2011年04月23日

佐藤雄平知事(右)との会見の席で子供の願いが書かれた手記を渡される東京電力の清水正孝社長=22日午前、福島市、小宮路勝撮影
福島第一原発の事故後、22日に初めて佐藤雄平知事と佐藤憲保県議会議長に謝罪に訪れた東京電力の清水社長。「県民にあらためて深くおわび申し上げる」と陳謝したが、知事や議長の怒りは収まらなかった。
午前10時、知事室。穏やかだった佐藤知事の表情は、清水社長以下幹部4人が入室すると一変した。約80人の報道陣に取り囲まれ、清水社長は佐藤知事の目の前で深々と一礼。「私自身、知事の『築城10年、落城1日』という言葉を肝に銘じてきただけに、今回の事故は痛恨の極み」とか細い声で話した。
佐藤知事は手元に用意していた、ふるさとに帰りたいという気持ちをつづった富岡町の中学生の手記を紹介する新聞記事を清水社長に見せ、「この気持ちが分かりますか。子どもたちが6千人近く県外に避難している」と涙声で訴えた。
佐藤議長との会談で、原発事故の責任についての考えを問われた清水社長は「まだ事態の収束に取り組んでいるところだが、具体的な設備上の原因は調査の必要がある」。すると佐藤議長は「事故はあり得ないと言ってきたのに、なぜ東電が責任を持って対応すると言えないのか」と質問。「補償については、国と協議しながら進めるつもり」と答えた清水社長に「東電として責任を持ってやるという一言でいい。国がどうのという話ではない」と強い口調で話した。清水社長は「これから何年かかるかは別にして、重い十字架を背負っているという覚悟です」と述べ、深々と礼をして議長室を後にした。
会談後の記者団の取材では、知事が「再稼働はあり得ない」と語ったことについて清水社長は、「福島第二原発などに関してはしっかりと検証しなければならない。安全安定運転が確認されなければ再開はあり得ない」と述べた。(井上亮、村上晃一)
インターネットニュースより抜粋引用

佐藤雄平知事(右)との会見の席で子供の願いが書かれた手記を渡される東京電力の清水正孝社長=22日午前、福島市、小宮路勝撮影
福島第一原発の事故後、22日に初めて佐藤雄平知事と佐藤憲保県議会議長に謝罪に訪れた東京電力の清水社長。「県民にあらためて深くおわび申し上げる」と陳謝したが、知事や議長の怒りは収まらなかった。
午前10時、知事室。穏やかだった佐藤知事の表情は、清水社長以下幹部4人が入室すると一変した。約80人の報道陣に取り囲まれ、清水社長は佐藤知事の目の前で深々と一礼。「私自身、知事の『築城10年、落城1日』という言葉を肝に銘じてきただけに、今回の事故は痛恨の極み」とか細い声で話した。
佐藤知事は手元に用意していた、ふるさとに帰りたいという気持ちをつづった富岡町の中学生の手記を紹介する新聞記事を清水社長に見せ、「この気持ちが分かりますか。子どもたちが6千人近く県外に避難している」と涙声で訴えた。
佐藤議長との会談で、原発事故の責任についての考えを問われた清水社長は「まだ事態の収束に取り組んでいるところだが、具体的な設備上の原因は調査の必要がある」。すると佐藤議長は「事故はあり得ないと言ってきたのに、なぜ東電が責任を持って対応すると言えないのか」と質問。「補償については、国と協議しながら進めるつもり」と答えた清水社長に「東電として責任を持ってやるという一言でいい。国がどうのという話ではない」と強い口調で話した。清水社長は「これから何年かかるかは別にして、重い十字架を背負っているという覚悟です」と述べ、深々と礼をして議長室を後にした。
会談後の記者団の取材では、知事が「再稼働はあり得ない」と語ったことについて清水社長は、「福島第二原発などに関してはしっかりと検証しなければならない。安全安定運転が確認されなければ再開はあり得ない」と述べた。(井上亮、村上晃一)
インターネットニュースより抜粋引用