ぶらり江戸散歩

はんなり日記

着物熱もおさまり・・・

2014年03月23日 16時43分20秒 | 着物

三連休はお天気も良く、家で着物の整理をした。

着物を着るようになってから7,8年になる。着物を着られるようになると一度は着物熱に取りつかれ、押さえが効かなくなる時期があるという。

はい、確かに、ありました。その熱も少しずつ冷め、落ち着いてくる。そして自制できるようになる。 失敗も経験し、高い授業料を払うことも、、、。
今はやっと自然体で着物を楽しむことができる。 今みると、どうしてこんなのを買ったのかなぁ、というものもある。 皆さんはそんなことありませんか?

今日はどこに行くわけではなく家にいるだけだけどたまには着物で過ごすのも良いな、と思い麻の葉模様のウールと善之助先生の半幅帯で楽に過ごす。毎日着物で生活しても良い私、そんな日はいつ来るやら~。 そんな時のためようの普段着も今日整理していたらたくさん見つけた。 これで将来も特別に誂える必要はないな! 一応一揃いある。 普段着(ウール、綿、縮緬)、お出かけ用(紬、小紋)、礼装用。 袷、単衣、夏物、浴衣、コート、雨コート、まだないとしたら羽織(あるけど古い)かな。 そういえば2-3枚、まだしつけが取れていない着物があった。 余裕をもって着物生活ができると良いなぁ~、と思うのだが。

そんな日を望みつつ、今日も三味線のお稽古に励みます~。


かかってしまったB型・・・

2014年03月17日 13時12分43秒 | 日記

あぁ、やってしまった。 しかも一番かかりたくないもの。インフルエンザB型にかかってしまった。 地獄からの生還、とはこんなことかしら、と思うほどきつかった。 

先週から普通の風邪を引いていた、花粉症も重なり、鼻水はひどく、咳もひどく最悪の週始まり、その日はイタリアからお客様があり一緒にランチもとった、そのあとからどうしても普通の風邪の症状ではないと感じ即病院へ駆け込む。 案の定熱が38度あり、検査をしてもらうとインフルエンザB型。熱が下がってから48時間は外出できないので家に帰る前にお店で買い物をさっとして帰り家に着くと寝込んでしまった。

早く帰ってきて喜ぶルリを横目に布団にもぐりこむ。病院でタミフルの代わりに注射があり、注射をしてもらった。この方が効き目が早い、とのことだったので。 夜はいったん熱がさがったように思ったが夜中、急に38.5度にあがりピークへ! 頭がガンガン割れるように痛い、背中、腰、体中が痛く眠ることができない。 起きることもできず、枕元においたポカリ水を時折のみ、横になるも頭痛が消えることは無く、ただひたすら時の過ぎ去るのを待つのみ。 2日目も頭痛が取れず、最悪な事態のまま、まる2日食事も取れずひたすら水のみ。 胃が空っぽで、胃酸がこみあげむせる、しかしじっと寝ているので空腹感もぜんぜん無い。少し楽になったときにお粥をつくって一口食べた。 空腹すぎたのか受け付けず、戻してしまった。

こんな容態がまる2日半、 やっと今日になってあのひどい頭痛がすこし納まってきた。 お粥を食べることができるようになった。 けなげに側でじっと一緒にいてくれるルリちゃん、 お散歩もままならずよく我慢してくれたね。 ご飯もカリカリだけでごめんね。今日はお肉を炊いてあげるからね。
十何年ぶりにかかったインフルエンザ、 あぁ、年とともに辛さがますのかなぁ。 皆様、手洗い、うがいをしっかりして防いでくださいね。
この B型は本当に苦しいですよ。


日本伝統文化継承者たち

2014年03月16日 09時11分29秒 | お稽古

久しくお休みをしていたブログ。 今年に入ってから仕事も忙しく、また寒い1月、雪の多かった2月、と出かける機会も少なく、着物を着るのも3月に入ってからが今年初めて、と私にしては珍しい。

久しぶりにお友達と日本橋三越で行われていた「日本の伝統文化展」に出かけた。 お天気は良かったが寒い一日、しかしこの日は一日中デパートの中で過ごしたのでさほど寒さは気にならなかった。

今日のお出かけは綿薩摩と花唐草の織の名古屋帯で。

出かけたのはこちら、 「日本の伝統文化展、 次代を担う継承者たち~」と題し日本の伝統文化のいくつかの総家の若手、次期家元達がそれぞれの文化を紹介していた。 華道(宏道流)、琴古流尺八鈴慕会、今久谷窯、香道(志野流)、能楽(金剛流)、宮司家(鹿島家)、旧大名家(島津家)、など若き継承者が丁寧に講演して説明してくださった。 そのうちの一つ、 香道を体験させていただいた。

香道は沈水香といわれる天然香木のかおりを鑑賞する芸道、 この志野流は東山文化の代表格足利義政の側近だった志野宗信を祖に仰ぐ日本最大の香道流派とされている。 室町時代より500年に渡り香道を継承してきた第20世家元蜂谷宗玄の嫡男、蜂谷宗ひつさんがお手前をたててくださった。 香りをきく、というその所作、 静かに香りをきき五感を引き出しながら3種類の異なる香木の香りをきき当てる。

今回は すみれ と題し三種類の香木、 す、 み、 れ と3種類の香りを順番にききながら、 あとで順番をシャッフルしてまた同じ3種類の香が回ってくる、その順番を当てる。 墨で半紙に今きいた香りを れ、み、す、とういふうに順番をつける。本当の香道のお稽古のときにはこの香りだけではなく、 和歌を詠んだりしながら、香り、歌、文芸をたしなむらしい。 静かな、静かな時間が流れていく。 室町、平安、鎌倉時代の武家のたしなみとして脈々と続いてきたこれらの伝統文化、500年前からしていることはなんら変わっていません、との話でこれからもこの奥ゆかしい文化は継承して行って欲しいと思った。 今日の体験教室で見事に3種類の順番を当てた方は2人いらっしゃった。 先生も素晴らしいですね、とお褒めのことば、そして会場からも拍手が。 普段のお稽古の時は当てても誰も何も言わず、拍手も無く、 黙って、静かな中で進んでいく、ただそれだけの時間なのだが日本人の奥ゆかしさ、精神統一、わび、さびはこのような空間、息使い、自然のなかで育まれてきているのだなぁ、と感じた。 会場からは この教室は都内ではどこで習うことが出来るのですか、と男性の方から質問があった。 都内ではやく30のお教室がある、という。 以外に多いのだなぁ、と思った。 通常お教室は5人から多くても10人以内で行い、一日ゆっくりと時間をかけて行う、 やはり優雅な芸と文化なのだ。

ご一緒したのはAさんとSさん、昨年の12月以来久しぶりにお会いした。 Aさんは杜松紫の渋い大島、帯は池田重子さんで頂いた染帯、 Sさんは可愛い兎、松竹梅の飛び柄小紋でシックで可愛く。 

 そして私は三味線のお稽古を久しぶりに着物でする。 普段は洋服でしているのだがたまには着物ですると気もまた引きしまります。