東北紀行顛末記 3日目

3日目の朝4時、すぐ隣のテントから奇声が。どうやら福岡の学生さんが夢でも見ているようだ。すばらしい目覚めをありがとう。

幸い天気は持ち直したようなので、ちゃっちゃと準備を済ませ出発。十和田湖を一周することに。途中、湖のほとりに下りられるところにいると朝日が。なんともうれしいじゃないですか。



さらに走り、森の中の道へ。標高が上がると突如猛烈な霧。でもこいつがまたいい感じになりまして。






技術がないので思ってたのとは違うイメージの写真になってしまったが、これはこれで良いのではと自画自賛。でもバイクが鮮やかな赤色だったりしたらもっといい感じかな。

そして十和田湖から奥入瀬渓流沿いを走る途中でもう1枚。


最近は滝を見るとスローシャッターで撮りたくなる。こんな感じで写真を撮りまくっていたら、全然距離は稼げません。出発して3時間たってもまだ６０kmしか走ってない。いつもだったら間違いなく１００km走っているのだが。でも非常に満足。メモにもその満足感が。
「いいのが撮れた　今日はいい日だ　天気もいいし」

しかし、この後がいかん。八甲田山をぐるりと回り、太平洋側の三沢へ抜け、そこから下北半島を北上。朝はあれだけ晴れていたのにまた雨が降り出す。なんにもない中を走るのは、天気が良いから楽しいのである。雨の中何にもないところを走るのは寂しくなる。
下北半島の太平洋側の先っちょ、尻屋崎で仕事の電話をし、まだ降る雨の中を不機嫌に大間へと向かいます。
するとどうだ、どんどん空が晴れてきたじゃないですか。もうあれだ、晴れたならそれだけで万事OK。どうやら半島の東は雨で、西は晴れだったらしい。

後はひたすら海沿いに走り港町、脇野沢へ。ここからフェリーで津軽半島へ渡る、予定でした。
1時半のフェリーで。しかし港にたどり着いたのは1時45分。
乗り遅れた。
「もうええわ　竜飛崎やめ」
次のフェリーは5時。そんなには待てぬ。そんな訳で、メモに一言。さらにそのまま海沿いを走ります。

そうしてぶらぶらと走り回り、青森県東北町にある小川原湖湖畔のわかさぎ公園浜台キャンプ場（無料）に腰を落ち着ける。

「良かったのは朝だけか」
なんて事をこの時点でメモしている。どうやらお疲れのようだ。
でもこの後で行った近所の温泉「東北温泉」は良かった。濃く煮出した麦茶のような黒いお湯で、ぬらりとした感触が気持ちよかった。また入ってみたいものだ。

夜はスーパーで買出しをした味付けホルモン3種盛をネイチャーストーブで焼いて晩酌。少しはなれたところで大騒ぎしている、学生風の集団にうんざりしつつ眠りに付くのでした。

本日の走行距離　５５９km