海外局からのスケジュール交信の提案メールを受けて、ヨーロッパ方向に向けたアンテナを今日用意しました。
建物の北側に取り付けたアンテナというのも、やはりベランダと同じ「鉄製手すりホイップアンテナ」です。ベランダ側でうまく機能している「仕掛け」と同じやり方をそのまま建物の北側にも使ってみました。
西方向は隣の建物は二階建てで、高さのある木が一本ありますからもっともこれでも最も閉ざされた方角といえそうです。
鉄製の手すりに取り付けたホイップアンテナ基台は「ベランダ手すりアンテナ」と同じ仕掛けです。
北方向はひとつだけ高層階の建物がありますが、後は障害になるような高い建物はなく良好なロケーションです。
北東から東にかけては、多少建物がありますが、そこに広がる空の大きさから比較すると短波帯の信号にはほとんど問題になりそうにありません。
集合住宅の南向きベランダでは南西方向の限られた方向しか空を見ることが出来ないロケーションでしたが、建物の北側ではほぼ180度の展開で、しかもその向こう側にはほとんど高い建物はなく、空が広がっている状況です。(つい先日まで3階建ての建物がありましたが、その古い建物は取り壊されて今は駐車場になりました。そのため一気に空が広がりました。)
アンテナ基台を取り付け、アンテナ同軸をシャックまで長く引いて基本設置は終わりました。今度は運用周波数帯のホイップアンテナをアンテナ基台に取り付けて、アンテナアナライザでアンテナ状況をチェックし、Diamondホイップの特徴の一つである「エレメントの出し入れ」でVSWR値が良好になるように、アナライザを見ながらアンテナ調整します。こちら北側の「手すりホイップアンテナ」システムでも、良好なアースが得られているようで、アンテナ調整もほとんど時間がかからないうちに、見事に小さなVSWR値を得ることが出来ました。
今度は、実際に無線機に接続して送受信テストです。
21MHzバンドでダイヤルを回しているとコンテストCQが聞こえてきました。「ああ、そういえば今週末はコンテストが・・・」とインターネットで確認してみます。ALL Asian DX Contest なのですね。 建物北側アンテナの効果なのか、それともDXコンテスト局の優れた設備の影響なのかとにかくよく聞こえています。完全にレポート59の信号です。
それではと、次々コールしてみますと一発で取ってくれる局もあれば、または、数回のコールであっさり交信が成立してしまいます。台湾・マレーシア・フィリピン・インドネシア・・・と実に快適な交信を重ねることが出来ます。QV9**の局の信号も非常に強力です。日本からいうと南アフリカ方向で、アフリカの少し手前インド洋のチャゴス諸島(イギリス領)からの信号でした。(これは後に市内の友人無線局から教えていただくことが出来ました。)QV9**局の21mHzバンドCQに対しては何度もコールしたのですが、すぐには応答してもらうことが出来ず、ちょうど他にもコンタクトを取ることがあって途中やめになってしまいました。
ここ2,3日、非常に静かでクリアなHF帯ローバンドのコンディションでしたが、今日の21MHzバンドもとても良好なコンディションだったようです。 新設したアンテナの動作確認に試験交信を試みたのですが、結果としてはとても豪勢な「 海外DXコンテスト交信 」で、アンテナがうまく動作しているかどうか確認することが出来ました(^-^;)。
その後、移動運用中のBUO局からメールで声をかけてもらって、移動先のモービルステーションとこちら常置場所の「北側ホイップアンテナ」での21MHzバンド試験交信が実現しました。またBUO局とは430MHzバンド以外では交信できていなかったので、短波帯での初交信となりました。(BUO局は僕の430MHzバンド初交信をしていただいた、ローカル・アクティブ無線局です) 電離層に何度か反射した電波ばかりを受信して、交信していたせいで、同じ地域のローカル局との21MHz・SSBバンド交信で、非常に「きれいな音声」に感じられとても快適なプチ・ラグチューが出来ました。 隊長さん、ありがとうございました。
そのあと、やはりローカルの友人局と海外DX交信に関して情報交換と、アンテナの話題でしばらくラグチューすることが出来ました。こちらは430MHz・FMバンドを利用して、1W---2W の省電力交信です(^-^)。 それでも無線局の距離が小さくFMモードということもあって、きわめて良好な音声でのくつろいだ交信になりました。denken702さん、ありがとうございました。
結局メールで連絡を受けた北イングランドの無線局と、最終的な詳細スケジュールの予定を相談しよう!という段階で今日は連絡を取ることが出来ずに、ヨーロッパの西の端との交信実験は行われないまま終わりました。きっとドイツは別としても、ヨーロッパのどこででも生活すると、日本と比べるとだいたい大雑把なやり取りというのが多くてびっくりする毎日が続きます。今日も連絡が来ると待機はしていたものの連絡が来ませんでした。最終的な決定事項でもどうなるかわからないのですから、スケジュールの相談をしようという段階では、これも自然なことかもしれません。実際、その点はさほど気にならならなくなっているので、自分自身助かりました(^-^;)。 「人生とはそんなものさ」という国もありますし、少し移動して宗教が変わると「アラーのおぼしめしのままに」と(^-^;)。すぐお隣の国では「べつに大したことじゃない」と一言で片付ける文化ですし・・・。
でも、今回文字通り Long Distance QSO のオファーに応えようと、かねてより予定していた「建物北側方面でのホイップアンテナ設置」がおかげでやっと実現しました。(ちょうど気温も下がって作業しやすくなりましたし) そして思った以上の常置場所・HFアンテナとして初日から機能してくれて、びっくりするやら、うれしいやらで、刺激的な一日になりました。 ここにメモしておくことにします。
ps 去年は「100%Eスポ依存の無線局」でしたが、今年は短波帯の領域で「ベランダ手すりホイップアンテナ」がうまく稼働してくれましたし、その延長線上で「意図した打ち上げ角で、予定した電離層反射を利用してワンホイップで信号が届く範囲と良好な交信を得る」までになりました。ローカル局のdenken702さんが、僕の運用の様子をうまく表現してくれたので、忘れないうちにこちらもメモしておくことにします(^-^)。 管理人
追記-------------------------
今、夜中になって7MHzモノバンド・ホイップアンテナを「北側ホイップ基台」に取り付けて受信してみました。(コメットHR7は、Diamondほどエレメント調整が簡単で調整幅が大きくないので、アンテナ調整はまだできていません。)
7MHz周波数帯の上のほうで特にコンテスト局の信号が多く聞こえます。どうしてこれほど!と思うくらい、異常な混信状態です。全く同じ周波数でCQを出している局があるかと思うと、QSL!QSL!とどんどん交信記録を重ねている局がいます。日本国内の7MHzの混信とは少し状況が違っているのが印象的です。 とはいえ比較的バンドコンディションはいいようで、あまりひどくないノイズの掻き分けて海外局の交信信号が「北側アンテナ」に届いてきているのが確認できます。
追記------------------------
7MHzバンドのALL Asian DX Contestの様子を聞きながら寝ようとしたのですが、これがいけなかった(^-^;)。「ん?このコールサインはどこの国かなあ」と思ってはプリフィックスを調べてしまって、それがスロバキアやモルドバであることが分かってからは、「えーー、こんなに強く入感するの!」とさらに信号を漁り始めてしまいました。そのうち極めて強力なイタリア無線局・グループがJA局と交信を始めてしまい、びんびん響くそのイタリア局の信号を受信しながら、結局部屋の明かりをつけたり消したり・・・夜明けになってしまいました。
ところが、日の出から1時間弱の時間が経過した時、一気に7MHzのヨーロッパからの信号が終わりを告げました。太陽のエネルギーの作用は何よりも強大でした。見事に電離層が変質してしまいました(^-^;)。 あーすっかり朝になってしまいました。でもこれで寝ることが出来そうです。 それにしても久しぶり、冬の終わりの時期に聞いて以来耳にしていない、強力なヨーロッパからの信号でした(^-^)。
追記---------------------------------
後日、北イングランドの無線局からメールが来ました。移動運用に出かけてしまって、こちらから送った「スケジュールの提案了解、アンテナを用意していますから、連絡ください」というメールは空振りになってしまったようです(^-^;)。 でも日本のJA7***局と初めての交信が実現したとありましたから、あちらでもアンテナを含めシステムの改良が進んでいるようです。 まずは常置場所同士で試みてみたいですが、そのうち移動局同士でのスケジュールをしながらも何とか交信を成立させることが出来れば、とても面白く楽しそうです。(^-^) 管理人
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