久留米商(福岡)の練習始めの4日。第一声でチームを引き締めたのは、内野手の長隆成だった。「夏の大会まであと半年以上あるけど、すぐに来る。自覚を持ってやっていこう」。このチーム「2代目」の主将だ。昨年11月、梶原大輔から主将を引き継いでいた。
球児の今に密着 特集「しまっていこー」
昨秋の県大会で最低目標の8強に届かなかったこともあり、副主将だった長への主将交代を八谷賢一監督は決めた。「もし代わるなら、自分かもしれないと思っていた」と長。心の準備はできていた。まさに名字の通りの立場になった。
新しいリーダーは、はっきりと忠告できるタイプだ。「梶原は自分の調子次第で声が出たり出なかったりするときがあって、それは変えた方がいいといっていました」。耳の痛いことをいうようだが、もちろん相手やチーム全体にとって、その方がいいと思えばこそ。これまで先輩にも自分なりに意見してきたつもりだという。
「このチームには粘りが足りない」と、グラウンドをじっと見つめながら言った。昨夏は、延長十回降雨引き分けによる再試合を制し、福岡でベスト4に食い込んだ。そんな先輩たちが抜け、もっとチームを鼓舞しなければと思っている。
今はひたすら走り、バットを振り、個々が力を高めている時期。間もなくポジション争いが始まる。先発入りした昨秋の実績は関係ない。「自分自身は、めっちゃ、うまいわけじゃない」。ものをいうからには、自らも決して妥協はできない。(隈部康弘)
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昨秋の県大会で最低目標の8強に届かなかったこともあり、副主将だった長への主将交代を八谷賢一監督は決めた。「もし代わるなら、自分かもしれないと思っていた」と長。心の準備はできていた。まさに名字の通りの立場になった。
新しいリーダーは、はっきりと忠告できるタイプだ。「梶原は自分の調子次第で声が出たり出なかったりするときがあって、それは変えた方がいいといっていました」。耳の痛いことをいうようだが、もちろん相手やチーム全体にとって、その方がいいと思えばこそ。これまで先輩にも自分なりに意見してきたつもりだという。
「このチームには粘りが足りない」と、グラウンドをじっと見つめながら言った。昨夏は、延長十回降雨引き分けによる再試合を制し、福岡でベスト4に食い込んだ。そんな先輩たちが抜け、もっとチームを鼓舞しなければと思っている。
今はひたすら走り、バットを振り、個々が力を高めている時期。間もなくポジション争いが始まる。先発入りした昨秋の実績は関係ない。「自分自身は、めっちゃ、うまいわけじゃない」。ものをいうからには、自らも決して妥協はできない。(隈部康弘)