絵本「すみれ島」
(今西 祐行 /文 松永 禎郎 /絵 偕成社)
… 特攻機に乗って征き果てた若者たちは、せめて最期に、平和のすばらしさ、美しさを知って逝ったと私は思いたくて、この作品を書いた。…作者 今西氏のことばより抜粋
✳︎太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います。✳︎ …パラオ訪問で天皇陛下のお言葉
イースター、桜まつり(お花見)、花まつり(灌仏会 かんぶつえ)と
生命のよろこびを楽しむ春の行事のあと、
急に寒の戻り。雪が降って、花冷え~~のここ数日。
昨日は首都圏は晴れとされていましたが、ここ吹上(鴻巣市)では日差しがなく
大量の洗濯物は乾かず。
そんな中、ニュース報道では、天皇皇后両陛下のパラオ訪問が大きく取り上げられていました。
この地の訪問はご夫妻の積年の希望だったと。
なかでもペリリュー島は、日米の計一万人以上が亡くなった激戦地であったことを
私は今回あらためて知りました。
生き残った兵士の方が
…サソリとサソリを瓶の中に閉じ込めて戦わせたようなもの、逃げ場がなかった。…
…自決するなと命じられた。最後の最後まで戦えと。…
このようなことを、私たちは学校で教わるでしょうか。
残念ながらそうではない。
悲劇を忘れてはならない、という思いが、ペリリュー島にお二人を向かわせました。
過去の歴史的事実は伝えなければならないという、強い責任感が伝わります。
我々は学ばなければなりませんね。
ことばと、行いで、継承していかなくてはなりませんね。
慰霊の塔で、青い海の遠方にはまたアンガウル島という戦地。
無数の悲しい魂に深々と礼をされるお姿に、後ろで私も黙祷する思いです。