学びの時空へ

学習、勉強についての話題や役に立つ情報を提供します

学校再開と子どもたちのメンタルヘルス

2020-06-08 22:31:27 | 日記
 長期にわたる休校から明けて通学を再開した子どもたちはさまざまな不安やストレスを感じていると想像できます。大人たちによる適切な対応が求められます。
 具体的には以下のような課題があると思います。

感染に対する不安。
友だちづくり、友だち関係の不安。
「いじめ」のリスクが高まっていること。(大人の社会でも感染者や医療従事者への偏見、差別が問題となりました。) 
感染対策(ソーシャルディスタンス、マスク着用など)がもたらすストレス。
勉強の遅れに関連する不安やストレス。
学校行事などが中止になったことにともなう失望感。
虐待被害のリスク。
休校期間中に生活リズムが不安定になったり、ゲームなどに依存的になった子どもたちも多いと思われること。
もともと学校や学級になじめなかった子どもにとっては、学校再開それ自体が不安やストレスの要因となること。

★参考となる情報
国立成育医療研究センターの「新型コロナウイルスと子どものストレス」のページには子ども向けのコンテンツ「頑張っている君たちへ 学校再開にむけてメッセージ」、「学校に通う君たちへ」が公開されています。

浜松医科大学子どもの発達科学研究所の「学校再開へのメッセージ」のページには大人向けの助言のコンテンツが公開されています。

考え方を検証できること

2020-05-31 11:47:43 | 日記
 COVID-19の流行にともなって、その対応策などをめぐってさまざまな議論がなされています。私たち一人一人も日々の行動をどうするか判断を迫られています。
 ある課題についていくつもの考え、意見がありうるのは自然なことです。そして、それぞれの考えがどのように正しいか適切であるかということを考察、検討して評価、判断できることは人間が社会生活をするうえで重要なことです。習得してきた知識や考え方と客観的事実にもとづいて考えを組み立てていく作業ができること。これは教育の目標のひとつだと思います。
 今、多くの人びとがCOVID-19やその原因ウイルスを「こわい」と感じていることでしょう。しかし、不安や恐怖にとらわれて理性的な思考ができなくなることは、また違った意味で「こわい」ことかもしれません。

言葉で書き記してみること

2020-05-25 21:38:26 | 日記
 言葉を使えること、言葉を文字で書き記せることは、人間に与えられた、あるいは人間がつくりだした貴重な可能性です。
 今、COVID-19の流行とその対策にともなって、多くの人びとが不安やストレスを感じていると思います。
 自分の思いなどをノートやメモ用紙に言葉で書き記してみることで、不安やストレスを軽減できるかもしれません。

1)ネガティブな気持ちを書く・・・冷静に客観的に受けとめられるかもしれません。
2)些細なことでもいいので自分ができたことを書く・・・自分をより肯定的にとらえることができるでしょう。
3)これからの希望を書く・・・前向きな気持ちが出てくるかもしれません。

 自分が望む生き方を実現するためには新しく何かを学ぶことが必要な場合もあります。その際、不安やストレスが少ないほど、学びへの取り組みもうまくいくと思います。



休校中の子どもたちのストレスと不安

2020-05-22 23:37:26 | 日記
 沖縄大学などが実施したアンケート調査によると、勉強の遅れについての心配のほか、次のようなネガティブな状況が伝わってきます。

友だちと会えない。
外出や遊びができない。
生活が不規則になった。
自分も親もイライラしている。



 不安やストレスが高まった状態では勉強に集中するのはむずかしいですし、学習意欲も湧いてこないでしょう。また、勉強の遅れを取り戻そうとして無理をすると逆効果になりかねません。

 アンケートでは小学生の6割以上が「はやく学校をはじめてほしい」と答えていました。子どもたちが少しでも明るい気持ちで学習に取り組めるようにどうしたらよいのか、大人として丁寧に考えたいものです。

参考になりそうなネット上の情報をいくつかあげておきます。

簡単にできるストレス対処法も紹介されています。

新型コロナウイルスについて子どもに話す(アメリカ学校心理士会提供)