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DX21MHzSSB with Los Angeles

2013年02月11日 | CQ HF+50MHz
7MHzSSBでは福岡を呼んでも、岐阜をコールしても取ってもらえそうにないので、午前9時を過ぎた時間帯で21MHzバンドに移動しました。

アメリカ・カリフォルニア・ロサンジェルスから太平洋を越えてCQが聞こえてきたので、コールしてみます。最初は無線機のSメーターが「ゼロ」の入感のタイミング、何か信号の気配は送り届けることが出来たみたいですが・・・ネガティブ!

それから10分ほど経過したタイミングでSメーター「2」で振れているのを見て、あらためてコールしてみます。今度は少し信号も浮いてきていたので送ったコールサインのサフィックスを取ってもらえました。 I got it Victor Whisky Hotel, but Juliet November something... JN8... roger?

今度はこっちから「ネガティブ!」(^-^;)。 ・・・いち、にー、さん、しー・・・の JN4 でーす。とれましたかぁ? と再送信します。 OKラジャー、今度はとれたよー、とカリフォルニアから応答がありました。

・・・でシグナルレポートは「44」でした。交信の前後もダイヤルそのままで、ずっとワッチしていました。QSOごとにていねいなRSレポートを送っている無線局なので、信頼性の高い、ありがたいRSレポート「44」でした。

太平洋を挟んだ北米大陸・ロサンジェルスの無線局ということもあってか、JA局との交信経験が多くとても分かりやすい親切なオペレーションをされているのが印象的です。

当局の地上高5mのビニール線ワイヤーダイポールでも「55」で入感して、こうして交信が実現する朝のコンディションですから、ロサンジェルスからのCQに対して多くのJA局がコールしているようです。(・・ようです、というのはJA局の信号は4エリアでは完全にスキップしていてまったく聞こえてきません)

まるで温泉アワードかウオーターフロントアワードの国内移動運無線局が各局からコールを受けているように、このカリフォルニアの無線局は次から次へとJAのコールサインをさばいています。(交信後の今も、このメモを書きながらダイヤルそのままにワッチし続けています)

   

興味深いのは、カリフォルニア・ロサンジェルスからの信号はシャックのIC-7000で「S2」あたりまでしか振れていないのに、今日は送信信号が飛んでいきました。アンテナ同軸ケーブルを太い8Dサイズに変更してから、どうもS3あたり以上振れていないと交信が出来ないことが多くなっていたので、今日は思った以上に交信が楽に実現して驚かされました。これは想像するしかないのですが、カリフォルニアでQRMが小さい状況なのかもしれません。( もし西海岸でQRMがあったら、僕の信号は了解してもらえなかっただろうと思われます )


また、同時にS2くらいしか振れていない入感にもかかわらず、相手局の復調音は良く聞こえたのも興味深い点でした。「きわめて硬い音」ながら(だから)とても了解度が高く、キンキン脳みそに響いて「痛い」ですが(^-^;)、とても了解しやすい信号でした。


 「DX向きの音質」という表現はいままでにもあちらこちらで目にしました。DX用スタンドマイクとか、DX用帯域調整、音質調整(イコライザー)などなど・・・。他方では、ある程度低音もある普通の音質の方が了解度が高い、という見方や意見もやはり目にしてきています。

 基本的には、そのタイミングでのQRMやQSB、またバンドノイズの具合によって、細く硬い高音の復調音が了解しやすい時もあるはずですし、また低音も入ったごく普通の復調音が了解しやすい場合も状況によってはあるのではないだろうか、と個人的には思っています。(どうしたらいいのかは・・・良く分かっていません)

どちらにしても、とにかく今朝のロサンジェルスからの復調音は良く聞こえました。・・・でも、これは「音」という意味です。(途中トイレでシャックから離れた時、バンドノイズは聞こえなくなりましたが、ロサンジェルス局のしゃべっている音だけが廊下の先まで聞こえていました。何を言っているかは不明になりますが、ノイズが落ちてシグナルだけが部屋の外まで聞こえてきます )

ところが、人間の「ことば」としては、あまりに加工されてしまった音なので、個人的には人間の言葉として決して聞き取りやすい復調音とは思えませんでした。・・・うーん、とはいえ、今朝のこのコンディションでは普通人の声に近い成分の復調音だったとしたら、もごもごと何を言っているのか分かり難かったのかも知れません。


・・・で、思ったことに・・・無線機IC-706MarkII純正ハンドマイクHM-103は、アイコムの味付けで固めの音質になるように作られているという記事を目にしていました。これは例えば国内7MHzSSBバンドでノイズやQRMでも了解度を上げるための味付け、方向性だったのかなあと思いました。もちろんそのままDX交信にも有利になるように、ということなのかもしれません。

先日、HM-103を「硬めの音質」から「普通の音質」になるように、マイクの中の吸収ゴムを取り除きました。またローカル局といろいろなコンディションの中実験交信をして、「硬め」と「普通」のどちらの音質が了解しやすいかぜひ確認してみたいところです。

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7 コメント

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Unknown (JH1CDR)
2013-02-11 23:18:40
ごぶさたです。興味深い音質の記事に見入ってしまいました。私の経験則でお話すれば、意外に単純なことなのですが最も重要なことは相手の受信音のどこに合わせるか(ゼロイン)で送りの高低が決まってしまいます。ユーチューブの音を聞く限り、高域に合わせていることが分かります。つまりこの状態で送信すると、原音が硬い柔らかいに関係なく物理的に高域に引っぱられた音で届いてしまいます。パイルを聞いていると突拍子もなく音が(周波数)がハズレている(高くも低くも)局がいますが、その多くは機械的な問題よりも、オペレーター自身の聞き易いところでそのまま送信しているケースかと思われます。日本人の場合、どちらかというと高域に合わせる傾向が強いと言われています。欧米人のような腹式呼吸での受信音の場合は、きもち低域にゼロインすべきようです。送りの前に受けを先に吟味することで、意外な結果が得られることがあります。私の場合は相手局のやや低域に合わせて、自分の聞き易い音域にクラリファイア(ヤエスの場合こういいます)で周波数可変してから送信します。
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周波数合わせ (jn4vwh)
2013-02-12 02:01:40
JH1CDRさん、こんにちは。

>オペレーター自身の聞き易いところでそのまま送信しているケースかと思われます。
この点、僕の場合まさにそのままです!

JH1CDRさんのダイヤルの扱いかたの話題、なるほどと思いました。このように製品としてある道具を、道具としてどのように扱うか、という話題は、同じHobbyで楽しんでいるもの同士でもっとも「面白い」話題のひとつだと僕は思います。ありがたいコメントに感謝いたします(^-^)。

多くのCQを出されている局は(アイコムの場合)RITを使って、コールしてくる信号に合わせてくれている・・・・はず(^-^;)・・・と、その部分を当てにして個人的には、自分の送信周波数を「加減する」ということをしないようにしています。
(ラグチューする場合は、ちょっと違うんですが(^-^;))

今回の信号は、ノイズと復調音の混ざり具合が厳しくて、交信を開始するまでにずいぶん周波数を上下させて、「もっとも復調音を了解しやすい設定」にするまでにかなり時間がかかりました。

で、結局こちらで受信するのにキンキンの音になってしまいましたが、あまり恵まれないコンディションで太平洋を越えてきた信号に対して、この位置がいちばん内容を了解できる!と思った位置で周波数合わせを止めて、交信しました。

おそらく北米局は「えらいズレてるなあ」と思いつつ受信調整して下さっただろうと思います。

狭い廊下で両者が譲り合って、どちらも同じ方向へ動いて・・・・結果前に進めないというシーンはドラマや映画で良く見られますが、周波数の微調整(クラリファイアやRITなども利用して)で、双方が、短い交信の終わりまで、ずっとお互いに周波数を動かしあって、ははは(^-^;)となるのを避けるひとつの方法として、無線機の調整が可能なもの同士の交信では、あえて僕は「動かない」というのを最初に試すことにしています。
(それで具合が悪いかどうか、相手オペレーターがずれている事を教えてくれますから、必要があるときには、その時には僕もすぐ動くことにしています)

そんなわけで、僕の場合、いつも「もっとも内容を了解しやすい復調音になる周波数」というのを、すべての優先させてダイヤルを回し、そして、その後はCQを出してくれている無線局のオペレーターに微調整してもらう、というのを最初から「あてにして」QSOをすることにしています。
(ちなみに僕自身がCQを出す側になるのはまれなことなので、 相手の信号周波数を微調整するのは、あまり手際が良くありません!)
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機械と人の耳 (JN4VWH)
2013-02-12 02:06:49

その意味で、交信する時に個人的には「硬い音」は苦手なので(^-^;)、だいたいいつも「音程だけ」でも少し低くなるように周波数を合わせることは時々あるのですが、今日は・・・・だめでした(^-^;)。

かなり細く、硬い音で、鼓膜を突き抜けて小脳あたりに突き刺さって、脳が共鳴するのをこらえつつ、言語認識領域へデータを送って、はい了解ですぅ、分かりましたぁ、と言語運用をする感じでした。そんな強烈な音だったので、交信後にすぐカメラを取り出して記録しておこうと思った次第です。

今までにも耳にはしていたと思いますが、きっとラジオのように聞き流していたんだと思います。でも今日はコミュニケーションを成立させようと身構えて向かったので、一層インパクトのある信号に思えたのだろうと思いました。

・・・で、ビデオに録画・録音したら、実際にシャック内で聞く音よりも、キンキンの復調音の部分を「機械」が拾ってくれていて、ビデオの音声の方がずいぶん聞きやすい音になっていたのに驚かされました。

普通は「聞きたいもの」を選別せずに、何もかも機械が拾い上げてまとめてしまうのに、今日のバンドノイズと復調音に関しては、きっと僕の小型カメラが「大好きな音の成分」が、ちょうど復調音と一致したのでしょう。

人間の僕は、今日はとっても聞き取りにくい思いをして録画記録しようと思ったわけですが、機械の耳は「何の問題もないじゃん」とすっきりとした復調音を聞き取っていたようです。それもこれも合わせて、これも個人的には面白い出来事でした(^-^)。
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Unknown (JH1CDR)
2013-02-12 17:22:41
人間の耳には「聞き取り易い音」と「聞き心地良い音」が存在すると思います。パイルアップでもスプリット運用などでは受け側での選択が可能となり、どちらかと言えば後者の傾向ではないでしょうか。もちろん受け側の好みは千差万別ですから、これがベストとは断定はできませんが・・ 時に柔らかく、グッとダイナミックレンジの広い音が勝るのはこのあたりに起因しているのではないでしょうか
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Unknown (JH1CDR)
2013-02-12 17:29:35
色んなサウンドが聞けて参考になりますよ。
    ↓
http://www.nu9n.com/mp3.html

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心地よい音 (JN4VWH)
2013-02-12 17:32:17
JH1CDRさん、あーなるほど、なるほど。二つの音の種類を分けてとらえてみる視点、なるほど了解です。

いわれるとおり、柔らかく落ち着いた音を聴く時には僕はほっとします。コンテストなどでいくつもの復調音を連続して聞いているときなどは効果てきめんです、はい(^-^)。

JH1CDRさんの記述をみて、またひとつ切り口が増えて、より捉えやすくなるような気がします。ありがとうございます。
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Nice audio (JN4VWH)
2013-02-12 17:37:07
JH1CDRさん、URL情報をありがとうございます。

わーおー!! いい音!!
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