こんな本を買ってみた。
The Kawasaki Story: Racing and Production Models from 1963 to the Present Day
洋書なんだけど、カワサキの歴代モデルが網羅されていて読み応え(いや、大半読めませんが(^^;))のある一冊だ。
冒頭の端書きを書いてるのがカワサキを駆ってサーキットで活躍したスコット・ラッセル(93年には鈴鹿8耐で優勝)だっていうのもシビれるポイント。
これをつらつら眺めていると、「カワサキらしさ」について、いろいろと考えさせられる。
「男・カワサキ」について、そのイメージを生みだし育ててきたのは、Z系に代表されるフラッグシップモデルだったことは間違いない。
速い、デカい、強い。それがカワサキ。そのこと自体は故無きことじゃない。大いに結構なのだ。
先のモーターショーでデビューしたZZ-R1400もそうした旗艦の系譜に連なる一台だろう。
けれども、たとえばマッハ系はどうだろう。速いのは確かだとしても、とりわけデカいわけじゃないし、強いというよりは「脆さ」さえ感じる。
けれどもそれも、間違いなくカワサキの一面なのだ。
してみると、カワサキらしさとは、速さの追求はともあれ、デカさや強さよりも、他と「違う」ことそのものなんじゃないかと思えてくる。
「オマエがその道を行くなら、オレはこっちを行くぜ!」的な、頑ななまでの独自性の追求。それを男らしいというならその通りに違いない。
けれどもそれは「デカいか小さいか」「強いか弱いか」みたいに一方的なものじゃない。
「違う」ってことは、そんなに浅薄じゃないのだ。
「見た目優男でも、一本筋の通ったヤツ」
前回そう書いたけど、学ランに雪駄を履き、肩をいからせてひけらかす男らしさよりも、実はそういう筋の通し方の方がよほど難しいこともある。
GPZ250RやCS250は、そんなことを思わせてくれるのだった。(この項たぶん続く)
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80年代後半のRRブーム期、雑誌のインプレ特集記事などでも、NSRやTZRとは一味違うKRだったし、CBRやFZRとは一味違うGPZだったし。(スズキはYHと同じ土俵にいましたね)
ライターの人も困ったと思いますけどね。同じカテゴリの中で最速を決めたいのに、カワサキだけぜんぜん毛色の違うマシンを出さざるを得ないのだから。
また、カワサキらしさ、で思うのが、ゼファーのこと。RR一辺倒だった業界に「ネイキッド」の先鞭をつけたこれも歴史的な一台だと思ってます。
しかし、とはいえ、ですが、たとえばカワサキマガジンなんかを読んでみて思うのが、いわゆるカワサキらしさとして取り上げられるのはやはり「男カワサキ」でしかないように思うのです。単二さんの深読みほど、カワサキに美学があるのだろうか??ないしは、カワサキファンが求めているものは、単二さんのいうカワサキらしさではなく、いわゆる「男カワサキ」でしかないのでしょうかね?
次の稿が楽しみですね。
いちおうカワサキ乗り(しかもまったく「男カワサキ」ではない)ですので。ふふ。
長文失礼しました。では。
深読みとゆーか、別に読んでるワケじゃなくて妄想なんだけどね(^^;)
でもカキコありがと。
それを読んで思ったことは、また次回に書きます。
(と、コメントをネタ元にするズルイ奴)
カワサキ車ってそんなにたくさん乗ったわけでもないけど、あのエンジンのごり押しというか
(感覚的にね)ゴリゴリと回る無骨なパワー感
ってないですか?
あのごり押しのような力(絶対的なパワーはない)が、なにか動物としての強さを求めるスイッチをONにするような気がします。
動物としての強さって野生では本能ですよね。
それが、オトコとしての野生を呼び覚ますと
いうような。
既に、この現代において人間としての野生は
幻想ともいえるものですが、この幻想こそが、
オトコ(・カワサキ)なのではないかと。
私はオンナですが、どうもCSやKSRに乗ると
ごりごり回る力に突き動かされ、恐ろしく突っ走る衝動に駆られます。
え?そんなことZZ-Rやらゼファーに乗ってから
言えって? 笑
×(絶対的なパワーはない)
○(絶対的なパワーではない)
でも自分が思ってる事を書いてみますね。
昔のカワサキの代表的な機種ってW1、マッハⅢ、ZⅡあたりだと思います。
この三台ってビッグバイクの黎明期に作られたモデルである意味乗り難さと扱い難さを持ち合わせてます。
Wは右チェンジだったり振動だったり、マッハはブレーキ性能やピーキーな特性、Zはその大きさや重さそして購入価格だったり。
やわな男や女には扱えないっていうイメージってこの辺りから来たのかもですね。
カワサキにZ250FTっていう単車がありました。
このFTで初めて250専用の設計をしたと聞きます。
それまで250は350や400のフレームそのままで排気量のみ下げた物が多かったようで、ここでカワサキも転換期というかエンブレムが大文字からKから続きが小文字になりだした辺りから広いユーザーに受け入れられる考えが大きくなったように思います。
カワサキらしさという点でエンジンフィールや車体の独創性も大いに含んでいます。
カワサキってメーカーとして手作りな感じがするのは自分だけかも知れませんが、とっても味の有る単車を作る少ないメーカーだと思っています。笑
でも、くにさんもKAZさんも語ってくれて嬉しいです。
結局のところ、カワサキ好きの数だけカワサキ像もある、ってオチになるのかもしれないけど、それをわざわざ語りたくなるってあたりにこそ、正にカワサキの面目躍如たるものがあるんじゃないかと。
第3回が書けるかどうか分かりませんけど、ゆるめに頑張りま~す(^^;)
良かったら覗いて見て下さい!
鹿児島にお住まいですか~
冬場もバイク三昧でイイなぁ。
マッハの完成、楽しみにしています。(^^)