障害者連絡会

〒661-0025兵庫県尼崎市立花町

好評連載中:YouTube「げんの部屋@gensroom」

YouTube「Liberation Radio」

ブログ https://blog.goo.ne.jp/kyoseisha

連絡先メールアドレス;gen1951@bcc.bai.ne.jp

 

精神障害の当事者による電話相談をしています。兵庫県知事委嘱精神障害者相談員が対応します。

秘密厳守。相談無料。精神障害者が対応していますので調子の悪いときは電話に出ません。

電話番号 090-3054-0947 (月~金10:00~12:00)

          070-6521-3263 (月と水10:00~12:00)

№157

 

情報提供のお願い

 

【秘密厳守します】

精神障害と内科疾患の重複障害で内科医に診察拒否された、診察時に差別されたという体験をお持ちの方、またそういう話を聞いたという方の情報を求めます

2024年12月

一般社団法人人権精神ネット理事

兵庫県精神障害者連絡会代表

髙見元博

Eメール:gen1951@bcc.bai.ne.jp

電話:090-3054-0947

 NHKのルポルタージュ「死亡退院」において、滝山病院が内科病院が忌避した精神障害と内科疾患の重複障害者を積極的に引き受けて、まともな治療を行なわず結果として8割が死亡するという悲惨な現実がもたらされていたことが明らかになりました。放送によれば、内科医が精神障害を忌避して診ることがないことが多いとのことでした。

 私はこの問題は総合病院に精神障害と内科疾患との重複障害を引き受ける病床を必要相当数設けることを義務化することで解決可能であると思います。

そこで政策立案に必要な情報のご提供をお願いする次第です。

 提供いただきたい情報はご自身か伝聞かを問わず、精神障害者であって内科疾患を患った時に、内科病院から差別を受けた、診察を拒否されたというご経験をお持ちの方の体験です。秘密厳守いたしますので、お名前と折り返し連絡可能な連絡先は明記してください。

 例として私の経験ですが、自宅で倒れて内科クリニックにおいて血液検査の結果、内臓に炎症を起こしておりただちに入院をふくむ治療を受けないと危険であるという数値が出たにもかかわらず、救急医療につなげてもらうこともされず、自力解決するまで丸丸3日間何の治療も受けられずに放置されたということが24年の8月末にありました。

 このような重篤な例でなくてもいいので、精神障害者で内科医に忌避された体験を集めたいと思います。

 連絡先は、電話:090-3054-0947 Eメール:gen1951@bcc.bai.ne.jp まで、または郵便でよろしくお願いします。なお、電話は常識的な時間帯にお願いします。

 

提供いただきたい情報

①              あなたの精神障害の病名

②              どの様な内科疾患でしたか

③              どの地方自治体のことですか

④              何という内科病院のことですか

⑤              どの様な差別を受けましたか

⑥              受診拒否をされましたか

⑦              どのように解決されましたか

⑧              または解決されませんでしたか

⑨              その事でどうお感じになられましたか

⑩あなたのお名前と連絡先

(答えたくない項目は飛ばしていただいて結構です)

以上、よろしくお願いいたします。

NHKのルポルタージュ「死亡退院」を観ての感想

 

 NHKのルポルタージュ「死亡退院」では滝山病院における悲劇の原因は、内科医・内科病院が精神障害者であって内科疾患を持つ人を精神障害ゆえに忌避して、診療を拒否しているという実体が背景として存在していると伝えられました。内科の疾患を観ることができる都立精神科病院は「急性期」しか診ないとして、内科疾患を持つ慢性期の精神障害者を診ることを拒否しているそうです。だから内科疾患を抱える慢性期の精神障害者の受け皿として滝山病院が必然化しているのだと。兵庫県の神出病院も同様です。そして滝山では「退院者」の8割が死亡しているという悲劇を生んでいるのです。

 滝山、神出の問題解決には、精神障害者の身体病を診る総合病院の合併症病床をもっと増やして、公立の総合病院に義務づけることではないでしょうか。その際に、慢性期の身体病を診る総合病院の合併症病床を必要数確保することだと思います。精神障害者の身体病を内科医・病院等が差別して忌避する現実は確かに存在しています。だから「終末期施設」としての滝山、神出が必然化しているわけですから、そこを公立の総合病院等が診る体制を築けば良いのではないでしょうか。尼崎市内の県立総合病院には精神と身体の合併症を見る病床がありますが絶対数は全く足りていません。ましてやそのような病床がない自治体が多いことでしょう。

 このようなNHKの「死亡退院」のように日精協の山崎學に好きなように言わせている現実は、山崎學が言うような「公立精神科病院が悪い」のではなくて、まさしく日精協に好きなように金儲けさせる体制を日精協がバックになって自民党と厚労省が作り上げていること根拠があるのです。国を挙げて精神障害者への棄民政策を行なっている。精神科病院全体が棄民政策であり、神出・滝山はその中の「終末期施設」としてあるのだと思います。だからこそ、精神障害者自身が声を上げなければならないのです。まずは、神出・滝山を個別に潰してから、そこの患者の行き先を総合病院にもっていくことではないでしょうか。

 

2/13精神科病院におけるスマートフォン自由化を求める院内集会

 

 私たち全国患者の自由を求める会は、2024年に結成された、全国の精神障害当事者ら及びその真摯な支援者らからなる神出病院や滝山病院におけるような虐待をなくすことを目指す任意団体です。

  当団体の主催にて、2025年2月13日午後15時30分より、衆議院第二議員会館多目的会議室にて、精神科病院におけるスマートフォン使用等の自由化を呼び掛ける院内集会を開催いたします。これによって、精神科病院入院者たちの通信の自由及び知る権利を確保し、神出病院や滝山病院における苛烈な虐待事件が再発することなどを防止することができるはずです。

 みなさま、ご参加のほどよろしくお願いします。またZOOM中継もありますので全国各地からご注目下さい。【同封ビラ参照】

 

【患者虐待をした神出病院の廃院か一八億円を返すのか】

 

12/1病院地域精神医学会でのシンポジウム発表より その2

 

内部告発=院長らと職員の意思疎通なし

 

 ひょうせいれんに神出病院の職員から内部告発が寄せられました。A四で数枚におよぶ文書でした。土居新院長、大久保院長代理には職員との意思疎通がまったく欠けていると告発にはありました。そこにあるのは上意下達のみであり、下意上達がまったく欠如していると言うのです。

 また、ひょうせいれんのメンバーと医療福祉相談室課長(PSW)との交渉でも課長はたえず院長の顔色をうかがい自分ではなにも決められないのです。そういう習慣が身に染みついているのでしょう。神出病院の昔からの伝統が染みついていることを推察させました。

 『黴の生えた病棟で』で神出は改善方向に向かっているといいますが、そのことの証言者は神出病院管理職三人組だけであり、患者はもちろん職員による裏付け証言はいっさいないのです。これでも信用しろと言われても無理です。

 黴の原因となっている改修には二億円かかるという全館空調取り換えはいまだに行なわれた様子がないのです。

 

大澤元院長だけが極悪か

 

 「黴の生えた病棟で」では大澤元院長ひとりが極悪であったのでるかのように描かれています。これは現神出病院三人組の証言が反映されているのでしょう。何しろこの本の証言者はこの三人しかいないのですから。そしてそれが錦秀会グループの意向を反映しているのではないかと思えるのです。錦秀会グループが大澤一人を切り捨てて終わらせようとしているのではないかと思えるのです。しかし、彼一人の問題へのすり替えはまったくおかしい。「大澤は極悪人」と仕立てて錦秀会(法人)を守る、すなわち藪本雅巳が患者から搾取した一八億円の問題を糊塗しようとする意図が透けて見えています。問題の本質は籔本雅巳による患者からの十八億円搾取が劣悪な環境と院長独裁の根本原因だったのです。大澤個人はとくに大きな利得を得ていたわけではないことが「第三者委員会報告」に書かれています。二〇年以上におよぶという看護師たちによる患者への虐待が始まったのは錦秀会グループが神出を買収するよりも前からですが、このような病院の体質が温存拡大されたのには、元兵庫錦秀会理事長籔本雅巳の患者からの十八億円搾取が無関係なはずがありません。

 

「改善」の実態=退院希望の任意入院者四九人が二年以上も入院中

 

 任意入院で退院希望なのに二年以上入院させられている人が四九人もいます。そのなかには医療保護からの切り替えで任意入院となった人もいます。しかし、退院促進事業にかかっている人は一〇数人しかいません。また、「神出リカバリープログラム」という名の神出病院が退院促進だと言っている施策にかかっている人はたったの八人だけなのです。残りの三〇数人はいったいなぜ入院させられているのか全く不可思議です。

 「退院希望の任意入院者を退院させない」ことはまったくの違法脱法です。これが「改善された」と一部で言われている神出の実体です。最近の死亡退院率三割というのが事件前の四割より低いから「改善」だとでもいうのでしょうか。

 

神出には生活保護による新規入院患者が多い

 

 尼崎市担当課と尼崎市民で神出に生活保護での入院者の転退院を交渉しました。そこで分かったことがありました。

 尼崎市からの生活保護の長期入院者は事件前から一人、事件後六人だそうです。事件前からの人がいることも、事件後に生活保護のよって入院した人が多数いるのも普通のことではありません。そのうちひとりはアルコール依存症の人ですが「アルコールプログラムにかからないから入院継続」なのだと説明されました。しかし、神出に「アルコールプログラム」は存在しないのです。これではいつまでたっても退院できないことになります。ただちにアルコール依存症専門病院に転院させて退院につなげるべきです。他にも転院可能な人ばかりでした。神出でなければならない理由のある人はいませんでした。

 尼崎市には虐待を起こした精神科病院であるという認識がまったく欠如していたのです。市は「ご指摘を受けて、これから調査し直します」といいますが、まったくの後手後手に過ぎはしませんか。虐待があっても生活保護指定解除をしなかった権限者の神戸市はさらに悪質です。神戸市保健所は長い間「黴だらけの病棟」を見てきたのにそれで良しとしていたわけで、患者の人権など目にも入っていなかったのです。

 

行政が目をそらしたら元の木阿弥

 

 二〇二四年四月に、神戸市保健所精神保健福祉課長は「忙しいから神出ばかりをやっていられない」と言いました。また、同年一〇月二四日開催の神戸市精神保健専門分科会に対して神戸市は「精神保健福祉専門分科会は今後も年一~二回の頻度で開催していく。しかし、神出病院に特化した運営形態は見直す。いずれは専門分科会「本来」のスタイルに戻していく。なぜなら、①専門分科会は神出病院のための協議体ではない。②神出病院以外の精神保健福祉施策に関する課題に対して専門的見地から議論をいただく必要がある。また、神出病院の状況については、必要に応じて引き続き専門分科会にも報告していく」ということを提起しました。

 来年度からは、神出問題は議題の中心からはずし、神戸市が提供する精神保健福祉施策に関する課題に対して、専門的見地から議論してもらう従来の形にもどす。神出病院の状況については、必要に応じて専門分科会に報告する、ということです。やはり、精神保健福祉専門分科会の議題から神出問題ははずし、神出問題は神戸市が必要と考える報告だけで済ませるつもりで進めているようです。

 専門分科会を傍聴した人によると危うい会議だったそうです。神戸市は積極的に神出の評価に出ていて、今年度で神出問題を終らせせる意向を明言するありさまでした。しかも、神出の発表内容に対して、指導する行政の立場からその内容を点検すべきところを、神出の発言の不足部分を補い、発言以上に十分にできているのだと強調するありさまでした。犯罪を犯すに至った病院に対して、市民目線で批判的な立ち位置に立つ行政ではありませんでした。委員の一人が、神戸市の立ち位置のおかしさ指摘し、嫌な雰囲気は少し解消に向かったそうです。別の委員が指摘して、神出や神戸市が出しているのは、通常の医療が行われている病院の医療の評価方法で、犯罪発生の原因に迫る内容はないし、再発防止の方策について全く示せていない、と核心を突きました。この指摘には、神戸市は少し慌てさせられたように見えました。分科会の雰囲気が、当然、来年度も神出問題の検討は継続という方向になっていたのですが、神戸市は誰かしかるべき人を選んで病院の実態調査に入るので、三月のその報告を基に神出問題から離れるかどうか、再度協議したいとして話しを終わらせました。終らせようのない話しをどう終らせるかに、これから、策を練るのだと思います。「しかるべき人」というのはいったいどういう立ち位置の人なのでしょうか。人選によっては夜間含めた病院の実態を見るのはけっこう難しいのかもしれないと思います。抜き打ちでない以上、病院もそのときの勤務者は無難な人を配置してくるでしょう。これに対しては、神戸市の開き直りを阻止するために、議会への働きかけも追求していきます。

 

「人権『擁護』運動」におけるいわゆる「政治タブー」問題を超えて

 

 人権運動で特定政党批判をすると「その政党の支持者から応援されない」と理由づけて政治をタブー視することが普通に行なわれています。しかし、特定政党への支持・不支持の問題にすり替えてはならないと思います。なぜならば神出病院虐待事件の本質は政権と虐待精神科病院の密接性にあったからです。

 「あべとも」である神出の上部法人「錦秀会グループ」前理事長籔本雅巳と政権との親密さを語られていたことと、虐待の必然性は一体でした。理事長(当時)の籔本雅巳による患者からの一八億円搾取と政権への金の流れがあったことは、「日刊ゲンダイ」「赤旗」が報じています。「日刊ゲンダイ」によれば二〇一一年~一九年錦秀会と籔本雅巳から自民党に流れた金は二五六七万円、「赤旗」二〇二一年一〇月九日によれば自民国会議員らに対する籔本雅巳からの献金額九一一万円(二〇一七~一九年まで)というものです。これは表に現れた金額であり「裏金」が一体いくらに上るのかは闇のなかです。

 いまだに籔本雅巳が一八億円を患者に返還しないのはまったくなんの反省もない証拠です。籔本は虐待事件を起こしたことをなんら悪いとは思っていないのです。問題の本質である錦秀会グループによる支配の体質になんらの変化もない証拠です。

精神科病院は誰からもアンタッチャブル化されています。虐待を理由に廃院になった精神科病院は過去にただの一つも存在しません。一九八三年に看護師たちが患者二人をバットで殴り殺した宇都宮病院がいまも存続していることは象徴的です。虐待を行なった大和川病院が保険不正を理由に廃院になって以降、虐待精神科病院のやり方は巧妙化してきました。最近問題になっている患者の死亡退院率六〇%という滝山病院の前院長の朝倉は「保険はきっちりやっているから大丈夫だ」とうそぶいていたそうです。

 

【以下次号に続く】

 

  《俳句・短歌のコーナー》

    俳句は季節を表す言葉=季語の入った五七五の十七文字の一番短い詩です。

         肩肘張らず、詩情と心もちが大事です。

  冬日に人生の道探ること  志郎

  小春日に俳句創作真剣に 志郎

  年越し炊き出し終えて又きみ能登へ  晶子                     

   泥に板敷き眠られぬ去年今年  晶子

   曲がりなりにも生きてきた師走かな  俊彦

  冬至過ぎ振り返る年向かう年    俊彦

短詩  精神の病の上に内科の病を得れば終末期病棟へ

      送られる医療差別     元博

短歌 追悼 鈴木國男 色紙は黒を折るべし黒咬み千切る燦燦たれ

      その火の粉舞へ    牧田美保「宇宙意志」より

 

 


イスラエルの空爆によりガザ地区が襲撃され、24時間で70人以上が死亡

2025-01-03 | 日記

ライブ:イスラエルの空爆によりガザ地区が襲撃され、24時間で70人以上が死亡

アルジャジーラライブ
Alastair McCready および Royce Kurmelovs 著
公開日 2025年1月3日
  • ガザ地区の中心部にあるヌセイラ難民キャンプの住宅地に対するイスラエルの攻撃により、少なくとも5人が死亡したと、アルジャジーラ特派員が伝えた。
  • ガザ政府報道官は、イスラエルが過去24時間に34回の空爆を行い、パレスチナ自治区全体で71人の民間人が死亡したことは「恐ろしい犯罪」であると述べた。
  • パレスチナ人権団体Al-Haqは、イスラエルがガザ地区で強制退去命令を出しているのは、いわゆる「人道上の安全地帯」を含め、同地区の住民に対する攻撃を容易にするためだと述べた。
  • 国連は、ガザ地区の病院を標的にしたことを非難し、医療施設は軍事攻撃や侵入の「対象外」にする必要があると述べた。
  • イスラエルのガザ地区に対する戦争により、2023年10月7日以降、少なくとも45,581人のパレスチナ人が死亡し、108,438人が負傷した。 ハマスが主導した攻撃により、イスラエル国内では少なくとも1,139人が死亡し、200人以上が捕虜となった。

「差別されない権利」を精神障害者はどう活用できるか?

2024-12-30 | 日記

最高裁で「差別されない権利」(憲法13条と14条に基づく)が確定しました。

これを援用できないでしょうか。

「被差別部落の地名リストを書籍として販売しようとし、インターネット上に同書籍のデータなどを掲載した出版社に対し、部落解放同盟らがデータ削除・書籍の出版差し止め、損害賠償を求めていた裁判で、12月4日、最高裁判所第三小法廷は原告側と出版社側の双方の上告を棄却。被告に削除・差止めと総額約550万円の損害賠償請求を命じた東京高裁判決が確定した。」(弁護士JPニュース)

「憲法13条は、すべて国民は個人として尊重され、生命、自由及び幸福追求に対する権利を有することを、憲法14条1項は、すべて国民は法の下に平等であることをそれぞれ定めており、その趣旨等に鑑みると、人は誰しも、不当な差別を受けることなく、人間としての尊厳を保ちつつ平穏な生活を送ることができる人格的な利益を有するのであって、これは法的に保護された利益であるというべきである。」(2023年6月28日、東京高裁確定判決文より)

これを精神障害者はどう活用できるのでしょうか?
判決文では「人は誰しも、不当な差別を受けることなく」と主語は「被差別部落民は」ではなくて「人は誰しも」である点。
「不当な差別を受けることなく、人間としての尊厳を保ちつつ平穏な生活を送ることができる人格的な利益を有する」すなわち、『差別されない権利』は、「誰しもに法的に保護された利益である」と判決されている。
したがって、「差別されない権利を法的に保護することは行政機関としての義務である」と最高裁判所が言っていると言えるのではないか。
つまり「差別である」と論証すれば、行政機関は「差別されないように法的に保護する」義務が生じているということにならないでしょうか。私たちからすれば「差別である」と論証することが問題解決につながるということではないのでしょうか。
そのようなことを考えていました。
みなさんのご意見を求めます。

2/13精神科病院にスマートフォンの自由化を 国会院内集会

2024-12-27 | 日記

旧滝山病院・虐待事件から2年
精神科病院にスマートフォンの自由化を

2/13国会院内集会
2025年2月13日(木) 15:00開場 15:30開会
場所:衆議院第2議員会館多目的会議室;
zoom中継あります(申込先は;gen1951@bcc.bai.ne.jp ;1/31まで受付。メールアドレス、お名前明記して)

 2023年2月に東京都八王子市の精神科病院、旧滝山病院(現在は希望の丘八王子病院)で虐待事件が発覚してから2年。看護師が入院患者の頭を叩くなど、目を覆うような虐待の映像が、NHKで報道(「ルポ・死亡退院」)されたにもかかわらず、精神科病院内での虐待を根絶するための具体的な取り組みは何もなされていません。
 旧滝山病院や兵庫県の神出病院(2020年)などを氷山の一角として、精神科病院の虐待事件は毎年のように繰り返されています。まずは、すぐにできる有効な手段を実行しなければ、安心して精神科病院に入院することはできません。
 スマートフォンの持ち込みを制限している精神科病院は少なくありません。しかし、スマートフォンの使用を原則自由化することは虐待防止につながります。抑止力にもなります。
 そして、その効果はすぐに現れます。即効性は絶大で、しかも、法制度の改正の必要はなく、それに関わる人件費、設備等のコストがかかるわけでもありません。厚生労働省の通達一つで実現できるのです。
 こうしている間にも、今日にも、精神科病院内で入院患者が殴らているかもしれません。それが日常化しているかもしれません。虐待は一刻の猶予もない命にかかわる問題なのです。
 精神科病院でのスマートフォンの使用自由化をぜひ実現させましょう。

主催:全国患者の自由を求める会
共催:一般社団法人人権精神ネット,滝山病院にアクセスする会,兵庫県精神障害者連絡会,KP神奈川精神医療人権センター
協賛:兵庫県精神医療人権センター,特定非営利活動法人 全国精神障害者地域生活支援協議会(あみ),社会福祉法人 はらからの家福祉会,社会福祉法人多摩棕櫚亭協会,東京精神医療人権センター,埼玉県精神医療人権センター,認定NPO法人日本障害者協議会(JD),やどかりの里,こらーるたいとう,認定NPO法人大阪精神医療人権センター,千葉精神医療人権センター,ゆにおん同愛会,神戸パブリック国際行政書士事務所,NPOいのちを守る会


内科疾患受診時に差別を受けた精神障害者のアンケート

2024-12-22 | 日記

情報提供のお願い

 

秘密厳守します

精神障害と内科疾患の重複障害で内科医に診察拒否された、診察時に差別されたという体験をお持ちの方、またそういう話を聞いたという方の情報を求めます

2024年12月

一般社団法人人権精神ネット理事

兵庫県精神障害者連絡会代表

髙見元博

Eメール:gen1951@bcc.bai.ne.jp

電話:090-3054-0947

 

NHKのルポルタージュ「死亡退院」において、滝山病院が内科病院が忌避した精神障害と内科疾患の重複障害者を積極的に引き受けて、まともな治療を行なわず結果として8割が死亡するという悲惨な現実がもたらされていたことが明らかになりました。放送によれば、内科医が精神障害を忌避して診ることがないことが多いとのことでした。

私はこの問題は総合病院に精神障害と内科疾患との重複障害を引き受ける病床を必要相当数設けることを義務化することで解決可能であると思います。

そこで政策立案に必要な情報のご提供をお願いする次第です。

提供いただきたい情報はご自身か伝聞かを問わず、精神障害者であって内科疾患を患った時に、内科病院から差別を受けた、診察を拒否されたというご経験をお持ちの方の体験です。秘密厳守いたしますので、お名前と折り返し連絡可能な連絡先は明記してください。

例として私の経験ですが、自宅で倒れて内科クリニックにおいて血液検査の結果、内臓に炎症を起こしておりただちに入院をふくむ治療を受けないと危険であるという数値が出たにもかかわらず、救急医療につなげてもらうこともされず、自力解決するまで丸丸3日間何の治療も受けられずに放置されたということが24年の8月末にありました。

このような重篤な例でなくてもいいので、精神障害者で内科医に忌避された体験を集めたいと思います。

連絡先は、電話:090-3054-0947 Eメール:gen1951@bcc.bai.ne.jp までよろしくお願いします。なお、電話は常識的な時間帯にお願いします。

 

 

提供いただきたい情報

  • あなたの精神障害の病名
  • どの様な内科疾患でしたか
  • どの地方自治体のことですか
  • 何という内科病院のことですか
  • どの様な差別を受けましたか
  • 受診拒否をされましたか
  • どのように解決されましたか
  • または解決されませんでしたか
  • その事でどうお感じになられましたか

(答えたくない項目は飛ばしていただいて結構です)

 

以上、よろしくお願いいたします。


NHKの「死亡退院」を観て

2024-12-16 | 日記
NHKの「死亡退院」を見て、とくに八尋さんの言葉が心に残りました。
病地学会でも冒頭に報告したけれど、私は今年の1月には低ナトリウム血症で意識を半ば失って倒れて危険な状態だったけれど救急車で「はい、統合失調症の方で」と言う救急隊員の無線の言葉が聞こえ続けて搬送を拒否され続けた。まあ30分で搬送先が決まりましたが。そこは精神科もある総合病院でした。
8月にはCRPという内臓の炎症を示す数値が10・27とただちに入院をふくむ治療が必要な数値(10以上)を示していたのに治療を受けられずに3日間放置されていた。こういう場合の受け皿が神出病院な訳だからそこに運ばれたら死んでいたかもしれないので、放置された方がましだったとも言えるが。
八尋さんが、身体を診る医者が精神障害者に対して持っている偏見を語っていたけれど、まさにその通りだと思いました。身体を見る医者が偏見で精神障害者を診ないから「必要悪」としてそういう人たちを引き受けて死に至らしめる滝山や神出が存続し続けているという構造です。この身体を診る医者の偏見という構造的な問題をそのままにしていては、滝山や神出のようなところはなくならない。
逆に言えば、神出や滝山を外圧で潰してしまえば、そこにいる患者を身体を診る医者が引き受けざるを得ないということでもあろうかと。行政も大勢を放置して見殺しにはできないから対策を立てざるを得なくなる。
やはり正解は精神障害者と支援の力、「外圧」で神出や滝山を実際に潰すしか事態は前には進まないのだろうと思います。
その意味では、八尋さんにももう一歩前を見てもらいたいと思います。放送には載らなかっただけで八尋さんにもそういうお考えがあるかもしれませんが。
いまは神出、滝山をどうしても潰したくなる衝動に駆られています。

スマートフォンの自由化の論理。人権制限にも抑止力ともなる告示130号。げんの部屋60。厚労省は日精協の言いなりに130号改悪をするな。スマホ自由化を全国に通達すべき

2024-12-04 | 日記

スマートフォンの自由化の論理。人権制限にも抑止力ともなる告示130号。げんの部屋60。厚労省は日精協の言いなりに130号改悪をするな。スマホ自由化を全国に通達すべき

両刃の剣である告示130号。スマートフォンの自由化の論理。告示130号は精神科病院でのスマートフォンの自由化を後押しする。厚労省は日精協の言いなりに告示130号を改悪することなく、実態調査をして再度告示130号を全国に通達するべきだ。その際にナショナルミニマムであるスマートフォンの自由化を同時に通達するべきだ


病院地域精神医学会でシンポジスト

2024-12-03 | 日記
12月1日は、病院地域精神医学会の兵庫大会にシンポジウムパネラーとして参加してきました。100人くらいの聴衆に神出解体を訴えてきました。また、現政権と日本精神科病院協会(日精協)の癒着とそのなかで必然となったのが神出病院虐待事件であることを訴えました。最後に、全国患者の自由を求める会と人権精神ネットの力で全国的に反撃して局面の大転換を図っていること。全国から5049筆の署名が集まったこと。一般市民は精神科病院で虐待が行なわれていることを知らないことを認識して内輪で盛り上がるだけではなくて広く社会に訴えて出るべきであると発言してきました。
またスマートフォンの自由化を厚労省と交渉中であること。スマートフォンの自由化が虐待の大きな抑止力となりうることを訴えました。

スマホを自由に!兵庫県下の精神科病院35病院を調べてみた.8病院の実態が明らかに.厚労省は全国にスマホ自由化の通達を出せ.げんの部屋59.

2024-11-27 | 日記

スマホを自由に!兵庫県下の精神科病院35病院を調べてみた.8病院の実態が明らかに.厚労省は全国にスマホ自由化の通達を出せ.げんの部屋59.

精神科病院にスマートフォンの自由を!!

精神科病院を調べてみた

げんの部屋59。兵庫県下精神科病院35病院を調査して実態が分かった8病院のうち5病院は原則自由だった。3病院が全病棟で使用を禁止している。これは厚生省告示130号に違反した不当な人権侵害だ。厚生労働省は法律に従って全国の精神科病院にスマートフォン使用自由化の通達を出すべきだ。厚労省は虐待抑止のためにも精神科病院にスマートフォンに自由化の通達を出せ。ただいま厚生労働省と交渉中。次回は2025年の初め。多くの参加を

現代のウクライナにおけるマフノ主義運動

2024-11-17 | 日記

11/16の「阿部治正講演会」に触発されて

 

ウクライナでマフノ農民革命の影響を浮けたアナルコ・サンディカリストすなわち労働組合運動が勢力をもっていて戦争に非協力だというお話がありました。マフノ革命軍はロシア革命時に200万人のソビエトと700万人を影響下に置いた自由ソビエトをウクライナに築いていました。10万人の農民革命軍はボリシェヴィキによって壊滅されましたが、その後スターリン独裁下でも影響力を保って第二次世界大戦下で反ナチ活動を行なっていたという記録があります。

 

その後の断絶を超えて1994年から2014年のマイダンまで、マフノ派のアナーキスト運動が2000人規模でありました。しかし、組織的には弱体であり方向性を誤っていたために、マイダン後のネオナチの時代を生き延びることはできず組織解散をして地下に潜りました。

その後現在のアナルコ・サンディカリズムや労働組合運動にどのような影響力をもっているのかは今のところよく分かりません。

 

以下、2014年のアナーキストの文章にマフノフ運動指導者のシェフチェンコの組織解散をめぐる分析が掲載されていました。

「私は、いかなる社会革命も、次の2つの要因が揃った場合にのみ可能であると確信している。それは、急進的な変化を求める大衆の強い要求と、変化のプロセスを組織し導き、その成果を統合する能力を持つ、革命派のアナキストによる政治組織です。 最初の要因が多少なりとも存在し、大衆の活動が活発化している場合でも、主観的要因が欠如している状態です。 政治革命は起こっています。 そして、政治勢力と大ブルジョワと呼ばれる人々、あるいは現代風に言えばオリガルヒが、その成果を利用することになります。しかし、社会革命について話している場合、それに対する深刻な要求は存在しない。人々は、たとえ変化を目にしても、それらを純粋に政治的な変化の枠組みの中でしか捉えていない。そして、反権威主義的社会革命主義の臆病な芽は、強力な反権威主義的革命組織に支持されていないため、ブルジョア政党や民族主義政党の政治的アジェンダによって押しつぶされるだろう。私はすでに、アナーキスト組織の不在について話した。これは現代の無政府主義運動の主な問題であり、現在の情勢を背景に運動が崩壊した原因である。ウクライナで今起こっていること、そして、長年常識を否定し、反組織的なサブカルチャーの幻想に魅了されていたために、ウクライナの無政府主義者がその状況を利用できなかったという事実は、自己分析の材料として非常に有益である。そして、それは「RKAS - N.I. マフノ」と呼ばれるプロジェクトの支持者たちが試みていた結論と努力をすべて裏付けるものである。それが失敗したという事実は多くを物語り、次の質問に答えている。「今、大衆の活動を社会革命の段階へと転換することを、アナーキストが望むことは可能だろうか?」 組織は、アイデアの存在にとって非常に重要な媒体である。それは、アイデアやプロジェクトのためのインキュベーターであり、学校であり、相互扶助団体であり、生産的なプラットフォームである。しかし、最も重要なのは、それがアイデアを実現するためのツールであり、影響力を行使し、闘争するための手段であるということだ。それは親和性グループに置き換えることはできない。マフノ、アルシーノフ、ヴォリン、ブックチンを最後まで読んでみれば、すべてが明らかになる。1917年当時と同様に、現在のアナーキストも、そのプロセスを主導する絶好の機会を逃している。」

 

インターネットサイト「Anarkismo.net」より

 

ウクライナにおけるネオ・マフノフ派の革命計画

ロシア / ウクライナ / ベラルーシ帝国主義 / 戦争意見 / 分析 2014年12月5日(金)19:02 マイケル・シュミット - 元ZACF

今年、ドネツクとルハンスクというウクライナ東部の州で、復讐主義的で帝国主義的なロシアによって引き起こされた内戦は、皮肉にもかつてマフノフ主義革命の中心地であった地域であった。そして、公然たるネオファシストの武装勢力がそこに動員されたことで、ウクライナの無政府主義者、総合主義者、プラットフォーマーがこの危機にどう対応したかという重大な問題が提起された。 [イタリア語]

 

セルゲイ・シェフチェンコ(左)、革命的アナキスト・シンジカリスト連合(N.I.マフノ革命労働者同盟)書記長、2000年、パリでの6,000人のアナキストによるデモにて、南アフリカのマイケル・シュミット氏と。

1994年に結成された革命的アナキスト・シンジカリスト連盟(「ネストル・マフノ」革命労働者同盟)

 

KGBによる激しい弾圧にもかかわらず、ソビエト連邦およびその植民地や衛星国におけるアナーキスト運動は、1970年代に地下で復活し始め、1980年代後半に抗議運動がエスカレートするにつれて勢いを増し、1991年にソビエト連邦が崩壊し、ウクライナを含むかつての植民地を失うと、その崩壊がアナーキストの組織化を加速させた。しかし、グラスノスチがもたらすはずだったより自由な社会への期待は、旧KGBエリートと強欲な寡頭制オリガルヒ、反動政治家が結託して推進する、ロシアの国家および社会の不可避的な右傾化によって、その輝きを失ってしまいました。これは、社会的に見ても、ネオファシスト、ネオスターリニスト、民族ボリシェヴィキの運動の高まり、非ロシア系民族に対する激しい人種差別、同性愛嫌悪など、さまざまな弊害となって現れている。とりわけ、ロシア政府は(1956年のハンガリーや1968年のチェコスロバキアにおける先代国家と同様に)分離独立運動を血みどろで弾圧する方向に動いており、特に1994年から1996年、および1999年から2000年にかけてのチェチェン紛争が挙げられる。2005年の私的な会話の中で、ロシアの情報機関のエージェントは、元KGB中佐のウラジーミル・プーチン率いるロシアは、失われた植民地をすべて回復するつもりであると、はっきりと私に告げた。これは、リヴァンチラリズムと呼ばれる政治的立場である。

 

このような背景から、旧ソ連における無政府主義運動は、その存在を主張するために非常に苦しい戦いを強いられてきました。今日、旧ソ連最大の(ただし総合主義的な)新しい無政府主義組織は、おそらく「Autonomous Action(AD)」ネットワークでしょう。2010年までに、ベロレチェンスク、チェリャビンスク、イルクーツク、イジェフスク、 カリーニングラード、カジモフ、コロムナ、クラスノダール、モスクワ、ムルマンスク、ノヴゴロド、ノヴォロシースク、ロストフ・ナ・ドヌ、サンクトペテルブルク、ソチ、チュメニ、ボルゴグラード、ヴォロネジ、ヤロスラヴリ、ヨシュカルに支部または少なくともメンバーが存在する。 また、アルメニアにもADの支部(「ブレイクスルー」グループ、AD-GP)があり、ベラルーシ、リトアニア、カザフスタン、ウクライナにも支援グループがある。1991年には、モスクワ地域の革命的アナルコ・コミュニスト連合(AKRU)やその他のグループがADに合流した。2003年には、ADからの分裂により、より強硬派の連邦的アナルコ・コミュニスト連合(FAK)が南ロシアのロストフ・ナ・ドヌー、タガンログ、クラスノダル、スタヴロポリの各都市で結成され、機関誌『プロテスト』を発行した。また、カザフスタンではアルマアタ・アナーキスト同盟(AAAA)やリバタリアン・アルマトイなど、シベリアではシベリア労働者連合(SKT)など、無所属の無政府主義的労働組合が誕生している。SKTは1995年にスウェーデン労働者中央組織(SAC)の支援を受けてKRASから分裂し、 2000年までに6,000人の組合員を擁するまでに成長した。また、2007年にはイルクーツク・アナルコ・シンジカリスト連合(ASKI)が設立され、ウクライナでは東ウクライナ・アナルキスト連盟(AFEU)と革命的アナルコ・シンジカリスト連合「N.I.マフノ」(RKAS)が 1994年に設立され、2000年までに2,000人のメンバーを擁するまでに成長した。SKTとRKASは、2001年にマドリードで設立された独立革命組織インターナショナル・リバタリアン・ソリダリティ(ILS)を支援した。ILSは2003年にILSのメンバー組織によって設立されたanarkismo.netプロジェクトの母体となった。

 

ネオ・マフノフ派の RKAS は成長を続けましたが、その組織規律は、衰退しつつあった無政府主義的労働者協会(IWA)のシンジカリストのような総合主義的無政府主義者たちを恐怖に陥れました。IWA の通信員の一人は、それを「プラットフォーマー政党であり、精神異常集団」と評しています(1)。しかし、この批判は、RKASの組織的実践が歴史的なマフノフ主義運動、すなわち1918年から1921年のウクライナ革命反乱軍(RPAU、キリル文字による略称)に直接由来していることを明らかにしており、興味深い。例えば、RKASは「小規模なアナルコ・サンディカリスト労働総同盟」(CGT-AU)を設立し、防衛のためのイデオロギー準軍事組織であるブラック・ガード部隊を結成し、武道の訓練を行い、組織局(オルグビューロー)を通じてその活動を調整しました。「オルグビュローの構成には、書記長および副書記長、国際書記、中央機関紙(『アナーキー』)の編集者、『党』の民兵組織であるブラックガードの司令官、財務部長、RKASのメディアセンター長、およびRKASが設立した『労働者』組合の代表が含まれる。このように、オルグ局はRPAUの軍事革命ソビエトとほぼ同じ機能を果たしており、ドネツクとキエフの無政府共産主義者CGT-AUおよびRKAS協同組合(将来のソビエトの潜在的な温床)とつながっている。一方、ブラック・ガードは独自の地域単位と指揮系統を有している。作家は、RKASのセルゲイ・「サムライ」・シェフチェンコ書記長が「自衛組織(『党』の民兵のようなもの)の創設は、我々の有機的発展の非常に重要な分野である」と述べたと引用している。したがって、ブラック・ガードは、思想を基盤とし、戦闘員の個人戦闘技術の継続的な訓練とチームワーク、そして路上での一貫した実践を目的とした部隊(共通の指揮スタッフを持つ地域単位の連合)として構想された。これは、ロシア革命軍の軍事部隊構造と参謀本部(スターム)を模倣しているように見える。

 

そして、RPAUの文化・宣伝ソビエト、KultProSovietのエコーとして、RKASは独自の無政府主義学校と政治教育・宣伝のための独自の機関紙を発行している。シェフチェンコは、組織の目的として「共同体的家族のサブカルチャー」の創造を明確に述べている。2010年のRKAS大会では、次のように述べている。「我々の主な目的のひとつは、同胞愛、団結、クラン主義の原則に基づく、アナルコ・サンディカリスムの RKAS 独自のサブカルチャーを創造することである」と述べている。IWA の批判者は、このような「クラン主義」が民族中心主義を意味しているとほのめかしているようだが、マフノフ主義者たちは、自分たちの運動を正当化するために、ザポリージャ地方の農民とドン・カザークの両方のクランの伝統から自由主義的な要素を取り入れていた。RKASのメンバーには、「反体制派」、「暴動派」、「無政府資本主義」の信奉者、さらには民族主義者も混在しているという主張は、その内部のイデオロギーの首尾一貫性を強調していることを考えると、ありそうもないように思われる 。また、そのメンバーに「ナショナリスト」が存在する唯一の証拠として提示されているのは、「私はロシア人」と書かれたTシャツを着ているメンバー1人だけであり、これはウクライナ人が多数派を占める運動における少数民族としては確かに許容範囲内である。RPAUの反マフノフ派活動委員会(KAD)の規律機能に似たものとして、RKASにも「仲裁裁判所」があり、組織規約違反の容疑をかけられたメンバーの仲裁を行っている。これは組織の肥大化とみなされる可能性もあるが、ウクライナ、ロシア、ブルガリア、グルジアにRKASの支部と支援者がおり、また、アナルキスト・コミュニズムがその中心に先行的実践を持っていることを考えると、自国の歴史上最も成功したリバタリアン・コミュニストの大量運動から組織構造を直接借用していることを理由にRKASを批判するのは過剰に厳しいように思われる。

 

2011年の国際アナーキスト連合(MSA)からの分派 RKAS

 

2011年、ドネツク市のRKAS支部が分裂し、彼らが「国際アナーキスト連合(MSA)」と呼ぶ組織を結成した。今日、この組織はウクライナ、ロシア、ベラルーシ、ラトビア、スペイン、イスラエル/パレスチナに「地方評議会」支部を組織し、ドイツ、カザフスタン、リトアニア、フランス、スウェーデン、チュニジア、シリアの組織や個人とつながりを持っていると主張している(2)。MSAは、IWAの著者は分派ではなくRKASのイニシアティブであると誤って捉えており、「対抗する国際」の設立を試みていると批判しているが、自由連合と連邦制に基づく並列構造の発展を妨げるようなものは、無政府主義の倫理には何もない。MSAのウェブサイトによると、MSAの掲げる目標は、国家、雇用労働、不平等、私有財産の撤廃であり、商品と貨幣の関係を相互平等と友愛の原則に基づく関係に置き換えることである。これは、労働者、借主、消費者の自主管理チームによる共同計画と、「各人は能力に応じて、社会の経済的強化において各人の必要に応じて」という原則に基づく事業活動の実施を通じて達成される。

 

MSAの設立趣意書(2011年)には、「単一の分離国家における無政府共産主義革命の可能性を否定し、無政府主義組織のさらなる行動調整のために、私たちはMSAを設立する」と記されている。RKASなどの創設団体は、「歴史的に根ざした社会学的・文化的特徴を考慮に入れながら、独自の覚書に基づいて行動する」が、会員資格の申請を審査する「評議会」によって調整されている(すべての現役会員は、新規会員の加入について合意しなければならない)。「必要が生じた場合、評議会は準備、協議を開始し、決定、行動、文書(プログラム、覚書、組織的勧告)、出版、その他の活動について承認する。これらはMSA内部で普遍的なものであり、参加するすべての組織によって行われる。すべての論争の的となる案件は交渉によって解決されなければならず、要求があれば仲裁も可能である。」2014年4月にオンラインで公開されたMSAプログラムは、「自由、平等、協力に基づく自治的社会システムの構築を目的とした活動」を目指している。UIAの目的は、国家、国家主義、社会階層、強制的な(行政)権力、既存の資本主義システム、そしてあらゆる種類の差別、強制、搾取の破壊を想定している。我々は、この目標を達成するための手段として、アナーキストの教義に基づく社会革命の準備と実行を認識している。」[テキストは明確にするために若干編集されている - マイケル・シュミット]。

 

シェフチェンコは当然ながら、MSAの分派に対して厳しい見方をしており、「反権威主義」を口実に、分派グループは「自分たちを『RKAS組織局の独裁』から解放した」と主張している。この独裁は、自分たちを 炭鉱や工場に行き、[RKAS]アナーキー新聞を配布し、労働組合や協同組合と関わり、規律正しいブラック・ガードを組織し、[そして]実際には建設的な社会政治的課題を打ち出したRKASの会議決定から解放された」と主張している(3)。彼は2014年6月までに、反組織主義者は事実上姿を消したと主張した。「... 想像を絶するほど新しい反権威主義の集団はどこに行ってしまったのか? その集団の創造者たちは、RKASを組織的に弱体化させ、自分たちの登場によってアナーキスト運動をバラバラにし、強力な大衆的政治組織として組織化する機会を一切与えなかった。彼らは今でもステッカーを貼ったり、誰も望まない落書きをしたり、サッカーをしたり、コンサートに行ったりしているのか?これは、いたずらっ子が取る行動である。些細な侮辱や遊びのために、反抗や暴動の休日を計画するようなものである。反組織的、破壊的、無責任という昔からの病が、美徳のレベルにまで高められ、建設的な取り組みを台無しにしている。このようなまったく馬鹿げた過ちにより、アナーキストは組織を確立できなかった。そして、RKASプロジェクトの枠組みの中で組織を確立しようとする試みはすべて、「権威主義と過激主義」に対する真の十字軍を生み出した。2013年2月の状況も現在の状況も、実際の歴史的事件に直面した際に、それがどのような名称を名乗ろうとも、幼児的でサブカルチャー的な無定形なアナーキズムの無力さをはっきりと示している。」

 

RKASの多数派による分裂後の立場

 

IWAの著者は、2011年のRKAS大会が「組織内の水平および垂直のつながりを通じて、責任分担に関する問題をその都度解決していくことを決定した」と指摘している。これは、組織内の「垂直構造」の証拠として支持されているが、せいぜい、必要な場合には垂直的なつながり(軍事指揮統制)と水平的なつながり(民兵のより広範な組織への服従)を組み合わせるという、マフノフ主義的な傾向があることを示すに過ぎない。これに沿って、シェフチェンコの革命後の社会のビジョンでは、行政および教育機能の必要性も認識されている。「無政府主義社会に教師や校長、経営者が存在しないとでも思うのか? ただ、関係のベクトルが変わるだけだ。他人に対する権力がプロセスの規制に置き換えられ、特権が自発的な責任に置き換えられるのだ。」 RKASが「改良主義官僚主義的炭鉱労働者独立労働組合」や、選挙に立候補する奇妙な登録政党である「ウクライナ・アナルコ・キャピタリスト同盟(SAU)」の組合員を勧誘する「潜入」の慣行は、明らかに物議を醸すものであるが 。しかし、革命のために主流派組織のメンバーを取り込むという、あまり知られていないシンジカリストの戦術は、決して目新しいものではない。2000年代初頭には、RKASの活動家たちが、ウクライナ革命の時代に彼らの先達が行ったように、ドネツ盆地の炭鉱でストライキ委員会や労働者評議会を主導した。2004年には一時低迷したものの、2007年には勢いを取り戻し、ブルジョワジーとプロレタリアートという、相互に敵対する2つの階級のみを認めるという点で、有名なIWWの前文を想起させるRKASの綱領(4)を発表しました。ただし、両者の境界線は「抵抗性(遺伝性)がなく 明確に区別されている」という結果となった。この階級構造は、「人々の物質的・精神的ニーズを満たす現実的可能性における不平等」であり、「大多数の人々は、私生活や社会生活の主要分野に影響を及ぼす決定に何の影響力も持たず」、「戦争、経済危機、失業などが不可避である」というものであった。

 

「したがって、国家資本主義体制に対する現実的かつ唯一の代替案は、国家なき社会主義社会である」と定義した。これは、RKASが「我々の期待するソビエト体制(=ソビエトシステム)であり、いかなる政党の権力でもなく、『党の議会』でもない しかし、それは無国家社会主義の自己管理の最も完全な建設的な形態であり、その実践的な実施はマフノフ派運動(1918年~1920年)とスペイン革命(1936年~1939年)の経験において行われた。住民や工場労働者の会議は、自分たちの環境や、地域および経済の自治機関である評議会を自由に選択する。評議会は、専ら技術的および調整的な機関であり、その構成員の活動や会議運営に関する決定は、その構成員に対して説明責任を負う。すべての特権は剥奪され、代表者はいつでも解任され、交代される可能性がある。このような地域および経済単位の内部生活は、参加者によってのみ決定される。地方議会代表者は、都市議会で、または農村地区では経済郡議会で団結する。 これらの議会は、その管轄区域の範囲内で連盟を形成し、全国の領土で形成された連盟の連合が全国連盟となる。 郡、都市、地域、全国の議会連盟の任務は、必要な問題における経済および社会生活の調整、すなわち主に原材料、エネルギー、完成品などの全国流通の計画と実現である。これらの協会の決定は、地方単位の連合を代表する代表者たちの自由な合意によって策定され、共通の問題のみに影響を及ぼす。社会主義経済は、社会の全構成員の利益のために運営され、所有者や集団農場レベルのものではない。資本主義の無秩序で混乱した経済、つまり、利益を得るためには手段を選ばず、競争を含め、力や資源を不当に浪費する経済とは決別しなければならない。これは、直接民主主義の原則に基づいて運営される古典的なアナーキストの水平連邦主義であり、RKASは、革命の体育館として日常的に活動する特定のアナーキスト組織に焦点を当てるというプラットフォーマーの従来の手法を通じて、このビジョンを実現することを提案した。これにより、即時の利益が階級の自信と自己管理の能力を構築し、 自己管理の能力を培い、究極的には変革をもたらす「社会革命」を実現するというものであった。社会革命とは、国家と資本を大衆による収用と定義し、過渡的な国家や「プロレタリア独裁」を拒否し、自己管理社会を独自に支持するものであった。

 

しかし、IWAの匿名の特派員はさらに踏み込んだ非難を行い、ヴォロネジ市でRKASの活動家と「ネオファシスト」の間で公開討論が行われたことを報告し、さらに「2012年夏にキエフで開催された民族『共産主義者』および民族『アナーキスト』の大会に、RKASの代表が参加した」というニュースを付け加えた。しかし、これは単に、RKASが思想の戦いに勝利し、戦闘員を創出するために、あらゆる政治党派と自らの立場を恐れずに討論したことを示すに過ぎないのかもしれない。RKASの立場は、そのプログラムの中で明確に示されており、戦闘員は「あらゆる形態の民族主義、ファシズム、軍国主義、聖職者主義、その他の反人間的な運動や現象と戦う」ことを約束していた。民族ボリシェヴィズムや民族アナーキズムに友好的な組織の立場とは言い難い。繰り返しになるが、マフノフ主義者たちは、特定の無政府共産主義者たちに動かされていたとはいえ、革命左派の異質な組織であったことを忘れてはならない。そして、おそらく彼らの組織構造における唯一の混乱は、マフノの特定の無政府共産主義傾向GAK組織を模倣することと、マフノフ主義者自身の階級混合組織との間にある。

 

直接行動、自律労働組合(ACT)、そしてマインダン

 

現代ウクライナの無政府主義運動の戦術、戦略、政治に関する最も厳しい試練は、2014年にロシア軍がクリミアに侵攻し、ロシアとの再統一を望む「分離主義者」を装い、その結果として同国の南東部が低レベルの内戦に陥ったことである。ウクライナの一部が内戦に陥ったのは、2013年11月に始まった、首都キエフの独立広場(Maidan Nezalezhnosti)での、ウクライナ大統領ヴィクトル・ヤヌコーヴィチが欧州連合(EU)からロシアの関税同盟へと地政学的な方向転換を行ったことに対する大規模な抗議デモがきっかけとなった。このデモは、急速に可決された反デモ法をきっかけに、急速にエスカレートし、ヤヌコビッチ大統領の辞任を求める声へと発展しました。2014年2月には、政府軍と、独立広場やいくつかの主要な政府施設を占拠する親欧州統合派のデモ隊との間で激しい戦闘が繰り広げられました。グローバル・レイバー・インスティチュートのキリル・ブケトフ氏による分析(5)によると、「マイダン」という名称は、2011年から2012年にかけてエジプトで起こった「アラブの春」の中心地であるカイロのタハリール広場を指す「広場」という言葉に由来し、この運動自体が知られるようになった。2011年から2012年にかけてエジプトで起こった「アラブの春」の中心地であるカイロのタハリール広場を指す「広場」という言葉に呼応する形で、「マイダン」と呼ばれるようになったこの運動には、圧倒的に政治に関心のない人々が参加しており、そのうちの7%の極々一部が、無政府主義者からノスタルジックなスターリン主義者、そして「右翼の過激派」といった「政治に関心のある人々」で占められていた。この最後のグループは、アナーキストにとって悩みの種であり、彼らが防衛的なアナーキスト中隊を設立することを強制的に妨害したとブケトフは述べた。しかし、この敗北は彼らを学生議会への関与に向かわせたようで、この議会は「アナーキスト学生連合の直接行動によって完全に支配され、議会のスローガンはすべて社会的なものだった。議会では社会主義の扇動が行われ、講義が行われ、社会的に関連性の高い映画が上映された。

 

「直接行動」は、2011年に「直接行動」の無政府主義者やリバタリアン・マルクス主義者によって結成された「自主的労働組合(ACT)」(6)と同志的関係にある。ACTは、真の組合構造を確立するために必要な臨界質量は現在有していないが、革命的サンディカリスムのイニシアティブであり、2014年4月までにキエフ(約25人の組合員)とハリコフ(約15人の組合員)に支部を設立している。ACTはマイダン学生会議とつながりがあるにもかかわらず、ブケトフ氏の報告書は、マイダン運動には圧倒的に中流階級が多かったという、より深い問題を指摘している。「マイダンが弱かったのは、労働組合や労働者階級の関与が不十分だったことだ。マイダン参加者のうち労働者と分類されたのはわずか5~7%で、考えてみればそれは当然のことだ。労働者にとって、公の抗議活動への参加は極めて難しい。なぜなら、一家の大黒柱である彼らにとって、優先すべきは仕事を維持することだからだ。そのため、抗議運動の大半が学生、年金受給者、事務員、公務員、小規模事業主などによって形成されたのは極めて理にかなっている。さらに、キエフの左派の誰一人として、抗議運動と労働者階級の橋渡しをしようと、職場での扇動を始める努力をしなかった。自由労働組合によるゼネストの呼びかけは宙に浮いたままだった。ACTのメンバーはインタビューで次のように述べた。「労働者の権利に関する社会問題は議題にまったく上がっていない。労働者階級は、階級として、こうしたイベントにはまったく参加していません。労働者は当然どちらかの側に付きますが、階級的な組織、つまり労働組合には組織されていません。そして、彼らにはそれ相応の理由があります。なぜなら、双方とも文化や政治の問題について語るだけで、一般労働者のニーズとは直接関係がないからです。

 

しかし、マインダンのユーロ統合主義プロジェクトには、はるかに深刻な問題が迫っていた。その姿勢から「ユーロマイダン」と呼ばれることもあるこのプロジェクトには、まず、その内部および外部で急進右派が優勢となったこと、そして、ウクライナを戦場とし、国民をその餌食とする勢力圏をめぐる西側とロシアの帝国主義的戦いが繰り広げられたこと、という2つの問題があった。2014年1月のインタビューで、RKASのシェフチェンコ氏は次のように指摘している。「マインダン(Maidan)の武装勢力は、主にいわゆる『右セクター』(1万人のウクライナ人極右・ファシスト系準軍事組織)の活動家で構成されている。街頭では、過激なナショナリストやネオナチが支配している。彼らは、警察との戦いの中で試練を経験し、鍛えられるというまたとない機会を得ている。彼らは「革命のマイダン」の基調を定めた。彼らは一般市民に支持されている。右派は組織化し、団結し、スローガンを叫び、戦略を実行している。そして、マイダンに集まったほとんどの市民から支持を得ている。当初、彼らは現政権への不満を「ただ」表明したいと考えていた。1月19日の夜、マインダンは「合法派」(議会野党派)と「非合法派...街頭での戦闘を主導する急進派」に分裂した(7)。ブケトフは、「マインダンには左派の人々も多数参加していたが、彼らには実質的な連携は存在しなかった。右派よりも遅れて抗議活動に参加した左派は、たちまちその中心部へと突入し、独自の組織構造を構築する時間的余裕がなかった。右派[...]セクターは、それを成し遂げたが、左派はそうではなかった」と指摘した。

 

しかし、ハリコフでは、ACTは2月時点で、同市のマイダン(Maidan)の調整評議会(Koordrada)内で活動していると発表した(8)。ハルキウの ACT は、Koordrada(KR)を「ユーロマイダンに積極的に関与するすべての公共団体の自由連合」と説明している。Koordrada は... すべての問題が合意によって解決される水平的な構造であり... その 95% はリベラル派と穏健な右派および左派の視点で構成されている。右セクターも... 極右派も議会政党も Koordrada には存在しない(この点において、ハルキウは例外である)。現在、KRは独立メディアの創設に取り組んでいるほか、マインダン・ヴェチェ(民衆集会)の再建も試みている。KRのもう一つの方向性として、アナーキストが参加している「アンチ・マインダン」との議論がある。彼らはロシア語を支持しているが、ロシアとの対立には反対しており、[右派ポピュリスト政党である]スボボーダなどにも反対している。そして、アンチマイダンに来る人々は2つのグループに分かれている。共産主義者と親ロシア派の活動家である。ACTのメンバーは、ウクライナ共産党は「長年にわたり、共産主義やその政治プログラムやアジェンダとは何の関係もなかった。むしろ保守的と表現できる」と述べた。この国では大衆の間で親ロシア感情が存在しているが、それは主流ではない。今後の展開はロシア軍とウクライナ軍の行動次第である。ある程度平和的な展開となった場合、KRは独自の草の根組織を構築し、当局に圧力をかけ、その権限を縮小させるよう試みるだろう。しかし、平和は訪れず、ACTは、反政府勢力がハリコフ・マイダンを攻撃した際に、反政府勢力と戦うことを余儀なくされた。

 

2014年のロシアによるクリミア併合、ウクライナ国家によるファシスト武装部隊への資金援助、そしてRKASの中核は地下に潜る

 

2014年5月、ベテランのIWA活動家であるアンティ・ラウティアナネンは、ハリコフ・マイダンへの介入は「最も成功したアナーキストの介入」であったとしながらも、アンチ・マイダンとの紛争では「アナーキストがリベラル派やファシストと肩を並べて戦っている」と述べた。私はハリコフの無政府主義者を批判するつもりはない。結局のところ、彼らはおそらくウクライナの無政府主義者の中で、出来事の展開に影響を与えようとした最も真剣な試みを行ったが、それは彼らが望んでいた戦いでもなければ、同盟者でもなかった。そして、離脱が不可欠となる時が来た。それが内戦の始まりである。現時点では、アナーキストたちがマイダンに影響を与えようとした試みについて最終的な評価を下すにはまだ早すぎるが、内戦が始まってしまえば、マイダンはもはや役割を果たさないだろう。今後は、集会は徐々に軍隊へと変貌し、火炎瓶はアサルトライフルに取って代わられるだろう。自発的な組織化に代わり、軍隊の規律が導入されるだろう。そして、これがウクライナ危機の急速な軍事化につながる。親ロシア派のヤヌコビッチ政権の崩壊により、ロシアによるクリミア半島への軍事侵攻、そして併合が加速した。ラウティネン氏は、「『ファシストによる乗っ取り』の懸念は何も現実のものとなっていない」と主張しています。ファシストが実際に握った権力はごくわずかであり、ウクライナにおける彼らの歴史的な役割は、IMFや欧州連合が要求する自由主義的改革の突撃部隊となること、つまり年金削減、消費者向けガス価格の最大5倍の値上げなどです。ウクライナのファシズムには強力な伝統があるが、革命の波の中で独自の政策を進めることはできなかった。スボボーダ党は有権者の前で完全に信用を失う可能性が高い。しかし、介入を試みる者は誰でも、アナーキストも含めて、同じ運命をたどる可能性があった。つまり、努力の甲斐なく傍観者に甘んじるという運命である。抗議活動中、アナーキストや「左派」は右派セクターを羨望の眼差しで見ていたが、結局、彼らが多大な犠牲を払った知名度や悪評は、右派セクターが真の影響力を得るのに十分なものではなかった。

 

しかし、ウクライナ内務省の庇護の下に結成され、戦車(10台)やウクライナで3番目の資産家であるオリガルヒ、イーゴリ・コロモイスキー(ドニプロペトロフスク州知事)の支援による重火器で武装した、約500人の志願兵からなる公然たる超国家主義者および白人至上主義者のアゾフ大隊が ドニプロペトロフスク州知事イーゴリ・コロモイスキー氏(ウクライナ第3位の大富豪)の支援を受け、戦車(10台)や重火器で武装した、約500人の志願兵からなる民族主義者および白人至上主義者のアゾフ大隊は、ロシアが支援する分離独立派と公然と戦闘を行っており、危機が去った後のウクライナの公共生活において、このようなファシストが果たす役割について懸念が表明されている。ウクライナには強力なファシストの少数派が存在し、彼らは通常、第二次世界大戦中にナチスと協力し反ユダヤ主義の大量虐殺に加担したウクライナ国民戦線(OUN)とウクライナ人民軍(UPA)からインスピレーションを得ている。後者は、水平に分割された赤と黒の旗を使用しており、これは混同を招くほど、アナルコ・サンディカリスムの赤と黒の旗(斜めに分割)に似ている。明らかに、この危機はドネツク州とルハンスク州で部分的な内戦にまでエスカレートし、2,000人以上が死亡しています。激しい戦闘の多くはドネツク市で発生しており、シェフチェンコ氏は2014年6月のインタビューで、反体制派と2011年のMSA分裂によりすでに弱体化していたRKASが、戦術的に解散して地下に潜ることを決定したと報告している。「RKASに関しては、これまであなたがたが知っていたような性質のものではもはやありません。公式には解散したことになっていますが、実質的には非合法活動に転換したのです。なぜこのようなことが起こったのでしょうか?それは、これまでRKASが存在してきた形態では、もはや時代の要請に応えられなかったからです。しかし、同じように、ロシアとウクライナの両方におけるアナーキスト運動全体が、今日の要求を満たしていない。そして、RKASは、この運動の一部であり、現代の「アナルコ運動」が時代遅れであるようにする、それらの悪徳をすべて克服できていない。私たちは、このような種類のプロジェクトが失敗に終わる運命にある中期的なプロジェクトを、これまでずっと効果的に作り出そうとしてきた。RKASはまさにそのようなプロジェクトでした。そして、時が経つにつれ、私たちの試みが完全に無駄であったことが明らかになりました。RKASの運命について振り返ってみると、その消滅は単に戦術的な一歩に過ぎなかったと言えます。おそらく、RKASは新たな形で再出現し、これまでの過ちをすべて考慮し、状況に合わせて近代化されるでしょう。あるいは、まったく新しい何か、あるいはいくつかのバリエーションを生み出すことになるかもしれません。しかし、RKASの精神と、私たちが20年以上も追い求めてきたアナーキズムの理念は生き続けるでしょう。私たちは降参せず、消滅もしません。今は時間と空間の中で溶解しているだけです。しばらくの間だけです。

 

RKASを麻痺させたイデオロギー上の混乱は、同団体にとって最も厳しい試練となった。すなわち、マインダン蜂起とウクライナ東部における内戦である。シェフチェンコは容赦なく分析する。「私は、いかなる社会革命も、次の2つの要因が揃った場合にのみ可能であると確信している。それは、急進的な変化を求める大衆の強い要求と、変化のプロセスを組織し導き、その成果を統合する能力を持つ、革命派のアナキストによる政治組織です。 最初の要因が多少なりとも存在し、大衆の活動が活発化している場合でも、主観的要因が欠如している状態です。 政治革命は起こっています。 そして、政治勢力と大ブルジョワと呼ばれる人々、あるいは現代風に言えばオリガルヒが、その成果を利用することになります。しかし、社会革命について話している場合、それに対する深刻な要求は存在しない。人々は、たとえ変化を目にしても、それらを純粋に政治的な変化の枠組みの中でしか捉えていない。そして、反権威主義的社会革命主義の臆病な芽は、強力な反権威主義的革命組織に支持されていないため、ブルジョア政党や民族主義政党の政治的アジェンダによって押しつぶされるだろう。私はすでに、アナーキスト組織の不在について話した。これは現代の無政府主義運動の主な問題であり、現在の情勢を背景に運動が崩壊した原因である。ウクライナで今起こっていること、そして、長年常識を否定し、反組織的なサブカルチャーの幻想に魅了されていたために、ウクライナの無政府主義者がその状況を利用できなかったという事実は、自己分析の材料として非常に有益である。そして、それは「RKAS - N.I. マフノ」と呼ばれるプロジェクトの支持者たちが試みていた結論と努力をすべて裏付けるものである。それが失敗したという事実は多くを物語り、次の質問に答えている。「今、大衆の活動を社会革命の段階へと転換することを、アナーキストが望むことは可能だろうか?」 組織は、アイデアの存在にとって非常に重要な媒体である。それは、アイデアやプロジェクトのためのインキュベーターであり、学校であり、相互扶助団体であり、生産的なプラットフォームである。しかし、最も重要なのは、それがアイデアを実現するためのツールであり、影響力を行使し、闘争するための手段であるということだ。それは親和性グループに置き換えることはできない。マフノ、アルシーノフ、ヴォリン、ブックチンを最後まで読んでみれば、すべてが明らかになる。1917年当時と同様に、現在のアナーキストも、そのプロセスを主導する絶好の機会を逃している。」

 

[終わり]


米下院、親パレスチナ団体を標的にする可能性のある反NGO法案を採決へ

2024-11-15 | 日記
ニュース|ドナルド・トランプ

米下院、親パレスチナ団体を標的にする可能性のある反NGO法案を採決へ

トランプ氏がホワイトハウスに戻ったことで、この法案は次期政権にあらゆる反対派への取り締まりを強化する権限を与えることになる。
親パレスチナ派のデモ隊がニューヨーク市内を行進 [ファイル:Eduardo Munoz/ REUTERS]
アリス・スペリ著
公開日:2024年11月12日
米国の議員らは、米国財務省に「テロ支援」とみなした非営利団体の免税資格を取り消す広範な権限を与える法案の採決を行う予定である。この法案が可決されると、パレスチナ支援団体やその他の人権団体に悪影響が及ぶことが懸念されている。
「テロ資金調達阻止および米国人人質への課税罰則法」(HR 9495)は、火曜日に米下院で採決される予定である。
この法案は、イスラエルのガザ地区に対する戦争に対する広範なキャンパス内抗議運動への対応として初めて導入されたもので、その際、複数のパレスチナ連帯団体が親イスラエルの政治家や報道機関から「ハマス支持派」としてレッテルを貼られた。しかし、この法案が持つ広範囲にわたる可能性のある影響力は、先週の米国大統領選挙でドナルド・トランプ次期大統領が勝利したことにより、新たな緊急性を帯びることとなった。
選挙前から、市民権擁護派は広くこの法案を非難していた。9月に100以上の団体が署名した書簡で、彼らはこの法案が「重大な憲法上の懸念」を提起し、また「財務長官に広範な一方的な裁量権を与えるため、政治的で差別的な執行のリスクが高い」と警告していた。
トランプ氏がホワイトハウスに戻ってきた今、市民権に対する差し迫った弾圧の恐れが広がっている。この法案は、次期政権に、チェックアンドバランスがほとんどないまま反対意見を弾圧する非常に危険な手段を与えることになる、と擁護派は警告している。
「これは今、より現実的な脅威です」と、アメリカ自由人権協会の上級政策顧問であるキア・ハマダンチー氏はアルジャジーラに語った。「トランプ氏が大統領になることは分かっています。彼にさらなる権限を与えるべき時なのかどうかはわかりません」と語った。
非営利組織のステータスは、多くの組織の財政的存続を脅かすとハマダンチー氏は述べた。 対象となった組織は、その指定に異議を申し立てるために90日間の猶予が与えられるが、必ずしも自分たちに対する決定の根拠となった証拠が提供されるわけではない。「このプロセスはすべて財務長官の単独裁量で進められます」とハマダンチー氏は言います。「つまり、公聴会を開く機会を得る前に非営利組織の資格を取り消される可能性があるのです。
しかし、一方的に「テロ支援」と宣言されることの影響はさらに広範囲に及ぶと、同氏は付け加えました。
「テロ支援組織」と指定されたという汚名を着せられることになります。」とハマダンチー氏は言います。「実際に法廷で争うために発生するであろう弁護士費用を負担しなければなりません。また、論争を避けたいという理由で、あるいは、団体に寄付をすればテログループへの物的支援をしたと非難されるのではないかと恐れて、寄付者が離れていく可能性もあります。
ノー、プロセス
この法案には、「テロ集団」に拘束されている、あるいは不当に海外で投獄されている米国市民に減税措置を適用するという条項も含まれています。
両方の条項を同じ法案に盛り込むことで(2つ目の条項は両党で政治的に人気のあるもの)、法案の提案者はできるだけ反対意見を少なくして法案を可決させようとした、と批判する声もあります。
しかし、この法案のより陰湿な要素、つまり非営利団体を対象とする部分は、現行法をさらに強化するものです。
米国が指定したテログループへの「物的支援」はすでに違法行為であると、中東平和財団のララ・フリードマン会長は指摘しています。
非営利団体がテロを支援することはすでに違法であり、司法省は実際に『これは違法であり、これは外国のテロ組織であり、これがその証拠である』と述べる道筋がある」と、彼女はアルジャジーラに語った。「そして、それは説明責任を伴う。彼らは非営利団体としての地位を取り上げることもできるが、実際には正当な手続きがある」
Cong
エスマン 共和党員でこの法案の共同提案者であるデビッド・クストフ氏は、法案を初めて提出した際、現行のプロセスは不十分であると主張した。
「現在、テロ支援の非課税団体を取り締まる我々の能力は不十分です」とクストフ氏は4月に述べた。「現行法の下では、時間がかかる官僚的なプロセスが必要であり、それが時に連邦当局の行動を妨げてきました」
パレスチナ支援団体は
ただちに、チェックアンドバランスをプロセスから排除すれば、この法案は政権が好ましくないとするあらゆる団体に対して行使される武器に変貌しかねない。
法案が最初に提出された際には、政治的見解の異なる各方面から反発が寄せられたとフリードマン氏は指摘した。
右派からは『我々が懸念している事柄に反対する政府の手に委ねられるのであれば、我々にとって有害となり得る』という意見も出ています」と彼女は述べました。「共和党は、自分たちに牙をむくような政府が二度と現れないと判断し、無制限に何でも支持するつもりなのでしょうか? 私にはわかりません。いずれにしても、トランプ大統領は行政命令でこれらすべてを行うことができます。」
しかし、トランプ大統領の再選を望む批評家たちは、議会民主党がトランプ大統領の権限をさらに強化するような措置に目を光らせていることを期待している。
「MAGAによる言論の自由への弾圧はすでに議会で始まっている」と、IfNotNow運動の全国スポークスパーソンであるエヴァ・ボルグワート氏は声明で述べた。「 平和、平等、正義のために活動する団体だけでなく、この国における民主的な異論の存在さえも破壊しようと躍起になっているトランプ政権に、このような広範な権限を民主党議員が譲り渡すなど、言語道断です。
CAIR Actionのエグゼクティブ・ディレクターであるバシム・エルカラ氏も、この法案は「政府が気まぐれで組織を解散させたり、沈黙させたりすることを許すという、危険な前例を作ることになる」と警告しています。
パレスチナ人権擁護団体が最初の標的となる可能性がある」と、アラブ系米国人差別撤廃委員会のクリス・ハビビ擁護活動ディレクターは警告する。
「しかし、彼らが最後というわけではないだろう」
ソース:アルジャジーラ


イスラエルによるガザ地区攻撃で新生児が負傷

2024-11-05 | 日記
カマル・アドワン病院の看護部長であるイード・サブー氏は、イスラエルによる同病院への攻撃により新生児が負傷し、保育室の避難を余儀なくされたと語った。
「保育器のある小児病棟がイスラエルの戦闘機と無人偵察機に攻撃されました。上階が損傷し、何人かの子供と新生児が負傷しました」と、同氏は電話でアルジャジーラに語った。
「ジャーナリストや看護師、その他の医療スタッフも負傷しました。
看護師たちは子供たちを下層階に連れて行きましたが、その階には保育器や集中治療を必要とする新生児に対応できる設備がありません。 その子供たちと新生児は直接砲撃を受けました。 1人の子供は緊急手術を余儀なくされました。 スタッフは前日にすでに砲撃を受けていたため、この新たな攻撃にショックを受けています。」
以前にもお伝えしたように、ガザ地区北部の包囲された地域にあるカマル・アドワン病院は、部分的に機能している最後の病院です。イスラエル軍が同施設を急襲し、医療スタッフのほぼ全員を含む数十名を拘束した一週間後に、今回の攻撃が発生しました。
同病院は、イスラエルによるガザ地区北部への攻撃が激化する中、負傷者の受け入れを続けており、緊急の国際介入と医療物資の輸送のための人道的な通路の設置を求めています。
ガザ地区北部のカマル・アドワン病院からイスラエル軍が撤退した後、同病院のベッドや床に横たわるパレスチナ人の負傷者たち。2024年10月26日 [ロイター通信]

ガザ地区ジャバリアへのイスラエル軍の攻撃により、2日間で50人以上の子どもが死亡:国連

2024-11-04 | 日記
ニュース|イスラエル・パレスチナ紛争

ガザ地区ジャバリアへのイスラエル軍の攻撃により、2日間で50人以上の子どもが死亡:国連

ユニセフは、イスラエルによる1か月間にわたる激しい包囲が続く中、ガザ北部で「恐ろしいレベルの子どもたちの死」が発生していると発表した。
家族は、10月29日にガザ地区中部のアル・ザワイデ村に対するイスラエルの砲撃で死亡したパレスチナ人の子供、ナイーフとアブダッラー・ナスフワンの遺体を覆い隠しながら弔っている。 [ファイル:Eyad Baba/AFP]
アルジャジーラ
公開日:2024年11月3日2024年11月3日
ユニセフは、ガザ地区のジャバリア難民キャンプで過去48時間で50人以上の子供たちが死亡したと発表した。セーブ・ザ・チルドレンは、この多数の死者数は「この紛争と子供たちに対する戦争の激しさ」を示していると述べた。
セーブ・ザ・チルドレン・インターナショナルのガザ地区人道支援ディレクターでチームリーダーのレイチェル・カミングス氏は、日曜日にアルジャジーラに対し、「子供たちは絶え間なく爆撃を受け、絶え間なく恐怖を感じている」と語った。
パレスチナ当局によると、昨年10月以来イスラエル軍のガザ攻撃により16,700人以上の子供が死亡しており、これは保健当局が確認した死者の総数43,341人の3分の1以上にあたる。

ガザ地区中央部のデイル・エル・バラから発言したカミングス氏は、この戦争で行方不明になったり、保護者のいない状態になったりした約2万人の子どもたちの犠牲者数は、子どもたちの犠牲者数には含まれないと述べた。
イスラエルは、ガザ北部を1か月間包囲した間に1,000人以上を殺害した。その間、食糧や医療援助の搬入を阻止し、医療施設を破壊した。
「人々は絶え間なく空爆にさらされています。もちろん、食料や水が十分ではないことも私たちは知っています。食料や水の輸送車は北部への立ち入りを拒否されています。これは本当に悲惨な状況です」とカミングス氏は語った。「今、ガザ北部で黙示録が展開されているのを目にしています。
ガザ北部で唯一機能しているカマル・アドワン病院のフッサム・アブ・サフィア医師は、同病院が「犠牲者であふれかえっている」と語りました。
同氏は、国際社会と医療機関に対し、燃料や医療用品を供給し、負傷者の治療にあたる専門医療スタッフを派遣するための「緊急の人道支援ルート」を確保するよう強く求めた。
「恐ろしいレベルの子どもたちの死」
土曜日に発表された国連機関の声明によると、子どもたちは、数百人が避難していた2棟の住宅を破壊したイスラエルの攻撃により命を落としたという。
ユニセフのエグゼクティブ・ディレクターであるキャサリン・ラッセル氏の声明によると、「北ガザ地区で他の攻撃により子供たちが恐ろしいほど多数死亡していることを踏まえると、今回の事件は、この恐ろしい戦争の最も暗い時代の一つに、さらに新たな暗い一章を加えるものだ」と述べた。
また、同声明は、飛び地北部でポリオ予防接種キャンペーンに従事していたユニセフ職員が、イスラエルによる攻撃が最も激しかったジャバリア地区を車で通過中に、無人偵察機による攻撃を受けたとも伝えている。
「ジャバリア、予防接種クリニック、ユニセフ職員に対する攻撃は、ガザ地区の民間人に対する無差別攻撃がもたらした深刻な結果のさらなる例である。ガザ北部のパレスチナ人全体、特に子供たちは、病気、飢餓、そして継続中の爆撃により、今にも命を落とす危険にさらされている」と声明は述べた。
日曜日、世界保健機関(WHO)は、イスラエル軍がガザ市内のポリオ予防接種センターにスタン手榴弾を投下し、少なくとも4人の子供が負傷したと発表した。
イスラエル軍は、
イスラエル軍はまた、人道危機を引き起こしている包囲状態の中、北部の人口密集地域2ヶ所を標的とした空爆により、13人のパレスチナ人を殺害した。国連人権高等弁務官のフォルカー・トルク氏は、ガザ北部で紛争の「最も暗い瞬間」が展開されていると述べた。
イスラエルは
イスラエルに対するハマス主導の攻撃を受けて、2023年10月7日、イスラエルはパレスチナ人に対する「復讐の戦争」と称される軍事攻勢を開始した。この攻撃により、主に民間人1,100人以上が死亡し、約240人が捕虜となった。
ソース:アルジャジーラ
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ユニセフは、イスラエルの1ヶ月にわたる暴力的な包囲網が続くガザ北部で「恐ろしいレベルの子供の死亡」が発生していると述べている。
 
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