天皇陛下の心臓バイパス手術始まる
2012.2.18 09:46 [皇室]
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天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術が18日、ご入院先の東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で始まった。宮内庁によると、陛下は同日午前9時24分、手術室に入られた。順調に進めば手術は前後の処置も含めて約5時間で終了し、経過が順調なら2週間程度で退院できる見通しとしている。
手術は東大と、バイパス手術の実施で実績がある順天堂大の合同チームが担当。陛下は17日に入院し、体調を整えるとともに、医師から事前に手術についての説明を聞かれた。皇后さまも病院に1泊し、陛下に付き添われている。
陛下が手術を受けられるのは平成15年1月の前立腺がん摘出以来で、心臓に関する手術は初めて。終了後は、宮内庁の金沢一郎皇室医務主管らによる記者会見が予定されている。
陛下は11日に東大病院で左手首からカテーテル(細い管)を挿入して冠動脈の血流などを調べる検査を受けられ、昨年から投薬治療していた冠動脈の狭窄(狭くなった部分)がやや進行していることが判明。狭心症と診断された。この結果を受けて医師団が協議し、バイパス手術で機能回復を目指す方針が決まってから、わずか1週間での手術となられた。
冠動脈は心臓を取り巻く血管で、心臓周辺の筋肉に酸素や栄養を送っている。手術では、狭窄がある左冠動脈の「回旋枝(かいせんし)」と「前下行枝(ぜんかこうし)」の2カ所について、内胸動脈などほかの部位の血管を使って血流の回り道をつくる。
医師団は、手術には緊急性がないとしている。心臓への血液供給が不足する「心虚血」のリスクを考え、現在は一部の公務や宮中祭祀、ご運動などを制限しておられる78歳の陛下の「生活の質の維持と更なる向上」を目指しているという。前立腺がんのホルモン治療の副作用である骨粗鬆症を防ぐため、陛下の健康を保つためには十分な運動が欠かせないことも考慮された。
医師団は手術の実施を公表した12日の会見で、両陛下とも手術の方針を了承されているとし、「非常に自然に受け止めていただいた」と明かした。陛下は昨年11月には、気管支肺炎などにより東大病院に約3週間入院されている。
公務に復帰されるまでの当面の間、国事行為は皇太子さまが引き続き代行される。陛下は3月11日に東京で開かれる東日本大震災1年の追悼式への出席に、強い意欲を示されているという。
MSNインターネットニユースより抜粋引用
2012.2.18 09:46 [皇室]
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天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術が18日、ご入院先の東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で始まった。宮内庁によると、陛下は同日午前9時24分、手術室に入られた。順調に進めば手術は前後の処置も含めて約5時間で終了し、経過が順調なら2週間程度で退院できる見通しとしている。
手術は東大と、バイパス手術の実施で実績がある順天堂大の合同チームが担当。陛下は17日に入院し、体調を整えるとともに、医師から事前に手術についての説明を聞かれた。皇后さまも病院に1泊し、陛下に付き添われている。
陛下が手術を受けられるのは平成15年1月の前立腺がん摘出以来で、心臓に関する手術は初めて。終了後は、宮内庁の金沢一郎皇室医務主管らによる記者会見が予定されている。
陛下は11日に東大病院で左手首からカテーテル(細い管)を挿入して冠動脈の血流などを調べる検査を受けられ、昨年から投薬治療していた冠動脈の狭窄(狭くなった部分)がやや進行していることが判明。狭心症と診断された。この結果を受けて医師団が協議し、バイパス手術で機能回復を目指す方針が決まってから、わずか1週間での手術となられた。
冠動脈は心臓を取り巻く血管で、心臓周辺の筋肉に酸素や栄養を送っている。手術では、狭窄がある左冠動脈の「回旋枝(かいせんし)」と「前下行枝(ぜんかこうし)」の2カ所について、内胸動脈などほかの部位の血管を使って血流の回り道をつくる。
医師団は、手術には緊急性がないとしている。心臓への血液供給が不足する「心虚血」のリスクを考え、現在は一部の公務や宮中祭祀、ご運動などを制限しておられる78歳の陛下の「生活の質の維持と更なる向上」を目指しているという。前立腺がんのホルモン治療の副作用である骨粗鬆症を防ぐため、陛下の健康を保つためには十分な運動が欠かせないことも考慮された。
医師団は手術の実施を公表した12日の会見で、両陛下とも手術の方針を了承されているとし、「非常に自然に受け止めていただいた」と明かした。陛下は昨年11月には、気管支肺炎などにより東大病院に約3週間入院されている。
公務に復帰されるまでの当面の間、国事行為は皇太子さまが引き続き代行される。陛下は3月11日に東京で開かれる東日本大震災1年の追悼式への出席に、強い意欲を示されているという。
MSNインターネットニユースより抜粋引用