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リートリンの覚書

東京国立博物館へ行ってきました その1

1月19日に、
東京国立博物館へ行ってきました。

今回の目的は2つ

一つは特別公開・高御座と御帳台です。

最終日とあって、
かなりの混雑、30分待ちです。

撮影可能でしたので、
数枚撮ったのですが、

フラッシュ禁止だったことと
全面ガラス張りで色々反射して
残念な写真ばかりでした。

ましな写真です。
館内の様子はこんな感じでした。

あまりの混雑ぶりに
高御座をじっくり鑑賞することが
出来ませんでした。

ちょっと残念です。

しかし、このような立派な
パンフレットを頂きました。
見に行けなかった方に表紙だけですが。

出典:特別公開・高御座と御帳台 パンフレット

これはもう、保存版です!

テレビで見た時には、
高御座と御帳台の
形状に違いがあることに

気づかなかったのですが、
改めて写真で見ると

全く違っていたのですね。

高御座が即位に際して設けられたことが
史料として見られる初例は、
「日本書紀」の雄略天皇の即位の記事です。

大化以前の皇位継承の場合、
まず群臣により“神器”の献上が行われ、

次に適地にタカミクラを
設けて即位の儀式を行い、
その地に新しい宮を定めることが
通例だったようです。

しかし…実物を間近で見ると、
素晴らしい造りでした。

職人さんの意気込みを感じます。
この伝統は残さないといけませんね。

第二会場では、
威儀物と衣装の展示がされていました。

束帯(武官)=威儀の者


束帯(文官)と威儀物捧持者


束帯(文官)と五衣・唐衣・裳(女官)


威儀物
威儀物とは、即位の礼に当たって、
儀式の威厳を整えるために捧持する、
太刀・弓・胡籙・桙のことをいいます。

これらの各威儀物は、
それぞれ8名の捧持者左右4名ずつ
2列に並んで捧持します。


向かって右から、
鼓(こ)・桙(ほこ)・
弓(ゆみ)・胡籙(やなぐい)


楯(たて)・太刀


太刀


楯・弓・胡籙・鉾・鉦(しょう)

太刀は直刀造(ちょくとうづくり)で、
紅地両面錦(べにじりょうめんにしき)の
袋に入れられます。

弓は練絹(ねりぎぬ)の
弦(つる)が張られ、
紅綾地(べにあやじ)の袋に
いれられます。

胡籙には白鳥の羽を用いた矢をさし、
紫小葵紋綾地
(むらさきこあおいもんあやじ)の
袋にいれられます。

桙は朱塗りの金飾りと
黒塗りに銀飾りとなります。

楯は朱塗りと黒塗り
中央には巴文様が表されています。

鼓と鉦は、
朱塗りの火焰台(かえんだい)に
取り付けられます。



即位礼正殿の義では、
伝統的な装束を着けた78名の
威儀の者や威儀物捧持
(いぎものほうじしゃ)などが、
宮殿中庭の左右に並ぶ予定でしたが、

令和元年10月22日は雨儀となったため
宮殿の回廊等に人数を絞り
25名の方が並ばれました。

雨…本当に残念でしたね。

晴れていた場合


い~や、
大満足の展示でした。

説明の一部は、頂いたパンフレットを参考にさせていただきました。

続く

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