4月23日は、子ども読書の日。
子どもも大人も、本を読むことから離れがちな現代ですが、
特に子どもには、本はすごい効果をもたらすんですよ。
親にもですよ。
「絵本で子育て」センター 絵本講師のあっこちゃんとしては、
子ども読書の日にちなんで、絵本を紹介しないわけにはいかない、ということで
つれづれ、書かせていただいています♡
さて、きょうはラジオに出演しました。
エフエム茶笛(チャッピー)77.7khz
「絵本大好き」コーナーです。
今日の絵本は、先日の図書館おはなし会でも、おはなしで語りました。
内容の記録をここに。
紹介したのは
「おかあさん だいすき」
「おかあさん だいすき」、優しい感じのすることばですが、じつはバン!とした直球、ストレートが飛んできますよ。
こどもの一途なきもちがおかあさんにバン!と伝わります。
小さな絵本で、パッと目をひく明るい黄色は、とても目を引きつけます。
表紙の絵は、金髪の男の子と、オレンジ色のめんどりと、白くて頭と翼が灰色のガチョウが、走っています。
絵は動きませんが、走っていることがわかる、スピード感のある絵は、この作家さんの特徴なんですね。
活動的な幼児期のこどもが、見てすぐに一緒に走っているきもちになるのかな、と思います。
この本には2つのおはなしが入っています。
編集の光吉夏弥さんが「おかあさん だいすき」をテーマに二つ収めているのですが、きょうご紹介するのは一つめの「おかあさんのたんじょう日」です。
文と絵はアメリカの作家、マージョリー・フラックさんですね。なんと1800年代の生まれなんですよ。
日本語の訳は光吉夏弥さん。初版は1954年、おばあちゃん世代になりますね。
どの時代でもこどもとお母さんのきもちは同じだなと思います。
絵本の始まりは…
あるところに、ダニーという おとこの子が いました。
きょうは、おかあさんの たんじょう日です。
そこで、ダニーは かんがえました。
「おたんじょうびの おいわいに なにを おかあさんに あげたらいいかなあ」
*ここのダニーのことばは、わたしは少し変えて読んでいて、本の訳文と違います。
このあと、ダニーはお母さんにあげるものを見つけに出かけ、出会う動物たちに聞いて回ります。
そのときの言葉が、
「おかあさんの たんじょう日に、なにか あげるもの ないかしら」
これを繰り返して、ダニーは動物たちに聞いていきます。
少年ダニーが丁寧にたずねて、動物たちが丁寧に答えます。こんなふうです。
「それじゃ わたしが うみたての たまごを ひとつ あげましょう」
「どうも ありがとう。でも、たまごなら もう あるの」
「それじゃ、いっしょに なにか さがしに いきましょう」
このやり取りが次々と、めんどり、がちょう、やぎ、ひつじ、めうしと繰り返されます。
同じ繰り返しが、こどもは大好きですから、読んでいくうちに自然と「もうあるの」と言って楽しみますよ。先回りして。
言葉遣いもそうですが、絵もとても丁寧なタッチです。
男の子ダニーと同じ目線で動物たちが描かれて、まるで友達のよう。
こどもの気持ちに沿っておはなしが進んでいきますよ。
めんどりが「こっ、こっ、こっ」とか、がちょうが「があ、があ、があ」なんて鳴いているところも面白く、絵から声がきこえるよう。
読むときに鳴き声を真似ても楽しいと思いますよ。
単純な繰り返しなのに、次々と動物たちに会って、どんどん駈けていく躍動感が、絵からも文章の配置からも感じられて、ページをめくるたびに楽しくなっていきます。
こうして駈け続けるダニーたちは、あるところでピタッと止まります。動物たちはそこから動きません。何がおきたんでしょう?
ダニーが行こうよと言っても「わたしは、ごめん!」「わたしも、ごめん!」「わたしも、ごめん!」っていうんです。
ダニーはそこから一人で進むことになります。さあ、スリルですよ!
このおはなしの原題は「ASK MR BEAR」で直訳すれば「くまさんに聞いてごらん」です。ダニーが一人で会いにいったクマさんが、お母さんへの一番いい贈り物を教えてくれるのです。
ダニーはお母さんのところへ帰って、この素敵な贈り物をあげるんですよ。きっとあなたのお子さんも、同じプレゼントをくれるはずです!
うちの子もそうでしたし、沢山の親子さんがそうなんですもの。愛は不変。時代も場所も問わない、って本当に実感します。
みなさん、どうぞこの絵本を、手にとってお子さんに読んであげてくださいね。
子どもも大人も、本を読むことから離れがちな現代ですが、
特に子どもには、本はすごい効果をもたらすんですよ。
親にもですよ。
「絵本で子育て」センター 絵本講師のあっこちゃんとしては、
子ども読書の日にちなんで、絵本を紹介しないわけにはいかない、ということで
つれづれ、書かせていただいています♡
さて、きょうはラジオに出演しました。
エフエム茶笛(チャッピー)77.7khz
「絵本大好き」コーナーです。
今日の絵本は、先日の図書館おはなし会でも、おはなしで語りました。
内容の記録をここに。
紹介したのは
「おかあさん だいすき」
「おかあさん だいすき」、優しい感じのすることばですが、じつはバン!とした直球、ストレートが飛んできますよ。
こどもの一途なきもちがおかあさんにバン!と伝わります。
小さな絵本で、パッと目をひく明るい黄色は、とても目を引きつけます。
表紙の絵は、金髪の男の子と、オレンジ色のめんどりと、白くて頭と翼が灰色のガチョウが、走っています。
絵は動きませんが、走っていることがわかる、スピード感のある絵は、この作家さんの特徴なんですね。
活動的な幼児期のこどもが、見てすぐに一緒に走っているきもちになるのかな、と思います。
この本には2つのおはなしが入っています。
編集の光吉夏弥さんが「おかあさん だいすき」をテーマに二つ収めているのですが、きょうご紹介するのは一つめの「おかあさんのたんじょう日」です。
文と絵はアメリカの作家、マージョリー・フラックさんですね。なんと1800年代の生まれなんですよ。
日本語の訳は光吉夏弥さん。初版は1954年、おばあちゃん世代になりますね。
どの時代でもこどもとお母さんのきもちは同じだなと思います。
絵本の始まりは…
あるところに、ダニーという おとこの子が いました。
きょうは、おかあさんの たんじょう日です。
そこで、ダニーは かんがえました。
「おたんじょうびの おいわいに なにを おかあさんに あげたらいいかなあ」
*ここのダニーのことばは、わたしは少し変えて読んでいて、本の訳文と違います。
このあと、ダニーはお母さんにあげるものを見つけに出かけ、出会う動物たちに聞いて回ります。
そのときの言葉が、
「おかあさんの たんじょう日に、なにか あげるもの ないかしら」
これを繰り返して、ダニーは動物たちに聞いていきます。
少年ダニーが丁寧にたずねて、動物たちが丁寧に答えます。こんなふうです。
「それじゃ わたしが うみたての たまごを ひとつ あげましょう」
「どうも ありがとう。でも、たまごなら もう あるの」
「それじゃ、いっしょに なにか さがしに いきましょう」
このやり取りが次々と、めんどり、がちょう、やぎ、ひつじ、めうしと繰り返されます。
同じ繰り返しが、こどもは大好きですから、読んでいくうちに自然と「もうあるの」と言って楽しみますよ。先回りして。
言葉遣いもそうですが、絵もとても丁寧なタッチです。
男の子ダニーと同じ目線で動物たちが描かれて、まるで友達のよう。
こどもの気持ちに沿っておはなしが進んでいきますよ。
めんどりが「こっ、こっ、こっ」とか、がちょうが「があ、があ、があ」なんて鳴いているところも面白く、絵から声がきこえるよう。
読むときに鳴き声を真似ても楽しいと思いますよ。
単純な繰り返しなのに、次々と動物たちに会って、どんどん駈けていく躍動感が、絵からも文章の配置からも感じられて、ページをめくるたびに楽しくなっていきます。
こうして駈け続けるダニーたちは、あるところでピタッと止まります。動物たちはそこから動きません。何がおきたんでしょう?
ダニーが行こうよと言っても「わたしは、ごめん!」「わたしも、ごめん!」「わたしも、ごめん!」っていうんです。
ダニーはそこから一人で進むことになります。さあ、スリルですよ!
このおはなしの原題は「ASK MR BEAR」で直訳すれば「くまさんに聞いてごらん」です。ダニーが一人で会いにいったクマさんが、お母さんへの一番いい贈り物を教えてくれるのです。
ダニーはお母さんのところへ帰って、この素敵な贈り物をあげるんですよ。きっとあなたのお子さんも、同じプレゼントをくれるはずです!
うちの子もそうでしたし、沢山の親子さんがそうなんですもの。愛は不変。時代も場所も問わない、って本当に実感します。
みなさん、どうぞこの絵本を、手にとってお子さんに読んであげてくださいね。