在宅勤務(テレワーク)用に、第2、第3のWebカメラがあると具合がいいなあ、と思うことが多くなっていました。でも、この2020年はテレワーク関連品が入荷待ち、在庫切れなども多く、同時にものによってはびっくりするくらい価格が高くなっているものもある状況です。
2020年も夏が過ぎ後半に入る頃になると、Webサイトを見ていると少し状況が改善されてきているようにも感じるのですが・・・
実は手もとに「カメラ」はあります!カメラが趣味です。便利なズーム・レンズも含めて何台も本箱のフックにぶら下がっています!(^-^;)
でも・・・・PCにケーブル接続してすぐテレワーク用の映像利用は・・・できないようなんですね。
CanonUSAが、ベータ版でアプリを提供していて、ネット上でダウンロードすると、手持ちのCanonデジタル一眼レフカメラを即Webカメラとして利用可能になっているという情報を得て試しているのですが、残念ながらメーカーの作り込まれた製品プログラムではないので、いろいろな場面でユーザーが思うような動作はしてくれない時もままあります。
今年のこの状況の中で、こうしたプログラムをボランティアで提供してくれていることは確かにありがたいのですが、オンラインで仕事中に思うような動作をしてくれなかったり、途中で映像が止まってしまったりするとなると、ちょっと困ってしまうこともありました。
そこで次に思うのは、カメラ映像をHDMI接続でPCに取り込む、という方法です。
カメラ本体にHDMI出力端子のあるデジタル一眼レフカメラの場合、HDMIケーブルを接続して、PCの手前に「 HDMIキャプチャー装置 」を経由してPC・USBコネクタに接続することで、PCへ一眼レフカメラの映像をWebカメラのように取り込むことが出来ます。
最近のカメラ自体はきわめて高画質ですし、標準・広角レンズ、ズームレンズなどを付け替えることで、取り込みたい画角でユーザーが思うように画面を構成することが可能になります。
多くのカメラ機種では長時間の映像取得は「カメラの発熱問題」で不可能のカメラが多いのですが、テレワーク中の「第二Webカメラ」として必要に応じて稼働させて映像を取り込む、という使い方であれば、デジタル一眼レフカメラを長時間連続使用することにはならないので、この問題もクリアすることが出来そうです。
となると問題は・・・・・
〇手元のデジタル一眼レフカメラにHDMI出力端子があるか、ないか?
〇HDMIキャプチャー装置を追加購入する必要がある!
この二点になります。
幸い個人的に所有しているカメラの中で、古い機種はHDMI出力端子が装備されていませんが、比較的新しいデジタル一眼レフカメラのほうは、一般的にHDMI出力端子は「標準装備」となっていて、一台利用可能なカメラがありました。
二つ目の問題HDMIキャプチャー装置については、これが決して安くはないんですよね。最近ではYoutubeやニコニコ動画などで「ライブ配信」「生配信」をする場合に必要な周辺機器として、市場には多く供給されているHDMIキャプチャーです。
が、映像が面倒さの「遅延」や、映像の「美しさ」などの、HDMIキャプチャーに要求される重要な側面をクリアした製品が市場に並んでいる状況で、その価格は1万円あたりが安い部類、2万円前後の価格のHDMIキャプチャーが基本的にユーザーに注目されているようです。
・・・・ただ、その使用目的が「オンライン・テレワークの第二Webカメラ」であること、「俊敏な映像の即応性は必要ない」こと、場合によってはオンラインテレワーク中の通信負荷を下げるために「ほどほどの低画質設定で利用する」こと・・・などを前提とすると・・・・
「 そんなに高価で高性能なHDMIキャプチャーでなくてもいいかも 」
ということになります。
・・・・というわけで、とりあえず試してみようと用意したのが、ネットショップ上の激安(海外製、中華製)簡単HDMIキャプチャー装置でした。
上の写真の手前にあるのはUSB3.0対応のUSBハブです。そのハブに横から挿してある黒いものが「HDMIキャプチャー装置」となります。
送料込みで1000円もしない、まあかなりあやしげな製品ではありますが、上の写真のようにデジタル一眼レフカメラのHDMI出力端子にケーブルを挿して、そのケーブルをHDMIキャプチャー装置に接続、そしてそのHDMIキャプチャー装置はそのままUSBメモリのような形になっているので自分のPCのUSBコネクタに差し込みます。
追記------------ (説明書によると・・・以下のようになっていました)
Max Input: 3840×2160 30Hz
Max Output: 1920×1080 30Hz
(USB3.0とそれ以下のバージョンのUSBを区別するために、USBハブもこのタイミングで追加購入しました)
接続作業はこれだけで・・・あとはZoomなどオンライン・ライブ映像を配信するようなアプリケーションを起動し、カメラ設定(アプリごとに必要があれば詳細設定が必要なケースもある)の項目を見ると、自分が使用している「第一Webカメラ」に加えて、今回接続した「第二Webカメラ」も表示されるので、必要に応じてテレワーク中に手元でカメラを「第一から第二へ」「第二から第一へ」と切り替えて使用することが実現しました。
(ちなみにZoomの場合は、何も特別な接続カメラ設定は不要でした)
<緻密で美しい、こだわりの映像>をオンラインで流したいというユーザーの希望に対して、その思いを実現してくれる仕組みかどうかというと、かなり疑問です。
でも、第二Webカメラとして、自分の手元にあるデジタル一眼レフカメラを利用して、オンライン・テレワーク中に必要に応じて別映像を参加者に見てもらいたい、という個人的な希望は、上の仕組みで実現できたかなと思っています。
(CanonUSA提供ツールもありがたいのですが、操作の途中で動作しなくなる部分も多く、それより少しだけでも環境が改善されればいいな、という思いで試したHDMIキャプチャーです。その使用レベルでのOKかな、という判断です)
カメラが趣味なので、幸か不幸か何台か一眼レフカメラが手元にあります。それら自分の扱いなれたカメラで、しかもズームレンズなどを利用する場合、カメラの位置はそのまま固定で必要とする第二映像の画角を必要なだけ調整が可能!・・・という点で、個人的にはとても融通の利く、汎用性の高い「第二Webカメラ」が手に入ったという印象です。
良かったよかった(^-^)。
〇個人的な「第二Webカメラ」の使用
一般的には、オンライン・テレワークの事前に、手元のPCに必要なデータなど編集を済ませてPC内部に保存し、テレワークのアプリケーション・Zoomなどで「画面共有」機能を活用することになると思います。
ただし、オンライン・テレワークの途中で、さらにいろいろなアプリを起動したり、終了させたり、画面共有をONにしたりOFFにしたり・・・と操作をしながら、オンライン会議を継続するためには、
1十分な処理速度を実現する高性能PCであること
2十分な作業用本体メモリを確保していること
3十分余裕のあるネット回線の通信速度があること
これらをクリアしている環境が必要かなと思っています。
(実際、あれこれ機能を使用していて途中でオンライン会議そのものが不安定、停止、のち再起動、メンバーの会議再入出なども発生経験あり)
・・・で、
我が家の環境としては、増設したメモリの点だけはクリアされていますが、テレワークを行うPCの性能やネット通信環境はクリアできていません!
でも・・・毎回安定したオンライン会議の成立は最重要点です。
というわけで、
テレワークを行うPCは基本的な安定動作を確保させておいて、テレワーク途中でどうしても必要な様々な画面表示や操作については、もう一台別のPCを使って行うことにしています。
上の「第二Webカメラ」は、そのもう一台のディスプレイに向けて、もう一台のPCでいろいろ操作する処理画面を、発話者の顔映像のかわりに配信しようというわけです。
オンライン会議を実行しているPCはただただネット会議を安定継続させるためだけに専念して稼働させることを目的にしています。
結果、配信する各種操作映像は若干画質が落ちますが、「要は内容が伝わればいい」という最低ラインは確保されています。そして、会議途中でのアプリの起動終了、共有画面の切り替え、などをいくら繰り返しても、配信するPCそのものに負荷はかかっていないので、最後まで安定した配信が実現しています。
もしこのオンライン・テレワークが何年も続くのであれば、そのための専用PCを用意することも考えることになるでしょう。でも、とりあえず手持ちの機材を利用して出来る範囲のことをする、という立ち位置では、上記のように「配信するPC」と「各種操作するPC」の二台を利用するのが、まず実現可能な対策かなと思って、このようにしているところです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます