学びの時空へ

学習、勉強についての話題や役に立つ情報を提供します

考え方を検証できること

2020-05-31 11:47:43 | 日記
 COVID-19の流行にともなって、その対応策などをめぐってさまざまな議論がなされています。私たち一人一人も日々の行動をどうするか判断を迫られています。
 ある課題についていくつもの考え、意見がありうるのは自然なことです。そして、それぞれの考えがどのように正しいか適切であるかということを考察、検討して評価、判断できることは人間が社会生活をするうえで重要なことです。習得してきた知識や考え方と客観的事実にもとづいて考えを組み立てていく作業ができること。これは教育の目標のひとつだと思います。
 今、多くの人びとがCOVID-19やその原因ウイルスを「こわい」と感じていることでしょう。しかし、不安や恐怖にとらわれて理性的な思考ができなくなることは、また違った意味で「こわい」ことかもしれません。

理科を勉強することの意味は

2020-05-27 22:04:07 | いろいろ
 小中学校時代の理科の授業を思い出してみましょう。「実験や観察の結果からどんなことがわかるか考えてみましょう」と先生から問いかけられることがしばしばあったことでしょう。どのように考えれば客観的事実を合理的に説明できるかということが問いかけられたのです。
 未知の事象に対して、科学的な知見と客観的な事実にもとづいて、論理的な思考をはたらかせながら向き合うこと。これが理科の学習を通じて習得できる大切な姿勢であると言えます。
 今回のような新しい感染症の流行に際しても、科学的な思考をはたらかせることで、いたずらに不安や恐怖にとらわれることなく、より適切な対応ができるようになります。

COVID-19と子どもたち、日本小児科学会の見解

2020-05-25 22:24:20 | いろいろ
 日本小児科学会は「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」(5月20日付)を発表しています。
 それによると、休校措置は子どもたちの心身を脅かしており、COVID-19が直接もたらす影響よりもCOVID-19関連健康被害のほうがはるかに大きくなるだろうということです。子どもたちの抑うつ傾向、貧困問題、児童虐待などを懸念しています。また、休校措置は流行阻止効果に乏しいと指摘しています。

 ちなみにスウェーデンでは小中学校は休校にはなっていません。






言葉で書き記してみること

2020-05-25 21:38:26 | 日記
 言葉を使えること、言葉を文字で書き記せることは、人間に与えられた、あるいは人間がつくりだした貴重な可能性です。
 今、COVID-19の流行とその対策にともなって、多くの人びとが不安やストレスを感じていると思います。
 自分の思いなどをノートやメモ用紙に言葉で書き記してみることで、不安やストレスを軽減できるかもしれません。

1)ネガティブな気持ちを書く・・・冷静に客観的に受けとめられるかもしれません。
2)些細なことでもいいので自分ができたことを書く・・・自分をより肯定的にとらえることができるでしょう。
3)これからの希望を書く・・・前向きな気持ちが出てくるかもしれません。

 自分が望む生き方を実現するためには新しく何かを学ぶことが必要な場合もあります。その際、不安やストレスが少ないほど、学びへの取り組みもうまくいくと思います。



休校中の子どもたちのストレスと不安

2020-05-22 23:37:26 | 日記
 沖縄大学などが実施したアンケート調査によると、勉強の遅れについての心配のほか、次のようなネガティブな状況が伝わってきます。

友だちと会えない。
外出や遊びができない。
生活が不規則になった。
自分も親もイライラしている。



 不安やストレスが高まった状態では勉強に集中するのはむずかしいですし、学習意欲も湧いてこないでしょう。また、勉強の遅れを取り戻そうとして無理をすると逆効果になりかねません。

 アンケートでは小学生の6割以上が「はやく学校をはじめてほしい」と答えていました。子どもたちが少しでも明るい気持ちで学習に取り組めるようにどうしたらよいのか、大人として丁寧に考えたいものです。

参考になりそうなネット上の情報をいくつかあげておきます。

簡単にできるストレス対処法も紹介されています。

新型コロナウイルスについて子どもに話す(アメリカ学校心理士会提供)