学びの時空へ

学習、勉強についての話題や役に立つ情報を提供します

息苦しくないですか COVID--19をめぐって

2020-08-23 21:58:11 | COVID-19に関連して
 私が住んでいる地域も厳しい残暑が続いています。この季節をマスクを着用して過ごした経験もなく、余計に生理的な息苦しさを感じます。
 「うつらない、うつさない」というスローガンめいた言葉が行政から発信されています。「感染してはいけない」ということが社会規範のようになっていないでしょうか。日本では、「感染するのは自己責任」と考える人の割合が他国に比べて高いそうです。感染した方やその関係者が非難されされたり、脅迫されたりする事例もいくつも報道されtいます。多くの人たちは「もし自分が感染したら、どのような扱いを受けるだろうか」という不安も感じて心理的に息苦しくなっているのではと思います。
 私たちはこうした息苦しさからいつか解放されるでしょうか。そうしたことを最近は考えています。

品切れ、絶版の本を探す、読む

2020-08-09 21:17:33 | いろいろ
 日々、数多くの本が刊行される一方で、出版社で在庫切れになる本もどんどん増えています。廃業したり倒産した出版社も多いです。新刊書店で入手できない本を探したり読んだりする方法を紹介します。

 図書館で閲覧する、借りる。たいていの公共図書館では蔵書をインターネットで検索できます。カーリルというウェブサイトは図書館とその蔵書を検索するのに便利です。

 古本屋(古書店)を利用する。日本の古本屋スーパー源氏はたくさんの古本屋が参加している通販サイトです。

 電子書籍として出版されているものもあります。例えば、現代教養文庫(社会思想社)はインタープレイブックスから刊行されているものも多いです。

 読者からの購入希望に対応して印刷するオンデマンド出版も増えています。講談社学術文庫は大きな活字でオンデマンド出版に対応しています。歴史書の老舗である吉川弘文館は約700点をオンデマンド版として取り扱っています。

 青空文庫というウェブサイトでは著作権切れの出版物を数多く無料公開しています。

 品切れ、絶版の刊行物を重版・復刊する出版社もあります。例えば、岩波書店は岩波文庫・岩波新書を少しずつ重版・復刊しています。ただ、出版社が読者から復刊の要望を受け取っても、必ずしも実現するわけではありません。出版社側としても採算がとれるかどうかという事情がありますので。

 復刊ドットコムというウェブサイトでは、読者からの要望をまとめて出版社に復刊をはたらきかける活動をしています。

ウイルスについて思うことなど

2020-08-03 21:58:42 | COVID-19に関連して
 感染症COVID-19の流行が社会的な問題となったため、その病原体であるウイルスに関心をもつ人びとも増えたのではないでしょうか。
 ウイルスはいわゆる代謝活動(必要な物質を吸収して化学反応を起こし、不要な物質を排出する)を行わないために生物学的には生物ではないとされています。
しかし、生命や生物にかかわるさまざまな現象を科学的に理解するためにはウイルスを生物の一種と考えたほうがいいのではと思います。生物を「自己複製を行い、変異を起こすもの」と定義し直せば、ウイルスも生物として位置づけることができるのではないでしょうか。
 ウイルスが生物の進化の過程で重要な役割を果たしてきたことが明らかになってきています。人間など哺乳類が胎盤をつくるために必要な遺伝子の一部はウイルスに由来していることが明らかになったのもその一例です。また細菌並みの大きさと遺伝子数をもつ巨大ウイルスも発見されています。
 ウイルスを理解することで、生物現象をより深く理解できるようになるだろうと思います。いずれ生物の教科書の中で、ウイルスが相応に位置づけられることをひそかに期待しています。
 COVID-19の原因ウイルスは人間の体の細胞を増殖の場所として利用します。もし感染した個体を死なせてしまっては、増殖には不利になってしまいます。言いかえると、感染した個体を死なせないでさらに感染を拡大することが、ウイルスにとって生存を維持するのに好都合です。そのため、一般論としては、ウイルスは感染対象と共存する方向で変異していく傾向があるのでしょう。今から約百年前に世界中で多くの死者を出したインフルエンザウイルスも、その後は毒性を弱めて、人間とは「共存」に近い状態となって現在に至っています。

学校再開後の子どもたちのストレス

2020-08-02 22:18:08 | COVID-19と子どもたち
 蒸し暑い毎日が続いています。子どもたちは学校ではマスクを、さらに地域によってはフェイスシールドも着用する生活を続けています。ほとんどの学校で夏休みは短縮されるようです。熱中症のリスクが心配になります。
 中学生から大学生の年代のネット上のツイートに「疲れ」「だるい」という言葉が増えているとの報道もありました。
 国立成育医療研究センターが、子どもたちを対象とした第2回アンケート結果の中間報告を公開しています。次のような子どもたちの声が紹介されています。
「ニュースなどでこどもの気持ちをもう少しとりあげてほしい」「親世代の人が「こどもがずっと家にいるのがストレス」って言ってるのをよく見るけどそれは親だけじゃなくてこどもも同じだし、目の前で自分の存在を否定されたらつらい」「大人が思っている以上に部活と学校行事はこどもにとってとても大事な物です。大人もこどもだったはずなので忘れないでほしいです」「こどもをバイ菌あつかいしないでほしい」「いつもパソコンの前にいるから寂しくなるのはどう直せばいいですか」
 しっかり耳を傾けていかなければと思います。
コロナ×こどもアンケート(国立成育医療研究センター)