リートリンの覚書

日本の神様38・玉祖命 改訂版


玉祖命
(たまのおやのみこと)


玉作部の遠祖


別名


豊玉命
(とよたまのみこと)

羽明玉
(はかるたま)

天明玉命
(あめのあかるたまのみこと)

櫛明玉命
(くしあかるたまのみこと)

玉屋命
(たまのやのみこと)


神格 


玉作りの神


「日本書紀」では


巻第一 神代上 第七段 
第二の一書では、
このように登場しています。

ゆえに恚恨をもち、すなわち天の石窟に居まして、その磐戸を閉じてしまいました。時に、諸神はこれを憂い、乃ち、鏡作部の遠祖・天糠戸者に鏡を造らせ、忌部の遠祖・太玉者に幣を造らせ、玉作部の遠祖・豊玉者に玉を造らせ、また山雷者には、五百箇眞坂樹を八十玉籤を採らせ、野槌者には、五百箇野薦野薦を八十玉籤採らせました。 これ諸の物を皆、聚集して来ました。

『日本書紀』の岩戸隠れの段では、

八尺瓊勾玉を作ったのは

第二の一書では、

玉造部の遠祖・豊玉神(とよたまのかみ)

としています。


また第三の一書では、


中枝には、玉作りの遠祖・伊弉諾尊の子、天明玉の作った八坂瓊之曲玉を懸けて、"


玉作の遠祖、伊弉諾尊の子、

天明玉命(あめのあかるたまのみこと)

としています。


どちらも玉造部の祖としていることから

玉祖命と同神と考えられます。




「古事記」では


天の岩戸神話では、
この神がつくった八坂瓊曲玉が
太玉串に飾られて大神に捧げられます。
この曲玉は、
その後天孫降臨のときに
大神から瓊瓊杵尊に
八咫鏡とともに授けられ、
地上の
統治権を象徴する三種の神器の
一つとなりました。


そのほか


・天明玉命を祀る山口県の玉祖神社の社伝によりますと、高天原から天孫・瓊瓊杵尊に随伴して日向(宮崎県)に降った天明玉命は、のちに周防国(山口県)にやって来て玉祖神社の地に住み、中国地方一帯を統治したといいます。


神徳


宝石・眼鏡・レンズ・カメラなどの業種守護


祀る神社 


櫛玉命神社(奈良県高市郡)
玉祖神社(大阪府八尾市)
玉祖神社(山口県防府市)



本日、ご紹介した神様は、
統治権を象徴する三種の神器、
八坂瓊之曲玉を作られた神様です。

八坂瓊之曲玉は有名ですが、
誰が作ったのかは、
知りませんでした。

また、天明玉命は、
山口県にやって来て
中国地方一帯を統治したとは。

新しいことを知ることは、
楽しいです。

さて、今日はこれにて。
明日も神様シリーズ続きます。

読んで頂き
ありがとうございました。



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