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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第13景 「下谷広小路」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景
第13景 「下谷広小路」

右手の建物は呉服商の「松坂屋」です。その奥、通りに張り出し、障子には赤丸紋が描かれている建物は、髪結床です。

広小路を歩く女性たちは、稽古事の師匠に引率されて、上野の森に花見に出かける人々です。清元の稽古連ともいわれていました。

そして、遠景に描かれている森は、上野の森です。
 

下谷広小路


江戸時代、寛永寺の門前に設けられた広小路です。現在の上野広小路付近にあたります。両国広小路、浅草広小路とともに江戸三大広小路のひとつに挙げられていました。
 

松坂屋




1611年(慶長16年)織田家の小姓の子孫である伊藤蘭丸祐道が名古屋本町で呉服小間物商「いとう呉服店」を創業しました。

1768年(明和5年)江戸に進出し、上野の「松坂屋」を買収し、同店を「いとう松坂屋」と改称しました。
 


描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。



松坂屋の前から上野公園方面を撮影してみました。



最後に

慶長16年より続く老舗が今も健在するとは、なんとも凄いことですね。

しかも、江戸時代と同じように家紋が店頭に掲げられている。変わらぬことを嬉しく思います。

しかし…上記の写真。松坂屋よりマツモトキヨシが目立ってしまったような。





参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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