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最小0.5W

2007年03月02日 | CQ 144/430MHz
2007年03月02日
最小0.5W [ CQ144MHz・430MHz ]
先日5エリアで、同じ市内の東西、約11キロ離れた固定局との交信時のことです。430MHzSSBモードで交信を始めたのは、すでにFMで交信が可能であることを確認してからのことでした。


この5エリアでの交信では、僕の運用地はほとんど海抜ゼロの地点で、230mを越える山の裾野が運用地です。相手局との直線状に、ちょうど山の頂点が位置していることが地図で確認できていたので、「これはとても交信は無理だろう」と思っていました。それでも、せっかく5エリアに来ているのだから試しにと、部屋で広帯域受信意のダイヤルを回してみたところ、430MHzFMモードで相手局の発射する電波を受信することが出来ました!

まさか! と思いながら車に乗り込んで取り付けたばかりのTR-851の電源を入れ、マイクを持ってコールしたところ、僕のコールを受信してくれて交信をすることが出来ました。「おかしいなあ、なんで電波がやり取りできるのだろう?」と目の前の川の向こうにせり上がる山のてっぺんを、50度くらいの角度で見上げながら首をひねっていました。

後に地図でさらに確認してみると、ちょうど反対側、交信相手局の方に真っ直ぐ向いて、背にした方角に、なんとさらに高い約500mの山がいくつかのピークを伴って、屏風のように広がっていました。(交信した時は夜だったので周りが見えていませんでした)230mの山を越えて、その向こうの500m山の連なりにあたった電波が反射して、僕の運用地に降り注いでいると考えると、納得できる気がしました。

そこで、今度はSSBでも交信を試みることにしました。SSBでの交信は、お互いの周波数を合わせるのに、TR-851では少し手間取りましたが、SSBの微妙な周波数合わせも出来て交信が始まった時には、先日のFMモードにかなり近い良好な音声で交信をすることが出来ました。

SSBモードでの感触はすぐ得られたので、その上で「必要最小限の出力」を試してみました。車に取り付けたTR-851は、10W無線機ですが「LOW」ボタンがパネルについていて、このボタンを押すと無線機の出力が約1wになると説明書に書いてあります。交信途中で出力を変えることを伝えてボタンを押して送信し、そのレポートを相手局からいただきました。
結果は、ほとんど変わらないということでした。11キロ離れて反射利用の電波で、10w->1wになっても変化しないというのは・・・・・「無線機が壊れている?」(^-^;) と思ってしまいました。 すると相手局が段階的に出力を変化させることが可能な無線機を使っているとの事で、いきなり0.5w出力を試してみると言っていただいて、その5W->0.5W出力変化を「直接耳で聞く」ことができました!!!

結果は、少しだけ音声信号が弱くなり、聞こえていた「声の大きさが小さくなる」だけでした。こちらの無線機のボリュームを大きくしておけば、そのまま0.5w出力でも交信には何の支障も、問題もない信号が届いていました。

ちなみにこの時の使用アンテナは、マグネット基台の40センチ少々の「小さい方」のホイップアンテナでした。これが73cmのホイップになるとまた代わってくるでしょうし、もし3エレ八木、10エレ八木アンテナになったとしたら、その時にはまたずいぶん違う感触になることでしょう。

今回も5エリアの友人局のおかげで、10w出力のパワーを再認識することが出来ました。
それから、車につけたTR-851の「LOWボタン」はやっぱりちゃんと機能していたのかもしれません。これをきっかけに、今度出力計を取り付けて確認しておこうと思いました。
管理人  

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