ヤクルト1000が近年人気です。
ストレスの軽減や睡眠の質の向上に
効果があるとか。ただ個人的には
疑問なんですよね。
ヤクルトに入っている乳酸菌は
シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)という
種類です。この乳酸菌を使ってヤクルトが
発売されたのは1935年。今年で丁度90年。
この90年間ヤクルトに入っている乳酸菌の
量は増えましたが、種類は全く変わって
ないし、この種類しか入ってない。
なのに90年の歴史の中でここ数年でストレス
や睡眠に良いと言われても…どうも信憑性が
薄い。当然ヤクルトは実験をしていますが、
睡眠に関しては100人ぐらいしか試験してない。
あまりに少なすぎる。普通こういうのは
数千人とかでやって効果を証明するものでは?
一応この人数でも乳酸菌無しの、つまりプラセボ
との差は出てはいますが、ちょっとエビデンス
(証拠or証明)が足りてない気がします。
加えてシロタ株は乳酸菌でありビフィズス菌では
無いんですよね。この2つって何が違うのか?
乳酸菌は主に小腸に住み着く菌でビフィズス菌は
主に大腸に住み着く菌です。例えば大腸の善玉菌
の99.9%はビフィズス菌です。つまり大腸に乳酸菌
はほぼいないということです。小腸は逆になります。
なのでシロタ株は大腸ではなく小腸で活躍する菌
です。腸を良くするには両方の菌が必要です。
乳酸菌だけでは駄目なんですね。
その証拠にヤクルトはビフィズス菌BY株の入った
ミルミルという商品を出しています。こっちは
何故か知名度が低いですが。
別にヤクルト1000がいらないと言ってるわけではなく、
プラセボでも効果があるなら摂取する価値はあると
思います。仮にストレスや睡眠に効果が無くても
乳酸菌は摂取した方が良いです。そして同時に
ビフィズス菌もしっかりとった方が良いです。
以前も書きましたが善玉菌のエサになるオリゴ糖
や食物繊維もお忘れなく。
ヤクルト1000の効果はともかく腸内環境が良く
なれば身体に良い効果は何かしら確実にあると
思います。特に便秘とかで悩んでいる方は
毎日快便になるだけで十分だと思いますね。