絵本とおはなしと子ども英語♪ゆったり・まったり・ドキドキしよ♪

「昔むかしあるところに」今ではない此処ではない別の世界へ。
わくわくするお話の中に入って、自由に心をひろげてみない?

「しろいくもの、したのほう…ひこうきがとんでるでしょう? あれは、シドニーまでゆくんですよ」

2017年06月06日 | 英語教室


“Do you see that airplane? It’s going all the way to Sydney.”

サマーキャンプが近づいてきます。テーマライブラリーの『こつばめチュチュ』を小学生クラスで動き始めました。これまで頭と心を背伸びして『ハムレット』に取り組んでいたので、このお話で伸び伸びと駆け回っている様子が微笑ましいです。こどもの世界に戻ってきた、と感じます。

今月のタイトルは『こつばめチュチュ』から、つばめ小学校のマスケル先生のセリフです。ある日の授業の最初に、さわがしい子ツバメたちに注意をして、先生は「あっちをごらん」と空を指して言うのです。

日々の、喧騒と混沌の中にいるこどもたちに、遠い視点を指し示すのはやはり、賢い大人の役目ですね。何を目指して、胸に抱いて、生きていくのか、その子たちの飛行機や星座を、見せてあげること。ときに遠くをみることは、視野を広くし生きる力を得ますもの。

シドニーはオーストラリアの都市、秋がすぎたら子ツバメたちも、海を越えて飛んで行く…この話を木曜日のパーティでしたとき、ある子がこう言いました。

「お母さんたちも、行くの?」

もちろん、みんなで行くんですよね。でも若いつばめはもう一人立ちしているので、この時は親とくっついては行かないかな?と思われますが、そのことは後で話してあげるつもりです。

では物語の主人公、チュチュくんのセリフと、テーマ活動でカシオペアになっていた後しぜんにお話の続きをつくったラボっ子の、チュチュくんセリフを続けて紹介しましょう。

“Soon I’ll be seeing your cousins, the stars of the Southern Cross.”
「もうすぐ、きみたちのいとこの、みなみじゅうじせいにあうよ」-チュチュ


「南から帰ってきたんだ。いとこと鬼ごっこしてあそんだんだよ」-ラボっ子


お話を耳から聞き、仲間とテーマ活動をして楽しむことで、お話の世界がこどもの周りにひろがり、こどもを包み、このようにことばが生まれていきますね!


Language through Country, Community, Humanity
ことばは人と人との関わりの中に


 ある翻訳家/ライターの方(Patrick Mackeyさん)が、2020年のオリンピックに向けての日本の「英語対策」に警鐘をならしていました(於:東洋経済オンライン)。

「言語はその言葉が話されている地域の文化や歴史と密接に絡み合っている。文化的文脈がなければ、言語は無機質なものとなり、心がないものとなってしまう。」

「こんな場面を想像してみてほしい。大会の日本人スタッフと外国人観光客が静かにスマホ画面を見ながら、あるいは、紙切れに書いた言葉を指さしながら、お互い出会ったことなども気にせずに、次の場所に向かうためだけにやり取りしている場面を。」

「一方、こんな場面はどうだろうか。日本人スタッフが完璧な英語でなくても、観光客に礼儀正しく、相手に対する関心を示しながら、ときには、ちょっと脱線した会話をはさみながら、直接会話を交わしている。この場面こそ、日本政府や企業があと3年で達成すると約束したシナリオである。」

お話と交流活動で育つラボの子どもたちは、相手のことや、知らない世界への興味がいっぱいで、思いやり深い青少年になっていきます。

文化に思いを馳せ文脈に心とからだを浸しているたった1時間のクラスでさえ、前述のようにラボっ子にはその片鱗がみられるのです。


ラボOBで世界で活躍する、経営学の専門家、藻谷浩介さんも、生身の人間のあいだで問題解決をしていく力こそ、得るべきほんとうの賢さであると語られています。
雑誌に取り上げられていますので会員さんにはコピーを回覧しますね。お読みください。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子育て支援の「英語であそぼう」 | トップ | 朝のおはなし会のラプンツェル »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

英語教室」カテゴリの最新記事