市立図書館主催の絵本講座で
絵本の魅力を語り、子どもさんたちがどんなに絵本を楽しむか、
パパやママやおばあちゃまと共有しました。
なんと今回のおばあちゃまは、
うちの子が小学生の時にお世話になった先生でした。
講座では我が子のことも話すので、
もと担任がいらしていることは、
まさに思い出の共有になったのでした。
ありがたいことに、これはもっと必要とされる講座だ、と感想もいただきました。
後日、ラジオ出演。
FMチャッピー「くらっしぃ〜」
私がこの番組に出演して初めて、
新人作家さんのメジャーデビュー作を紹介しました。
可愛い絵本でしょう?
「プンドンカリーのくらべっこ」
作・絵 ゆざわひろゆき
みらいパブリッシング
絵本が生まれるタイミングに、わたくし居合わせたんです。
原画を見せいただいたのです。
よく利用していいるカフェさん。
可愛らしいママさんがいます。
だんなさんが絵を描いていて、お店にも飾ってありましたし、
絵本も置いてありました。
とても控えめな方で、絵本作ったんですよ見てください!みたいな推しの強いことはおっしゃらない。
ゆざわひろゆきさん、絵本の賞をとられたんです。
第4回絵本出版賞奨励賞を受賞して、出版されるということになって、そのタイミングで、原画があるのですが見てくださいますか?と、控えめにおっしゃられて、
私が見ていいんですか! ということで見せていただいたんです。
とても温かい絵で、ハリネズミが可愛らしくて、ああいい絵本になりそうだなあ、と思ったのです。
そのときに、ゆざわひろゆきさんが仰ったことばが、心に残っているのですが、
3匹のハリネズミが「みんなそれぞれちがう。ちがっていることが素晴らしいことなんだと、伝えたいんです」
ああ、こういうことが伝えたくて絵本を作られているんだな、素晴らしいな、これからもずっと伝え続けてほしいなあ、と、とても応援したくなりました。
3匹のきょうだいのキャラクターがとても面白いんですよ。
プンは、怒りん坊な男の子で、おこると、膨らむ。膨らむと、おなかがすく。だからいつもチョコレートを持っている。
ドンは、ボーッとしたような子で、優しい男の子。傷つきやすくて、ショックなことがあると、お面をかぶって固まる。
カリーは、せっかちな女の子で、ちょっと乱暴で、物を壊す。壊すと、眠くなる。眠くなるのが嫌なのか、ラッパを吹いて大きな音をたてる。
おこりんぼうとか、ボーッとしているとか、乱暴とか、そんな子っていますよね?自分かな?あのお友達かな?大人だってそういうことありますよね。
それぞれの違うところが、面白く、素敵に描かれていて、いろいろな騒動がまきおこるのが、楽しいです。みんながちがっていて、だから面白いんだって、伝わりますよ。
また、クロヒョウがでてきますが、目つきが悪くて肩怒らせて、ポケットに手を突っ込んでとても悪い感じの黒豹、こういうのが出てくるのがまたいいですね。可愛いだけじゃない。
絵本の評価について、大人がいろいろ評価しますが、
これはこうで良い絵本だとか、わたしも言っていますが、
いちばんの絵本の最高な審査員は、お子ちゃまだと思うんです。
私はこの絵本、まだお子ちゃまに読み聞かせしていなかったので、
そこだけが、どうなのかなって、思っていました。
そうしたら、カフェのインスタグラムの画像に、あがっていたんですよ。
小さなお子さんが「プンドンカリーのくらべっこ」の絵本の上にかがみ込んで、
じっと見入っている様子。
これだ!と思って、
お店のママさんに、お子ちゃまエピソードあったら教えてと、お願いしたんです。
「友人のお子ちゃま2歳にママが読み聞かせをしていたら、
じっと見ていてくれたり、
ネズミさん、ネズミさん、と
気に入って見てくれている様子を
動画で見せてもらいました。
とっても
嬉しくて感動しました!」
こうしてお子ちゃまが認めてくれたら、もうこの絵本は本物ですね!
これからもこの3匹のきょうだいが、どんな騒動をまきおこすのか、楽しみにしています。