名所江戸百景を訪ねて
名所江戸百景
第8景 「する賀てふ」
通りの左右に店を構えるのは呉服商三井越後屋です。
右側は「呉服物品々」とあり、絹製品を、左側は「組物糸類品々」とあり、綿・麻製品を扱っていました。
駿河町
(するがちょう)
現在の東京都中央区日本橋室町の一部です。
正面に駿河の富士が見えることから駿河町と呼ばれました。
呉服商三井越後屋
三井高利は伊勢から江戸に出て、1673年(延宝元年)越後屋三井呉服店(越後屋は後の三越です)を開業しました。
描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。
最後に
室町二丁目の交差点より、日本橋三越本店と三井本館を撮影してみました。
作品と同じ構図になるように撮影したいと思ったのですが、流石に道路のど真ん中から撮影する勇気はないので、妥協しました。
別の角度からの日本橋三越本店
別の場所からの三井本館
さて、江戸時代の前期延宝元年(1673年)、江戸の本町にて創業を始めた「越後屋」。天和3年(1683年)に駿河町に移転しました。今もなお、続いているのは、本当に凄いことです。
第7景 「大てんま町木綿店」<<< >>>第9景 「筋違内八ツ小路」
参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅