COVID-19の流行にともなって、その対応策などをめぐってさまざまな議論がなされています。私たち一人一人も日々の行動をどうするか判断を迫られています。
ある課題についていくつもの考え、意見がありうるのは自然なことです。そして、それぞれの考えがどのように正しいか適切であるかということを考察、検討して評価、判断できることは人間が社会生活をするうえで重要なことです。習得してきた知識や考え方と客観的事実にもとづいて考えを組み立てていく作業ができること。これは教育の目標のひとつだと思います。
今、多くの人びとがCOVID-19やその原因ウイルスを「こわい」と感じていることでしょう。しかし、不安や恐怖にとらわれて理性的な思考ができなくなることは、また違った意味で「こわい」ことかもしれません。