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リートリンの覚書

名所江戸百景を訪ねて 第81景 「金杉橋芝浦」


名所江戸百景を訪ねて


名所江戸百景を訪ねて
第81景 「金杉橋芝浦」 


左側の下に描かれるは金杉橋。その上を、池上本門寺の参拝者の一行が行き交う様子を描いています。

左手の高い竿に吊るされているのは、寺の手洗い用に寄進する柄杓と手ぬぐい。赤い幟には、池上本門寺の紋、その下にはお題目、「一天四海皆歸妙法」、「南無妙法蓮華経」と書かれています。

右手に見える海は、芝浦の海で、左手に見える海岸線は、浜御殿(浜離宮)で、その向こうに築地本願寺の大屋根が見えます。


金杉橋
(かなすぎばし)



東京都港区にある、古川に架かる橋です。

江戸時代に東海道の公儀橋として架橋されたもので、近くにセンダンの木が光って見えるようであったことから名付けられました。


池上本門寺
(いけがみほんもんじ)



東京都大田区池上にある日蓮宗の大本山です。

日蓮入滅の霊場として日蓮宗の十四霊蹟寺院のひとつとされ、七大本山のひとつにも挙げられています。


一天四海皆歸妙法


日蓮聖人の残した言葉で、世界中がみな妙法真理に帰依して仏国土となるようにという、祈りで、本仏釈尊・日蓮聖人の本願。


南無妙法蓮華経
(なむみょうほうれんげきょう)


法華経の教えに帰依するという意味。


浜御殿
(はまごてん)



江戸時代から明治時代にかけての、浜離宮の別称。

江戸時代に甲府藩下屋敷の庭園として造成され、徳川将軍家の別邸浜御殿や、宮内省管理の離宮を経て、現在は浜離宮恩賜庭園となっています。


築地本願寺
(つきじほんがんじ)



築地本願寺は、東京都中央区築地3丁目にある浄土宗本願寺派の寺院です。

本尊は聖徳太子の手彫りと伝承される阿弥陀如来立像です。



描かれた場所は
現在どのようになっているのでしょうか?
訪ねてみました。 




金杉橋より浜離宮方面を撮影してみました。



最後に

見えるは、道路と高層ビルばかりで、当時の面影は見当たりませんね。

変わらないのは、古川の流れだけでしょうか…



 って、川、ほとんど見えませんけどね。





参考
Wikipedia
太陽の地図帖 広重「名所江戸百景」の旅

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