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埼玉県坂戸市が新年度から市立中学校の生徒全員に国語辞典を配るというニュースが話題になっている。石川清市長は「スマートフォンやタブレット端末は便利だが、紙の辞書を引くことで言葉が頭に入るようになる」と述べ、古き良き学習習慣の復活に期待を寄せている。
この決定に対して、SNSでは賛否両論が巻き起こっている。「紙の辞書を引くことで語彙が増えるのは確か」「電子辞書よりも記憶に残りやすい」という支持派がいる一方、「いまどきスマホで調べるのが普通」「辞書が重くて持ち運びが面倒」という実用派の意見も見られる。なかには「辞書を引くのが面倒だから調べなくなるだけでは?」という本音を吐露する中学生もいるようだ。
一方で、辞書を贈呈するにあたり、何の辞書を選ぶのかという問題もある。「広辞苑はさすがに分厚すぎる」「現代用語の基礎知識なら若者向き?」といった議論が巻き起こる中、「国語辞典よりもまず、若者にとって必要なのは辞書の使い方では?」という指摘も。結局のところ、辞書を持たせることよりも、辞書を使う文化をどう根付かせるかがカギになりそうだ。
ところで、この流れが進むと次は何が配られるのか。そろばん? 巻物? それとも羊皮紙と羽ペン? 技術の進歩に逆らいながら新しい教育を模索する坂戸市の未来に期待したい。
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