リートリンの覚書

日本の神様33・思金神・天手力雄神 改訂版


思金神
(おもいかねのかみ)


深謀遠慮に長けた知恵の神

岩戸隠れの際、
天の安原に集まった八百万の神々に
天照大御神を岩戸の外に出すための
知恵を授けたとされています。

国譲りでは、
葦原中国に派遣する神の選定を行っています。
その後、天孫降臨で瓊瓊杵尊に随伴しました。


別名


八意思金神
八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)
思兼神
常世思金神(とこよのおもいかねのかみ)


神格 


知恵の神


「日本書紀」では


日本書紀 巻第一 神代上
第七段 本文では、
このように、登場しています。

八十萬神が天安河の辺りに会し、その禱の方を計りました。故に、思兼神は深謀遠慮し、遂に、常世の長鳴鳥を聚めて、互いに長鳴きさせました。

思兼神は、
天の岩屋に引きこもった天照大御神を
外に連れ出すための策を立てた神様です。

また、国譲りでは、
葦原中国に派遣する神の選定を行っています。
その後、天孫降臨では
瓊瓊杵尊に随伴しました。


「古事記」では


思金神、
常世思金神(とこよのおもいかねのかみ)と
表記されています。


祀る神社


秩父神社(埼玉県秩父市)
阿智神社(長野県下伊那郡


天手力雄神
(あめのたぢからおのかみ)


手の力の強い神

天岩戸の扉を開けて
天照大御神の手を引いて導き出し、
この世に太陽の光を復活させるために
活躍した神です。


別名


天手力雄神
天手力男神
天之手力男神(あめのたぢからおのかみ)


神格 


力の神
技芸の神


「日本書紀」では


日本書紀 巻第一 神代上
第七段 本文では、
このように、登場しています。

遂に、常世の長鳴鳥を聚めて、互いに長鳴きさせました。また、手力雄神を磐戸之側に立たせて、

天岩戸の扉を開けて
天照大御神の手を引いて導き出し、
この世に太陽の光を復活させるために
活躍しました。


「古事記」では


天岩戸に隠れた天照大御神が、
大騒ぎする神々に心引かれ顔を
のぞかせたとき、
扉の脇に控えていた天手力男命が
大神の手を取って外へ導きだしました。
その後、天孫降臨の際に、
諸神とともに随伴して地上に降り、
佐那那県〈三重県多気郡多気町に延喜式内社の佐那神社がある〉に住んだといいます。


そのほか


・天手力男命を祀ることで有名な長野県の戸隠神社には、この神の伝承があります。
それによると、天岩戸の扉を開けた天手力男命は、その扉を放り投げると、物凄い地響きをたて地上に落下し戸隠山になったといいます。
そこで「ここは私が住むところである」と決め、天孫降臨に随伴し九州に降りると、紀伊を経て戸隠にやって来て定住したといいます。

・この神は富山県の立山信仰の神様としても祀られています。立山は昔から神の住む山と信じられてきた山で、そこには立山権現とも呼ばれる雄山神社が祀られています。


神徳


技芸上達
五穀豊穣
スポーツ向上
開運招福
災難・厄除けなど


祀る神社 


戸隠神社(長野県長野市)
雄山神社(富山県中新川郡
天手長男神社(長崎県壱岐市)



戸隠神社も行ってみたい神社です。

予算上行けないのが残念です。
いつもの如く、
旅行会社のパンフレットを眺めて
我慢。

杉並木が素晴らしい。
きっと凛とした
雰囲気が漂っているのでは、
と思い描いています。

いつかは行ってみたい。

それでは、今日はこれで。
明日も神様シリーズ続きます。

読んで頂き
ありがとうございました。


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